第三世界の結集
第2次大戦後、世界はアメリカなどの資本主義陣営(西側)とソ連(現ロシア)などの共産主義陣営(東側)の対立から東西冷戦が勃発したけど、他方でそのどちらにも属さない陣営、即ち第三世界の国々があったのも事実、これらは第2次大戦後に植民地支配から独立を果たしたアジアやアフリカ諸国、第2次大戦前から独立国であったものの開発などで大きく遅れを取った中南米諸国からなるものです。
それを提唱したのがマハトマ・ガンジーと並んでインドを独立に導いたジャワハルラール・ネルーで、今から70年前の今日1953年2月16日にインドの連邦議会にて「東西のどちらにも属さない」第三世界の結集を呼びかけたことにあります。
東西冷戦時代にインドのネルーが提唱した第三世界の結集、その呼びかけもあってインドは第三世界のリーダーとなるわけで、1955年にインドネシアのスカルノ大統領、エジプトのガマル・アブドゥル=ナセル首相と共にバンドン会議(アジア・アフリカ会議)を開催して反帝国主義・反植民地主義を掲げたわけだが、アメリカにもソ連にも与しないという姿勢、いうなればどっちつかずなものだろうか。
東西両陣営の真っ只中にあったヨーロッパにおいてはスウェーデンやスイスなどはどちらにも属さない姿勢を取った国もあり、一概に第三世界はアジアやアフリカ諸国などからなるとも言えないけどね。
ただそれも後年インドが中国と対立してアジアの結束は揺らぎ、さらにアメリカとソ連が自分たちの陣営に加えようと躍起となってアジアのみならずアフリカは東西両陣営の勢力争い的な場と課しちゃったが、ネルーの「どっちにもつかない」主張はもろくも崩れたのでした。
それとかつて植民地支配されたことで、経済発展や工業力で大きく遅れを取り、また欧米型の民主主義が根付かず国作りというか制度を作ることのノウハウもなかったことから、西側諸国からの援助に依存する国も多々あったことも事実(現在でもそんな状況に陥っている国もある)。結局自分たちで国作りや体制を作るという意識が乏しく、また資源があってもその恩恵を受けない、経済では欧米の援助に依存しているからか欧米の影響を受けやすいことで経済発展が進まずで、その為か第三世界=貧しい国ばかり。という印象を与えることになったが。
東西冷戦がソ連の崩壊により完全に終結してからは、第三世界という概念はほぼ消えたようになり、発展途上国・後発開発途上国などの表現に変わったけど、現に東西冷戦後にインドやブラジルなどが経済的に成長したことから、第三世界の定義が経済的に貧しくGNP(国民総生産)も低い。では通用しなくなっているのも事実。
現在ではロシアによるウクライナ侵攻もあり、アメリカなどからなる民主主義国家とロシアと中国の覇権主義国家の対立となっているわけだが、欧米とロシア(中国も)の対立が再燃して新しい冷戦(その延長で第3次世界大戦勃発か)になる懸念もあるこの頃、再びかつての第三世界の国々はどんな姿勢を取るのだろうか。アメリカなどについていくか中国とロシアについていくか、再び欧米とロシア(中国)の勢力図争いに巻き込まれそうでならない。インドについては中国と対立している一方でロシアと友好関係にあるわけで、どっちに属しているんだと言う疑問はある。どちらにも属さないと強調したネルーの姿勢とは相容れなくなったんでしょうかね?
それを提唱したのがマハトマ・ガンジーと並んでインドを独立に導いたジャワハルラール・ネルーで、今から70年前の今日1953年2月16日にインドの連邦議会にて「東西のどちらにも属さない」第三世界の結集を呼びかけたことにあります。
東西冷戦時代にインドのネルーが提唱した第三世界の結集、その呼びかけもあってインドは第三世界のリーダーとなるわけで、1955年にインドネシアのスカルノ大統領、エジプトのガマル・アブドゥル=ナセル首相と共にバンドン会議(アジア・アフリカ会議)を開催して反帝国主義・反植民地主義を掲げたわけだが、アメリカにもソ連にも与しないという姿勢、いうなればどっちつかずなものだろうか。
東西両陣営の真っ只中にあったヨーロッパにおいてはスウェーデンやスイスなどはどちらにも属さない姿勢を取った国もあり、一概に第三世界はアジアやアフリカ諸国などからなるとも言えないけどね。
ただそれも後年インドが中国と対立してアジアの結束は揺らぎ、さらにアメリカとソ連が自分たちの陣営に加えようと躍起となってアジアのみならずアフリカは東西両陣営の勢力争い的な場と課しちゃったが、ネルーの「どっちにもつかない」主張はもろくも崩れたのでした。
それとかつて植民地支配されたことで、経済発展や工業力で大きく遅れを取り、また欧米型の民主主義が根付かず国作りというか制度を作ることのノウハウもなかったことから、西側諸国からの援助に依存する国も多々あったことも事実(現在でもそんな状況に陥っている国もある)。結局自分たちで国作りや体制を作るという意識が乏しく、また資源があってもその恩恵を受けない、経済では欧米の援助に依存しているからか欧米の影響を受けやすいことで経済発展が進まずで、その為か第三世界=貧しい国ばかり。という印象を与えることになったが。
東西冷戦がソ連の崩壊により完全に終結してからは、第三世界という概念はほぼ消えたようになり、発展途上国・後発開発途上国などの表現に変わったけど、現に東西冷戦後にインドやブラジルなどが経済的に成長したことから、第三世界の定義が経済的に貧しくGNP(国民総生産)も低い。では通用しなくなっているのも事実。
現在ではロシアによるウクライナ侵攻もあり、アメリカなどからなる民主主義国家とロシアと中国の覇権主義国家の対立となっているわけだが、欧米とロシア(中国も)の対立が再燃して新しい冷戦(その延長で第3次世界大戦勃発か)になる懸念もあるこの頃、再びかつての第三世界の国々はどんな姿勢を取るのだろうか。アメリカなどについていくか中国とロシアについていくか、再び欧米とロシア(中国)の勢力図争いに巻き込まれそうでならない。インドについては中国と対立している一方でロシアと友好関係にあるわけで、どっちに属しているんだと言う疑問はある。どちらにも属さないと強調したネルーの姿勢とは相容れなくなったんでしょうかね?