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神殿の丘をゲリラ訪問

今も続くパレスチナ問題、聖地を巡る問題といえば日本人には複雑怪奇な問題でしかないが、ユダヤ・キリスト・イスラムの3つの宗教の聖地があるエルサレム、自分たちにとって聖なる場所を他者が土足で踏み込んできたら・・・!? 韓国人よろしく❝火病❞を発症しそうでなりません。
エルサレムを首都と見なすイスラエル、ただパレスチナにとっても首都と見なしており、幾多の流血を繰り返してきたわけで、その最中でイスラエルの首相がイスラム教の聖地である神殿の丘をゲリラ訪問した出来事をご存知か?

今から22年前の2000年9月28日、当時イスラエルのアリエル・シャロンリクード党首が神殿の丘をゲリラ訪問して、これにパレスチナ人が反発してアル=アクサインティファーダ(第2次インティファーダとも)に発展、イスラエルとパレスチナの対立が余計に決定的となり、1993年に成立したオスロ合意は反故にされたのです。

かねてから対パレスチナ強硬派だったシャロン、神殿の丘をゲリラ訪問することで「エルサレムはイスラエルのもの、パレスチナなんかに渡さない」と言わんばかりなアピールしてイスラエル世論の支持を味方につけようという目論見だが、コレって国民の支持を集める為に反日に走ったり竹島をゲリラ訪問する韓国の大統領みたいだ。
パレスチナもパレスチナで自分たちの聖地に突然敵対しているイスラエルの政治家がやってきて、勝手に領有権アピールされたんじゃ「ここは元々俺たちの場所だろうが!! 何勝手なこと言ってやがる!!」って怒り心頭になるけども、古代イスラエル王国が滅びユダヤ人がパレスチナを追われて、その後イスラム教徒がやってきてエルサレムを聖地とみなしたことで、お互い領有権を主張する展開となったんだから、ややこしくなった。

てか神殿の丘はイスラム教徒にとって聖地かも知れないが、メッカやメディナとは違った意味で聖地なのか?

イスラエルとパレスチナの対立の場にしてはいけないとして、神殿の丘はイスラム教指導者が管轄する場となり、キリスト教及びユダヤ教の宗教的な儀式を行うことはタブーという常識があるけど、勝手に踏み込んできて勝手に自分たちのものだと主張したシャロンの言動はタブーかどうかの論争になってないのは謎だ。

聖地の問題というややこしい背景を抱えるパレスチナ問題、ユダヤもイスラムも(キリスト教も)一神教ゆえに対立しやすい状況なのは間違いないが、暴力の応酬には神も無力なんだろうか。

theme : 中東問題
genre : 政治・経済

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