マクロン氏勝利でポピュリズム拡大を「阻止」

アメリカやイギリスのようにいかなかったことだけは「さすが!!」と言いたいです。
それだけフランスの有権者の質は高かったと言えますね。

引用

仏新大統領に39歳史上最年少マクロン氏 得票率66%極右ルペン氏に地滑り勝利

【パリ=宮下日出男】フランス大統領選は7日、決選投票が行われ、即日開票された。内務省の暫定集計(開票率100%)によると、欧州連合(EU)との協調を重視する独立系のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が得票率66・06%となり、同33・94%の「反EU」派の極右、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン候補(48)を破り、新大統領に選出された。

 1958年以降の第5共和制下で、左右2大陣営に属さない仏大統領の誕生は初めて。39歳の大統領は仏史上最年少となる。

 マクロン氏は7日、「長い歴史の新たなページが開かれる。謙虚にフランスに仕える」と勝利宣言した。ルペン氏は「国民は継続を選んだ。フランスが直面する巨大な挑戦にマクロン氏が成功することを願う」と敗北を認めた。

 投票率は74・62%で、前回2012年の大統領選決選投票の80・34%を下回った。

 大統領の任期は5年。マクロン氏はオランド現大統領の任期終了する14日までに就任する。オランド氏は7日、「大多数がEUへの愛着を示した偉大な勝利」とたたえた。

 マクロン氏は「左右の溝を超える」としてオランド社会党政権を離れ、政治運動「前進」を率いて独自に出馬した。

 選挙戦では、左右両派の候補がともに4月23日の第1回投票で敗退した。EUや移民、経済の主要争点で対立するマクロン、ルペン両氏の戦いとなったが、他の陣営候補者が「ルペン氏阻止」に動き、マクロン氏が優位に戦いを進めた。

 マクロン氏の勝利は、英国のEU離脱やトランプ米大統領の発足後、欧州各地で勢いづく大衆迎合主義(ポピュリズム)勢力の伸長に歯止めをかけた。マクロン氏の選出は、求心力低下が続いたEUの再建議論にも影響を与える。

 マクロン氏には、6月の国民議会(下院)選で政権の安定基盤を確保できるかが当面の焦点。内政では、経済回復や移民・治安対策が課題であり、選挙で分断が鮮明となった国民の団結と国家の再生を担う。

 最終更新:5/8(月) 9:32 「産経新聞」より
得票率66パーセントで極右政党・FN(国民戦線)のマリーヌ・ルペン候補(33パーセント)を破った中道独立系候補エマニュエル・マクロン氏、歴代最年少となる39歳で大統領となることもそうだし、今まで共和党と社会党の2大政党が政権を担ってきたがそのどちらにも属さない大統領が誕生したフランス、フランスは新時代を迎えたと言いますが、この結果はまた欧米で拡大しつつあるポピュリズム(大衆迎合主義)を食い止めることにだってなります。

得票率は前回より低下したが、それでも74パーセントと言う数字、日本でもこの数字を記録してほしいものだよ。

「長い歴史の新たなページが開かれる。謙虚にフランスに仕える」と勝利宣言したマクロン氏、親EUの立場を取っておりEUにとっても面目躍如したと言いますか、フランソワ・フィヨン元首相をはじめとした他の陣営が「マクロンに勝ってもらわねばフランスの未来に関わる」ってマクロン氏支持に傾いたと言えます。極右の大統領など望んでないってフランスの世論はまともだったと思う。ポピュリズムを掲げるような人間が支持されるようなアメリカとは違うってことも発信すればいいです。

「大多数がEUへの愛着を示した偉大な勝利」とフランソワ・オランド現大統領は今回の大統領選をこう総括したけど、EUへの愛着、設立当初から加盟しているだけに簡単に国民世論は揺るがなかった、EUに対する不満をぶつけるだけで利己的なルペンなんて選びたくなかったってことでしょう。ここはイギリスとはえらい違いだ。

ポピュリズム拡大阻止と言うことにもなった今回のフランス大統領選挙、経済回復と移民・治安対策と言う重要課題にマクロン氏はどう向き合うのか、それと分断した世論の回復も求められます。

theme : フランスの政治と社会
genre : 政治・経済

今回のフランス大統領選挙では歴史認識問題も焦点?

かつてないほど盛り上がりに欠けていますが・・・、決選投票を前にこんな話題が出てきました。

引用

<仏大統領選>植民地抑圧も論戦に 和解vs正当化

【パリ賀有勇、ベルリン中西啓介】7日に決選投票が行われるフランス大統領選では、仏領だったアルジェリアなどに対する植民地政策について、中道・独立系のマクロン前経済相が「人道に対する罪」と発言し、極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン氏から批判されるなど、歴史認識でも論争となった。新大統領の誕生が、歴史認識にどう影響を与えるかも注目されている。

 フランスは1970年代まで、アフリカやアジアなどに植民地を所有。仏本国からの入国者を優遇し、先住民らに抑圧政策を敷いた。アルジェリアでは54年、不満の高まりが武装蜂起に発展。独立阻止を目指す仏政府と戦争になった。61年にはパリでアルジェリア独立を訴えたデモ隊に警察が武力介入。多数がセーヌ川に放り込まれるなどし死亡した。事件は今も仏国内でタブー視され、正確な犠牲者数は不明だ。

 マクロン氏は2月、アルジェリアを訪れ、旧植民地政策について「人道に対する罪だ」とテレビのインタビューで発言。仏政府はこれまでアルジェリアに対して謝罪しておらず、大統領候補としては踏み込んだ発言だ。

 マクロン氏を痛烈に批判したのがルペン氏だ。FNはアルジェリア戦争に従軍経験があるルペン氏の父ジャンマリ氏が創設した経緯から、植民地政策の「肯定」が党是。マクロン氏の発言を受け、ルペン氏は植民地時代を否定する歴史観を「マゾヒズム」と批判。「フランスは植民地に文化を与えようとした」と述べ、正当化した。

 仏国内では長年、植民地政策をどう総括するか、世論が二分されてきた。2005年には保守派の主導で「仏植民地支配を肯定する法」が成立。アルジェリアなどでの植民地政策について、学校教育で「肯定的役割」を教えるよう記した法律の条項は世論の強い反発を招き、シラク大統領(当時)が翌年この条項を廃止している。

 第二次世界大戦後、旧植民地からフランスに多くの人が移り住み、大都市郊外の低所得者用団地などで暮らしてきた。フランスへの同化政策に従ってきた移民1世や2世以降の世代の中には、差別などから孤立を深めてイスラム過激思想に染まる若者も後を絶たず、社会問題化している。

 長期的なテロ根絶のために、植民地政策の状況解明や謝罪が必要だという意見は、左派の間で根強い。

 フランス出身で、独ビアドリーナ欧州大のトマ・セリエー客員教授(歴史学)は「和解政策の重要性を説いた哲学者ポール・リクエール氏の元助手でもあるマクロン氏は、和解に向けた強い意志を感じさせる」と分析。「若者の意見を代表するマクロン氏と、アルジェリアでの拷問疑惑がある父を持つルペン氏の対立は、仏国内の世代間論争という側面もある」と語った。

 最終更新:5/6(土) 12:36 「毎日新聞」より
今のところ中道・独立系のエマニュエル・マクロン前経済相が支持率でFN(国民戦線)のマリーヌ・ルペン候補を上回っている今回のフランス大統領選挙、この前のテレビ討論では国民無視の「舌戦」を展開して昨年のアメリカ大統領選挙のような状況となって、レベル低下が懸念されてますが、何とここでアルジェリアなど植民地政策についての歴史認識について論争に発展したようです。
大統領を決める選挙で歴史認識問題が焦点になるのって、異例も異例だ・・・。

マクロン氏がアルジェリアなど植民地支配した国に対する行為を「人道に対する罪」と非難したけど、これに対してルペン氏が批判し「フランスは植民地に文化を与えようとした」と反論したが、歴史認識問題がフランス大統領選挙のテーマになるって、フランスが抱える課題の一つだったんですね・・・。日韓だけのものじゃないと私は指摘してたが。

知っての通り、フランスは19世紀から1970年代までアジアやアフリカに多数の植民地を持ち、そこで現地の住民を抑圧して虐殺も行い続け、その不満が高まって植民地だった一つ・アルジェリアで1954年に武装蜂起、独立戦争へとつながるわけだが、1961年にパリでアルジェリア独立を訴えるデモ隊に警官隊が武力鎮圧、多数の死傷者を出したことでフランス現代史におけるタブーにもなっているが、ドイツ史におけるナチスと同様「黒歴史」として伏せてきたけど、その黒歴史に向き合わねば今の問題を解決できないってマクロン氏は踏み込んだんでしょう。
多分マクロン氏は「我々がかつてアジアやアフリカでしたことは、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)よりも残酷だった」って思ってんじゃ・・・?

植民地政策の影響か、第2次大戦後アルジェリアなど旧植民地から多数の移民が入ってきたフランス、しかし差別や偏見から孤立して過激思想へとつけ入る者が出て、一昨年のパリ同時テロや12年前の大暴動の原因にもなるなどフランスが抱える問題を作ったことは事実だが、植民地政策は今日のフランスにとってどんな影響をもたらしたのか、肝心の国民一般はどう思ってるんだろう。その疑問に応える形で歴史認識問題が出てきたと言える。

過去にフランス政府は「仏植民地支配を肯定する法」なる法律を施行したものの、世論の反発を受け廃案となったが、世論はイザ知らず旧植民地から反発を喰らうことを懸念したんでしょう。仮にやれば旧植民地から「ユダヤ人虐殺を否定・正当化することを禁止して、我々に対する植民地政策を正当化するのは差別だ!!」って批判が起こってもおかしくない。
にも関わらず、植民地政策に対して一度も謝罪していないフランス、旧植民地に許しを請うことは悪いことではない。今の問題のルーツはかつての植民地政策にあるからそれに向き合うことは正しいとする意見が左派を中心に多いものの、謝罪すれば別の問題が出てくるからなかなか謝罪に至らないんでしょう。かつて自分たちはドイツを許したように、植民地だった国に許しを請わねばいけないとマクロン氏は言うものの・・・。

赦しを乞うか、いやいや未開の地に文明を与えたんだから正しい!! と正当化するか、フランスにも存在する歴史認識問題、国益かそれとも人間の尊厳か、その狭間で揺れるフランス、これが今まで白人優位だった歴史認識にも綻びが見えればいいけど。

theme : 歴史認識
genre : 政治・経済

決戦はマクロン対ルペン

フランス、そしてEU(ヨーロッパ連合)の命運をも左右する大統領選挙の投票を迎えました・・・!!

引用

仏大統領選 マクロン、ルペン両氏が決選投票進出へ

【パリ=宮下日出男】フランス大統領選の第1回投票は23日、投票を終了し、開票が行われた。

 国営テレビは出口調査などに基づく開票結果の予測として、独立系のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が得票率23・7%、極右、国民戦線のマリーヌ・ルペン党首(48)が21・7%で、5月7日の決選投票に進出する見通しだと報じた。

 最大野党の保守系、共和党のフランソワ・フィヨン元首相(63)と共産党が支持する急進左派ジャンリュック・メランション氏(65)の予想得票率はともに19・5%。与党の左派、社会党のブノワ・アモン前国民教育相(49)は6・2%にとどまった。

 最終更新:4/24(月) 8:00 「産経新聞」より
フランス大統領選挙の第1回投票を迎えた23日、ポピュリズムと言うか自国第一の嵐に乗っかる形で支持を集めている極右・FN(国民戦線)のマリーヌ・ルペン党首と、右にも左にも属さない中道路線のエマニュエル・マクロン前経済相、さらに共和党からフランソワ・フィヨン元首相「第3の男」急進左派でルペン同様EUに懐疑的なジャンリュック・メランション候補、フランソワ・オランド大統領が所属する与党・社会党のブノワ・アモン全国民教育相の5者が争ってますが、出口調査による開票結果でマクロン前経済相とルペン氏がお互い上位に立ち、来月の決選投票に進めることになりそうです。

言うなればマクロン氏とルペン氏の一騎打ちとなる今回のフランス大統領選挙、オランド大統領が選挙から降りたことから波乱だらけだったけど、中道対極右と言う対決は予想通りかそれとも・・・!?

今回のフランス大統領選挙はEU内でも注視しており、EUとすればイギリス同様EUに懐疑的で脱退も厭わない人物が勝てば由々しき事態を招くだけに、出来ればEU残留を訴える候補に勝ってほしいと願ってますが、EU残留を訴えるマクロン氏支持に回るでしょうね。ルペンになればフランスが出て行く可能性が大きくなるだけに、ルペンが勝つことを望んでないでしょう。

僅差でマクロン氏が上回ってますが、ルペン氏が拮抗する結果にもなっており、これはまたフランスの世論が2分してるってことだろうか。

theme : フランスの政治と社会
genre : 政治・経済

またパリでテロ!!

一昨年の惨劇が記憶に新しい中でまた・・・!!

引用

パリ銃撃、警官3人が死傷…「イスラム国」声明

【パリ=三好益史】パリ中心部にあるシャンゼリゼ通りで20日午後9時(日本時間21日午前4時)頃、男が警察官に向けて自動小銃を発射し、警察官1人を殺害し2人にけがを負わせた。

 男は現場近くで警察官に射殺された。イスラム過激派組織「イスラム国」系の「アマク通信」は同日夜、「イスラム国」の犯行声明を伝えた。オランド大統領は「銃撃がテロ事件であると確信している」と述べ、テロ専門チームが捜査に着手した。

 フランスでは23日、大統領選の第1回投票が行われる。パリで2015年11月に起きた同時テロの後に発令された非常事態宣言が継続中で、観光名所でのテロ発生は社会に衝撃を与えた。

 2017年04月21日 13時38分 読売新聞
20日夜、フランス・パリの名所であるシャンゼリゼ通りで突然男が警察官に向かって無差別発砲し、1人死亡・2人が負傷すると言う痛ましい事件が起こったが、一昨年の同時テロを髣髴とさせる物騒な事件だけにまたもパリが阿鼻叫喚の場となったようです・・・。

男は別の警察官によって射殺されたが、当然の結果ですよ。無差別乱射犯に「話せば分かる」なんてお笑い草だ。
事件後にIS(イスラム国)系の通信網がISによる犯行声明を出しており、フランソワ・オランド大統領は直ちにテロと断定して専門チームを派遣したけど、またフランスの名所で起こったテロ、非常事態宣言継続中に起こったとなれば市民や観光客にとって気が気でない状況です・・・。

今月23日に大統領選挙の第1回投票を控えるフランス、現在FN(国民戦線)のマリーヌ・ルペン党首と共和党候補フランソワ・フィヨン元首相、さらに与党・社会党候補エマニュエル・マクロン氏の争いとなってますが、シャルリー・エブド事件や同時テロ、さらに昨年のニースでのテロ、そして今回の事件とIS絡みの事件が起こっているフランスだけに、反移民を掲げるルペン党首支持が高まりそうなリスクもありそうです・・・。
今回のテロ、日本で突然このような事態が起こってもおかしくありませんから、他人事だと見てはなりません。犯人はおそらくイスラム過激派の考えに共感して事件を起こしたんだろうか・・・。

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

突然解散総選挙!! ってイギリスで

EU(ヨーロッパ連合)離脱、即ちブレグジットの賛否を当国民投票の次にやらかすのは・・・!!

引用

英、解散総選挙へ メイ首相がEU離脱支持固め

【ロンドン=岡部伸】英国のメイ首相は18日、緊急声明を出し、下院(定数650)を解散し6月8日に前倒しして総選挙を実施する意向を明らかにした。3月末に正式に通告した欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、EU側との交渉を推進するためには、議会での支持基盤を安定させる必要があるとの認識を示した。

 メイ氏は「離脱選択した国民投票を受けて英国は確実で安定した強い指導力が求められている」と述べたうえで、英国は「団結しようとしているが、議会は違う」と述べ、野党の反対が「われわれの交渉力を弱める」と指摘した。

 メイ氏は当初、国民投票の結果を重視し、2020年の下院任期満了まで総選挙は実施しないと表明していた。しかし、5月にもEUとの交渉が始まるため、総選挙で改めて国民に離脱の信を問うのが狙い。世論調査ではメイ氏の与党保守党が高支持率を保ち、与党が勝利するとの見方が強い。

 総選挙実施には下院で3分の2の賛成が必要となる。最大野党労働党のコービン党首は18日、賛成の考えを示しており、総選挙実施は確実とみられる。メイ氏は19日、下院に総選挙実施の投票を求めるという。

 最終更新:4/19(水) 7:55 「産経新聞」より
2020年まで総選挙をやらないと言いながら、突然議会下院を解散して今年6月8日に総選挙を行うと表明したイギリステリーザ・メイ首相、改めてブレグジットについて国民の信を問うのが目的だが、ブレグジット派を増やして支持基盤を固めようとするのがメイ首相の狙いでしょう。
この日おそらくまた世界経済に台風が起こりそうな気もするが、昨年のEU離脱を問う国民投票の例を見ても分かるように。

総選挙を実施するには下院にて3分の2の賛成が条件だが、最大野党・労働党ジェレミー・コービン党首は賛成すると言ってますから、総選挙がホントに実施されそうだけど、コービン党首は総選挙実施に反対の立場を取る議員らの説得と理解を得ることに追われるでしょう。ただ下院議員の大半はおそらく、2020年までやらないって言ったのに突然議会を解散して選挙なんて聞いてないよ!! って「寝耳に水」でしょうねェ・・・。
反対しそうな労働党や、ブレグジットするなら分離独立すると主張するスコットランド、国内に課題を抱える中挙国一致で離脱しようとするのがメイ首相の狙いではあるものの、今や保守党の一人がちなイギリスだが、肝心の国民世論はどうかと言うと・・・。

昨年の国民投票では僅差でEU離脱賛成が上回り、EU残留を訴える声も半分近くいる為、微妙なところだが残留を訴える国民にすれば「メイ首相の暴走を止めたいが、労働党がどうも頼りないって言うか・・・」って心境でしょう。コービン党首が左寄りなところもマイナス要素だし・・・。
保守党の議席を増やしてブレグジットに前進する気満々のメイ首相、また国民に信を問うって言うけど昨年の国民投票のように行くかは国民次第でしょう。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

改めて「ブレグジット」に賛否あり

EU(ヨーロッパ連合)に離脱通告をしたことで、もう引き返すことの出来ないところまで来たみたいです。

引用

EU離脱通告 「主権戻る」「孤立する」 英国民・移民ら期待と不安

【ロンドン=岡部伸】英国内ではEU離脱に関して「主権」を取り戻せると歓迎する声が上がる一方、欧州での孤立を懸念する声も出ている。東欧出身の在英EU市民の間からは、先行き不安を口にする声が聞かれた。

 「離脱」を支持するロンドン近郊の貿易会社経営者、アーネスト・マクドナルドさん(68)は、「英国が1973年に欧州共同体(EC)に加盟した際、巨大な市場への参入が目的だったが、徐々に国家としての主権が奪われ、今や選挙を経ない官僚が管理するEUの『地域』になった」と指摘。その上で、「離脱でもう一度、法を作れる主権を取り戻せる」と期待感を表明した。

 これに対し「残留」を希望する南部ソールズベリーの会社員、スティーブ・サマーズさん(51)は「離脱によって英国は欧州で孤立する。EU離脱は英国史上最悪の決断だ」と語った。

 一方、スロバキア出身で金融ITエンジニアのヨゼフさん(38)は「2006年に渡英して金融業界で働いてきたが、ポンドが弱く悪くなる一方だ。金融は欧州大陸へ拠点を移す可能性がある」と指摘。「欧州大陸出身者には居住ビザの心配がある。何とかしてほしい」とも語った。

 歴史的建造物管理の仕事に携わるポーランド人のパヴェル・ニエヴスキーさん(38)は、ポーランドがEU加盟と同時に渡英してから12年がたつ。「6年前に子供が生まれて英国籍を取得し、両親のわれわれも永住権を取得したので離脱の影響はない」と語る一方、「(私たちへの)差別も少なくなく、将来、英経済が悪化すれば、大陸に戻ることもあり得る」と不安げな表情を見せた。

 最終更新:3/30(木) 8:09 「産経新聞」より
「ブレグジット」に舵を切ったイギリス、2年間EUと離脱交渉をするわけだが、イギリスの主権を取り戻せると言う好意的な意見もある一方でヨーロッパ枠内で孤立すると言う否定的な意見もあり、ブレグジットについては賛否両論です。

昨年の住民投票で離脱が残留を上回ったことから始まったブレグジット、EUに加盟したことで国家の主権が低下して結果グローバリゼーションの拡大に伴いその弊害がクローズアップされ、ナショナリズムがイギリス国内で拡大して「もうEUにいる必要などない!」ってなったわけだが、EUの言いなりにはならないって言う主張と取れます。
ただ一方、離脱でヨーロッパにおいて孤立し、ポンド下落にも歯止めがかからなくなって経済的に悪影響が及ぶと言う懸念もあるが、経済的な理由でEU離脱を決めたわけじゃないと思う。移動の自由があってか東ヨーロッパや中東・アフリカなどからの移民が殺到し、その弊害が最近出ているせいで移民に対する不満がナショナリズムの復活につながったと思うね。

イギリス国内におけるナショナリズムの復活と言うきっかけを作ったブレグジット、イギリス国民のみならずイギリス在住の東ヨーロッパ人からは懸念の声も出てますが、離脱交渉と言う展開となったブレグジット「名誉ある孤立」と言う歴史的な考えに回帰しようと言う意志の表れに取れますが、これもナショナリズムに基づいているとも取れます。
アメリカ同様に自国第一主義路線に走った感もするが、ポピュリズムがナショナリズムへと変化したと言えますね。

theme : ナショナリズム
genre : 政治・経済

プロフィール

アジシオ次郎

Author:アジシオ次郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード