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連続テレビ小説史上最高傑作

今月3日から新たにスタートしたNHK連続テレビ小説「らんまん」だけど、植物学者・牧野富太郎をモデルとしたものといいますから、見方によっては「大河ドラマじゃね?」って思うでしょう。
これまで数々の名作を輩出してきた連続テレビ小説だけど、この作品は連続テレビ小説史上最高の傑作の一つとして有名です。その名は「おしん」、今から40年前の1983年(昭和58年)に放送され、平均視聴率が52.6パーセントで、最高視聴率は62.9パーセントといいますから、現代ではほぼありえない数字です。それだけ放送当時は高い人気を博したし、NHKのみならず日本のテレビ史においても欠かすことのない作品の一つです。
そんなわけで今から40年前の今日1983年4月4日は、その「おしん」が放送を開始した日です。この日から翌1984年(昭和59年)の3月31日まで放送されました。

今から40年前の1983年4月4日に始まった「おしん」、山形の貧しい農家に生まれた主人公・しんの半生を描いたもので、その過酷な生き様が全国の視聴者を釘付けにしたのは言うまでもないが、その人気ぶりは国内に留まらず海外、特にアジアやラテンアメリカ、アフリカといった発展途上国においても反響を呼びました(ただヨーロッパでは放送された国が少ない【その理由として苦労する女児を題材にした話を美化することに抵抗感が強いことにある上に、男女平等及び子供の権利への意識が進んでいる為にそういう作品は受け入れられない土壌にあることも挙げられる、即ち文化や価値観の違い】)。ただ令和の今だったらば、つい最近「はだしのゲン」が「(一部の表現が)今の時代に合わない」と広島市の平和教育の題材から省かれたように、受け入れられない懸念もあるが・・・。

また放送当時総理大臣だった中曽根康弘が「おしん・康弘・隆の里(第59大横綱・苦難を乗り越えて横綱になったことで『おしん横綱』と呼ばれた、後に親方として稀勢の里などを育てる)」と表現したくらい本作の人気は高く、また当時のNHK大河ドラマだった「徳川家康」を指して「おしん・家康・隆の里」とも評されました。
またドラマを現実の区別がつかない一部の視聴者がおしんの少女時代を演じた小林綾子やその母親役の泉ピン子に白米や多額の現金を贈った一方で、作中でおしんに辛く当たった俳優や女優に対しては痛烈な批判が出たエピソードもあります。ちなみに嫁姑問題の舞台となった佐賀県では「県のイメージを損ねる」を放送局に苦情が殺到したというエピソードもあった。今だったらSNSが❝炎上❞するようなレベルか。それだけ高い人気の裏返しと言っていい。

国内はイザ知らず国外でも高い人気を博した「おしん」、高視聴率及び反響の高さ、放送終了後も根強い人気を誇るだけに「連続テレビ小説史上最高傑作」とも言われてますが、おそらくそれに匹敵する、いやさそれを超えるだけのドラマは出てこないかも知れない。

theme : NHK 連続テレビ小説
genre : テレビ・ラジオ

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