fc2ブログ

アリエフ大統領「主権回復」を宣言

領土を巡る紛争は忘れた頃にやってくるのはどの地域でもあることです。
コーカサスの火薬庫とはよく言ったもの。

引用

「主権回復」と勝利宣言 ナゴルノカラバフ作戦で200人死亡 アゼルバイジャン

 旧ソ連構成国アゼルバイジャンのアリエフ大統領は20日、テレビで演説し、隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフでの軍事作戦について「わずか1日で任務を完了した。対テロ作戦は成功し、アゼルバイジャンは主権を回復した」と勝利を宣言した。

 アリエフ氏の肉声が伝えられるのは、19日の作戦開始後初めて。

 アゼルバイジャンは、ナゴルノカラバフでアルメニア系武装勢力が仕掛けた地雷によって民間人が死亡したなどと主張し、作戦に着手。地元当局によると、住民を含めて少なくとも200人が死亡、400人以上が負傷した。ロシア国防省によれば、2020年からナゴルノカラバフに展開するロシア平和維持部隊が攻撃に巻き込まれ、複数の犠牲者が出た。

 ロシアが武装勢力とアゼルバイジャンの停戦を仲介。武装勢力側が武装解除に応じて降伏した。アゼルバイジャンの首都バクーからの映像によると、市民が自国のほか、兵器を供給してきたイスラエルの国旗を掲げて勝利を祝った。

 最終更新:9/21(木) 8:47 「時事ドットコム」より
アゼルバイジャンアルメニアの間で領土を巡って争っているナゴルノ・カラバフ、アゼルバイジャン国内にある山岳地帯で国際的にアゼルバイジャン領と認められているけど、ここにはアルメニア人が多く住んでおり、昔っから暮らしていたとアルメニアが主張したことでアゼルバイジャンが「ちょっと待て!! ここは歴史的に我々に深いつながりがあるし、国際的に我々の領土だと認められている!! 何を言うか!!」と主張したことで、長年対立の様相を呈してますが、今月19日にアゼルバイジャンがここに軍事侵攻するという事態、アゼルバイジャンからすれば「アルメニア軍を追い出す」目的で正当化しているみたいです。

20日にアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領はテレビ演説を行い「わずか1日で任務を完了した。対テロ作戦は成功し、アゼルバイジャンは主権を回復した」とナゴルノ・カラバフの主権を取り返したと強調したけど、アルメニアが黙っていないような気が・・・!?

再び起こったナゴルノ・カラバフ紛争、今回はロシアが仲介しなかったことでアゼルバイジャンの一方的な「勝利宣言」をもたらしたけど、アルメニアにすれば「ロシアは今回何もしてくれなかった」とロシアに対する失望感が出てきてロシア離れに走るでしょうね。

主権回復を高らかに宣言したアリエフ大統領だが、宗教や民族的な問題を抱えるナゴルノ・カラバフ、いつまた再燃してもおかしくない気がする。てか旧ソ連圏はこういう紛争になりやすい環境だらけなんじゃないのか? 南オセチアやアブハジアもそうだけど、ロシアが絡むとロクなことにならないな。

theme : 領土・領海・・経済水域
genre : 政治・経済

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

アジシオ次郎

Author:アジシオ次郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード