移民取締り法に抗議！？

　不法移民を何とかしようと、アメリカ西部アリゾナ州で可決された不法移民取締法、隣のカリフォルニア州ではこれに反発してるみたいです。

引用

アリゾナ企業と取引自粛を＝州の移民法を非難－ＬＡ市議会

【ロサンゼルス時事】不法移民の取り締まり強化を狙った法律が米アリゾナ州で成立したことに抗議するため、ロサンゼルス市議会は１２日、市と同州企業との取引禁止や市職員の同州への公費出張自粛などを求める決議を１３対１の大差で採択した。同様の決議はサンフランシスコ、サンディエゴなどでも採択されており、民主党勢力が強く移民が多いカリフォルニア州で、隣のアリゾナ州への反発が広がりを見せている。
　アリゾナ州の法律では、外見だけで警察官が不法移民かどうか職務質問することができ、ヒスパニック系など特定人種の差別につながりかねないと指摘されている。このためロス市議会では、ナチスによるユダヤ人迫害、米国での日系人強制収容といった戦時中の犯罪行為を引き合いに、同法への強い懸念が示された。今回の決議により、アリゾナ州企業への発注額約８００万ドルが影響を受ける見通しだという。

　（2010/05/13-15:43）「時事ドットコム」より

　ロサンゼルス市議会がアリゾナ州で可決された不法移民取締法に抗議する意味で、アリゾナ州の企業と都市との取引禁止や市職員のアリゾナ州への工費出張自粛を求める決議を採択したことですが、背景には「自由の国を謳うアメリカの精神に反する法律だ！」「自由に反するような法律を作る州のやり方には賛同できない」というカリフォルニア州内の世論が強いことを裏付けます。ロサンゼルスだけでなくサンフランシスコ、サンディエゴといったカリフォルニアを代表する都市でも同様な動きがあることも去ることながら。やはり背景には地理的に移民も多いから、隣州でのこの動きは自由を損ねるものだという反発も当然でしょう。

　今回問題となったアリゾナの法律、外見だけで警察官が不法移民かどうか職務質問出来るというもので、ヒスパニックなど地理的に多く流入する人たちに対する差別だと指摘するのも無理はないですね。ただそれだけで職務質問するというのはどう見ても人種差別に満ちた法律でしかない。と。

　アメリカでは不法移民による犯罪が絶えないのかどうか分からないが。見た目で不法移民と一方的に決め付けて職務質問するのは差別にも他ならないです。普通に真面目に暮らしている人たちにまでしわ寄せが及んだらどう思いますか？
　ただヒスパニックだからという理由で職務質問されるのは心外だ！　と不満が出ておかしくないですね。見た目で人を判断するのは偏見でしかありません！　こんなのは人種差別、人種偏見でしかない！　日本人もまた、観光でアリゾナに行っただけなのに警察官から不当に職務質問されたなんて起こったらなお更許せないです！　コレ。

　ナチスによるユダヤ人迫害、第２次大戦中の日系人に対する強制収容といった戦争犯罪を引き合いに出し、差別を容認する法律など認められない！　とロス市議会は懸念を示してますが、アメリカでは前述の日系人に対する強制収容だけでなくかつてのアフリカ系アメリカ人に対する差別と偏見の過去もあるでしょう！！

「自由の国」と呼ばれているアメリカ、今回のアリゾナでの不法移民取締法は「自由の精神」に反する行為でしかない！　とカリフォルニア全体での抗議とも取れます。人種差別、人種偏見を許すな！　と言うけど、だったらアメリカ社会全体で黒人やアジア系、ヒスパニックなどに対する差別と偏見感情をなくそうという気持ちをいい加減持って下さい！！