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キルギスでまたキナ臭い匂いが・・・!?

 今年4月にクーデターが起こって政権が転覆したあの国が、また騒がしくなったようです。

引用

民族抗争の死者46人に=夜間も衝突続く-キルギス南部オシ

【モスクワ時事】中央アジアのキルギス保健省は11日夜、南部の主要都市オシでの民族抗争の死者が46人に達したことを明らかにした。負傷者は650人近くに上り、うち約450人が入院した。インタファクス通信が伝えた。
 オシでは夜間外出禁止令が発令され、治安部隊が市内のパトロールを強化しているが、暫定政府高官によると、キルギス人と少数民族ウズベク人のグループが動き回り、散発的な衝突が続いているという。オトンバエワ暫定大統領は抗争に加わらないよう市民に呼び掛けた。

 (2010/06/12-08:10)「時事ドットコム」より
 今年4月のクーデターでクルマンベク・バキエフ大統領が失脚、国外逃亡し(ベラルーシに)、その後も国内で混乱が続いていたキルギス、今度は南部の都市・オシキルギス人と少数民族ウズベク人との間で対立が起こって抗争に発展し死者46人、負傷者650人という惨事となったようです・・・。

 キルギスに関してはこちらもご覧下さい  →  クーデターの余波は大混乱!なようです

 キルギスには地理的にウズベキスタンが隣国な為かウズベク人も少なからずおり、先のクーデターによる騒乱でウズベク人も「我々もキルギス人と同じ権利を!」と叫んだからか、キルギス人が「キルギスはキルギス人のものだ! ウズベク人は我々に従え!」と対立が起こって今回の惨事につながったんでしょうね。前バキエフ政権がウズベク人を冷遇したからか、そのバキエフがクーデターで失脚すると押さえつけられていた何かが爆発して蜂起につながったともいえます。

 ローザ・オトゥンバエワ暫定大統領はこれ以上の民族対立を避ける為に、市民に対し抗争に加わらないよう呼びかけてますが、一体どうなってしまうのでしょうか? 民族融和をキルギス暫定政府は考えているのだろうか!?

 今回の民族抗争、これまでのキルギス政府が民族間問題を全く見ていなかったのがこういう形で発生したのかもしれません。前大統領が失脚して今度は暴動、騒乱、民族対立、サダム・フセインが倒れた時のイラクと全く同じではなかろうか?

 とにかく、今回の民族抗争がキルギス全土にこれ以上飛び火すれば最悪内戦に発展する危険性はあると思います。最悪の事態にならぬよう、キルギス暫定政府には毅然とした対応が迫られています。

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