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タイで政権交代か?

軍部対野党という構図となった今回のタイの総選挙、勝者は果たして・・・!?

引用

タイ総選挙、2野党が過半数確保 政権交代に向け連立協議

【シンガポール=森浩】タイで14日、下院(定数500)総選挙の投票が行われた。選挙管理委員会の途中集計(開票率99%)によると、王室改革などを訴える革新系「前進党」が第1党、タクシン元首相派の「タイ貢献党」が第2党につけ、両党で過半数に達した。2014年のクーデターで実権を握った軍に近い政党は低調で、有権者の軍主導の政治への不満が反映された。

今後、前進党と貢献党を軸とした連立協議が本格化するが、民主的な政権が誕生するかが焦点となる。協議次第では親軍政党が連立与党の一角となり、軍が政治に影響を及ぼす構図は残る可能性がある。

選管によると、小選挙区では前進党が113議席、貢献党が111議席を獲得。比例区と合わせて両党で過半数を確保した。親軍政党は、現連立与党の中核である「国民国家の力党」が小選挙区で39議席にとどまった。

前進党は軍改革や王室への侮辱を禁じる不敬罪の改正を訴え、選挙戦後半に支持を急拡大させた。前進党のピタ党首は14日の記者会見で「協力可能な野党と交渉する」と述べ、連立協議を進める意向を示した。貢献党は事前の予想に比べ伸び悩んだ。

貢献党と前進党は不敬罪改正をめぐる対応など主張に隔たりがあり、連携は困難との見方がある。親軍政党と安易に手を組めば有権者の反発につながる恐れがあり、協議は容易ではなさそうだ。

2023/5/15 07:08 「産経新聞」より
14日に下院の総選挙が実施されたタイ、軍部主体の与党と王室改革を訴える革新系野党・前身党、タクシン・シナワット元首相派野党・タイ貢献党の2つの野党の争いとなったけど、2014年のクーデター以降政権与党だった軍部へのマンネリ感から前身党が第1党、タイ貢献党が第2党となるなど、与党への不満から野党に票が流れたといえます。こういうマシな選択肢があるだけいいことだが。

「軍部主導の政権では行き詰まり感しかない!! ここは政権交代しかない!!」ってタイの国民の半分以上は思ったんじゃ・・・?

ただ前身党とタイ貢献党を軸とした連立協議が上手く行くとは限らない。これまでタイでは民主的な政権が長続きした試しが皆無なことを考えれば・・・? また選挙結果で揉めて国中が混乱したケースもあり、また混乱するのでは・・・? って懸念もあります。下手すりゃ軍がまた政権を担うケースになるだろうし。
政権交代に向けた連立協議がうまく行けばいいのだが・・・!? それにタイ貢献党についてはタクシン・シナワット元首相派勢力だけに、反タクシン派からはいい目で見られていないと思う。

前身党とタイ貢献党では不敬罪を変えるべきかで揉めており、足並みが揃っていない感じもするけど、王室を巡る問題が政治にも関わるタイ、日本やイギリスみたいに皇室や王室は政治に干渉しないって習慣がないんでしょうか?
軍の改革及び不敬罪を改正しますと主張した前身党だが、政権第一党になってそれをホントに実現できるのか注視したいところだ。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

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