独裁者と化しそうなネタニヤフ
司法を平気で捻じ曲げたり、憲法を勝手に改悪したりして権力を強めようとするそのやり方、独裁者の常套句だが・・・。
首相に返り咲いて早々閣僚が神殿の丘をゲリラ訪問して、またパレスチナ問題の火に油を注ぎかねない状況を作るなどまた緊迫の様相をもたらしかねないが、今度は最高裁による法律審査権限を制限するという一方的な司法改革に乗り出したことで「政権が絶対的な権力を持つことで独裁国家になりかねない」という懸念が出てきたみたいです。
最も右寄りなネタニヤフ政権、仮に司法改革がまかり通れば国際的な反発を招いているユダヤ人入植地の拡大が強まりそうだし、パレスチナ人やLGBTQの権利が蔑ろにされかねないことで、中東において最も民主主義が進んでいるイスラエルだが、敵対しているアラブ諸国同様権威主義かつ独裁的な国家に成り下がりません。
「司法改革を公約にした我々に(選挙で)数百万人の人々が投票した。彼らは改革を求めているのだ」と強気なネタニヤフ首相だが、自分の野望の為でしかない。
法の支配や人権擁護といったもんを無視して権力を強化しようとするネタニヤフ首相、やろうとすることはかつて自分たちを迫害・虐殺したナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーと重なるわ。ヒトラーは独裁者だがネタニヤフ首相もそうなりそうで恐ろしい。
ロシアのプーチンみたいにまた権力に返り咲いてやりたい放題しそうなネタニヤフ首相、そこまでして何をしたいんでしょうか・・・。
イスラエルで昨年末に発足したベンヤミン・ネタニヤフ政権、てかまた政権の座に返り咲いたネタニヤフ首相、何だかロシアのウラジミール・プーチンと同じだわ。引用
イスラエル、極右政権の「司法改革」に大規模デモ 独裁国家と批判
イスラエルで昨年12月末に発足した右派のネタニヤフ政権が打ち出した「司法改革」を巡り、市民による大規模な抗議活動が起きている。政権側は「国民に選ばれていない司法が力を持ちすぎている」として、最高裁による法律審査の権限を制限する案を発表した。野党や司法界は「政権が絶対的な力を持ち、独裁国家になる」と批判している。
「民主主義を守れ」「(政権は)恥を知れ」。イスラエル各地で今月14日、司法改革に抗議するデモが実施された。中部テルアビブには約8万人の市民が集結。イスラエル国旗を手に持って参加した会社員のダナ・コーヘンさん(54)は「政権は『ユダヤ人優位』の国家を目指し、アラブ人ら少数派を排除しようとしている。そのため、少数派の権利を守り、民主主義の基盤となってきた司法を弱めようとしているのだ」と主張した。
ネタニヤフ政権は複数の極右政治家が入閣し、史上最も「右」とされる。レビン法相は政権発足から6日後の今月4日、司法改革の素案を発表した。イスラエルには憲法に相当し、少数派の権利などを規定した「基本法」があり、法律が基本法に合致するかチェックする権限が裁判所に認められている。日本の違憲立法審査権と同様の仕組みだ。
素案では▽最高裁が法律を無効とする条件を厳しくする▽国会で過半数が賛成すれば、最高裁による法律無効の判決を覆すことができる▽裁判官を指名する委員会のメンバーのうち、過半数を政権が選出する▽各省庁の法律顧問を政権が指名する――などだ。「改革」が実行されれば司法の介入は事実上排除される。
政権側は、これまで司法が過剰な力を持ち、国民に選ばれた政権の政策を妨害してきたとして「権力のバランスを戻す」と主張。野党側は、民主主義の土台となっている三権分立が損なわれると訴える。
改革が導入されると、何が起きるのか。極右政治家は多くのパレスチナ人が住むヨルダン川西岸で、国際法違反とされるユダヤ人入植地を拡大し、西岸を事実上「併合」しようともくろむ。これまで最高裁は、国内法と国際法の双方を考慮し、入植地の拡大やパレスチナ人住宅の強制撤去などを一定程度抑制する役割を担ってきた。司法の機能が弱められれば、入植地は制限なく拡大する恐れがある。また、極右は性的少数者(LGBTQなど)の権利にも否定的で、ユダヤ人の間でも差別が広がる可能性がある。
政権は、すでに司法との争いを抱えている。最高裁は18日、過去に脱税などで有罪判決を受けているデリ内相兼保健相の閣僚就任を無効とする判決を下した。また、ネタニヤフ首相自身も汚職容疑で公判中だ。政権側は「司法改革」によって、これらの問題を解決しようとしている可能性もある。
司法の弱体化はイスラエルだけではなく、右派や中道右派が政権を握る東欧のポーランドやハンガリー、中東のトルコでも起きている。ネタニヤフ政権は「他の民主主義国にある制度を、イスラエルでも導入するだけだ」と主張する。だが、イスラエルにあるヘルツェリア学際センターのヤニブ・ロズナイ准教授(比較憲法)は「イスラエルは他国と異なり、(政権を抑制する)システムが最高裁以外にほとんどない」と指摘する。
ロズナイ氏によると、他国では政権の力を抑制するため、国会の2院制▽権力を分散する連邦制▽国民が欧州人権裁判所など国際的な裁判所にも訴えることができる――などの仕組みがある。だが、イスラエルには、いずれも存在しない。最高裁の判決を国会が「無効化」する条項はフィンランドやカナダにあるが、フィンランドでは国会で3分の2の賛成が必要であるなど、厳しい条件が付けられている。ロズナイ氏は、司法改革は「政権に絶対的な権力を与えるものだ」と指摘し、イスラエルの民主主義にとって「非常に大きなリスクだ」と警鐘を鳴らす。
イスラエルはこれまで他のアラブ諸国とは違い、中東の数少ない民主主義国家として欧米から一目置かれてきた。だが、司法改革はイスラエルの国際的な評価を落とし、今後の外交関係に影響しかねないとの見方も出ている。
司法界も、改革を強く批判する。今月12日には複数の元検事総長や元最高裁判事が、今回の改革は司法を「破壊しかねない」との意見書を発表した。
大規模デモが起きた翌日の15日、ネタニヤフ氏は「司法改革を公約にした我々に(選挙で)数百万人の人々が投票した。彼らは改革を求めているのだ」と強調した。政権は3月末までに司法改革を巡る法案を可決する姿勢を示している。
最終更新:1/19(木) 4:30 「毎日新聞」より
首相に返り咲いて早々閣僚が神殿の丘をゲリラ訪問して、またパレスチナ問題の火に油を注ぎかねない状況を作るなどまた緊迫の様相をもたらしかねないが、今度は最高裁による法律審査権限を制限するという一方的な司法改革に乗り出したことで「政権が絶対的な権力を持つことで独裁国家になりかねない」という懸念が出てきたみたいです。
最も右寄りなネタニヤフ政権、仮に司法改革がまかり通れば国際的な反発を招いているユダヤ人入植地の拡大が強まりそうだし、パレスチナ人やLGBTQの権利が蔑ろにされかねないことで、中東において最も民主主義が進んでいるイスラエルだが、敵対しているアラブ諸国同様権威主義かつ独裁的な国家に成り下がりません。
「司法改革を公約にした我々に(選挙で)数百万人の人々が投票した。彼らは改革を求めているのだ」と強気なネタニヤフ首相だが、自分の野望の為でしかない。
法の支配や人権擁護といったもんを無視して権力を強化しようとするネタニヤフ首相、やろうとすることはかつて自分たちを迫害・虐殺したナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーと重なるわ。ヒトラーは独裁者だがネタニヤフ首相もそうなりそうで恐ろしい。
ロシアのプーチンみたいにまた権力に返り咲いてやりたい放題しそうなネタニヤフ首相、そこまでして何をしたいんでしょうか・・・。