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「議会を解散する!」を拒否されて悪あがきに走って

ペルーの政情は不安定なところを発信している感じです。
毎年のように総理大臣がコロコロ変わっていた時の日本みたいだ。

引用

ペルー大統領罷免 議会の解散宣言を無視され…身柄も拘束

 南米ペルーの議会は7日、急進左派のカスティジョ大統領を罷免した。これに先立ち、カスティジョ氏は一時的な議会の解散を宣言していたが、議会はこれを無視し、弾劾決議案を可決した。カスティジョ氏は、中道と右派の野党勢力が過半数を占める議会と対立し、苦しい政権運営を余儀なくされていたほか、汚職疑惑などで求心力が低下していた。同日にはボルアルテ副大統領が大統領に昇格した。

 ペルーの議会は1院制で、定数は130。今回の弾劾決議案は「道徳的に(大統領として)適任ではない」ことを理由に1日に審議に向けた手続きが始まった。可決には議席数の3分の2以上に当たる87票が必要で、地元メディアによると、採決では賛成が101票、反対が6票、棄権が10票だった。

 これに先立ち、カスティジョ氏は罷免を免れるため、一時的な議会の解散を宣言。9カ月以内に議会選を実施する方針も示していた。ただ、議会はこれに従わず、弾劾決議案の採決に踏み切った。国家警察は7日、カスティジョ氏の行為が「憲法に違反する」として身柄を拘束した。

 元小学校教師のカスティジョ氏は、2021年6月の大統領選の決選投票で、日系2世のアルベルト・フジモリ元大統領の長女で中道右派の野党党首、ケイコ・フジモリ氏を僅差で破り当選。同年7月に5年ぶりの左派大統領として就任した。任期は5年だが、これまでに今回を含め3度の弾劾決議案が出されている。

 ペルーでは16年以降、汚職疑惑などで大統領の交代が相次ぎ、ボルアルテ氏で6人目となる。

 最終更新:12/8(木) 11:22 「毎日新聞」より
現在急進左派のペドロ・カスティジョが大統領を務めるペルー、そのカスティジョ大統領に対してペルーの国会が「道徳的に(大統領として)適任ではない」として弾劾決議案に踏み切ったわけだが、これに対してカスティジョ大統領は「弾劾だと!? ふざけんな!! じゃあ議会を解散する!!」と逆ギレに等しい態度を取ったが、自分が罷免されたくないから逆ギレに訴える。大統領の地位は渡さないと言わんばかりな態度に映るけど、大人げないです。

当然こんな訴えを議会が聞くわけがなく弾劾決議案を採決してこれを可決したわけだが、カスティジョ大統領の抵抗も結局ムダだったってことです。
自分が大統領の座にいたいから、自分を降ろそうとする主張を認めないのは今の自分の求心力がないに等しいのに、それを全く理解していないとしか思えないけど、一度権力の座を掴むと周りが見えなくなるんでしょうか?

議会と対立しているだけでなく、自身の汚職疑惑もついて政府内や国民から信頼されていないカスティジョ大統領、最後は弾劾決議案にかけられて罷免、そしてこの振る舞いが憲法違反と見なされて拘束、悪あがきしたせいで何もかも失った感じがします。結局カスティジョ大統領は昨年6月の大統領選挙を制してペルーの大統領になったけど、呆気なく権力の座から引きずり下ろされたとしか思えません。

2016年からずっと短命政権が続くペルー、大体汚職発覚で短命に終わる大統領が多いってことだけど、日本でいえば大臣になった途端問題が発覚して世間を騒がせる国会議員と同じだろうか。やはり政治家がクリーンじゃないと政治が正しく機能しないってことだ。北欧やニュージーランドとは雲泥の差。
てか日本とペルーじゃレベルが異なるけどな。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

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