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欧米とますます溝を深めるイラン

反スカーフデモを力でねじ伏せたり、ロシアにドローンを提供したり、さらにこの問題で欧米とギスギスした関係となっているイラン、他国との関係をこじらせてまで強気を装う、やってることは中国や韓国、ロシアと変わらないんだが。

引用

米欧との関係一段と悪化 デモ強硬対応、風刺画問題も イラン

【イスタンブール時事】イランと米欧の関係が一段と悪化している。

 核開発やウクライナ侵攻を続けるロシアへのドローン供給を巡る対立に、イランで昨年9月に始まった抗議デモへの強硬対応が拍車を掛けた。仏メディアでの最高指導者ハメネイ師の風刺画掲載もイラン側の強い反発を招いている。

 国営イラン通信によると、イランでスカーフの強制着用問題をきっかけに昨年9月に始まった抗議デモを巡り、これまでに4人の死刑が執行された。司法当局は4人が治安要員に危害を加えたと説明して正当化するが、米欧は「残忍な弾圧」(米国務省報道官)、「自国の若者を殺害する体制に未来はない」(ドイツのベーアボック外相)と非難した。

 だが、AFP通信によれば、これまでに少なくとも17人がデモ関係で既に死刑判決を言い渡されている。イラン当局はデモ隊に心理的圧力をかけるため、今後も執行を続ける公算が大きい。

 一方、今月4日付の仏風刺週刊紙シャルリエブドは、デモ支援の一環としてハメネイ師をやゆする風刺画を掲載。イラン政府は「侮辱的で下品だ」(アブドラヒアン外相)と怒りをあらわにしており、イラン国内では保守派の抗議行動も展開された。ハメネイ師は9日、米国や一部の欧州諸国がメディアなどを通じて「(イランの)人々を(デモに)駆り立てようとする」と主張した。

 イラン政府は昨年、国内で深刻化する経済苦境の打開に向け、米国などによる制裁解除のための核合意再建への意欲を重ねて示してきた。しかし、年明けから関係悪化が進み、再建交渉で具体的な進展を図るのは困難な状況だ。

 最終更新:1/12(木) 7:12 「時事ドットコム」より
欧米とイランの関係が悪いという事実、こう言うと「当然だろ」って思われるかも知れないが、その事態が余計悪化しているみたいです。

核開発疑惑にロシアにドローンを提供、さらに最近では反スカーフデモを暴力で抑えたり(デモ参加に関与した人の一部を処刑)、その反スカーフデモを力でねじ伏せている最高指導者アリー・ハメネイをフランスの風刺週刊誌「シャルリー・エブド」誌が揶揄した風刺画を載せたことでイランとフランスの関係悪化をもたらしているけど、そのハメネイ師「(イランの)人々を(デモに)駆り立てようとする」反スカーフデモも「シャルリー・エブド」誌による風刺画も欧米が今のイランの体制を転覆させようと煽っているとの主張をしたが、コレって全部欧米が悪いって理屈?
韓国の反日じゃないけど、イランは自分たちにバツの悪い状況があるとすぐに「欧米が我々を転覆させようとしている」「悪いのは欧米だ」と言って国民の不満をそらそうとしているのでは? ただでさえ一般のイラン国民は経済制裁のせいで厳しい生活を余儀なくされているのに、そんな状況を改善してほしいと思うのも当然だが、平たい話が「欧米との関係を修復させてくれ」です。

人権よりもイスラム原理主義を遵守するイランの体制、欧米との関係を悪化させてまでムダに強気を装うその姿勢は北朝鮮と同類に見えるけど、イランの体制は現実ってもんを見ていないんですかね?
人権よりもイスラム原理主義を遵守する理屈、これがイスラム教に対する不当な偏見を助長している感じもしてならないんだが。

theme : 中東問題
genre : 政治・経済

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