中絶は「違憲なり」
銃や人種と並んでアメリカが抱える問題の一つだが、その是非について司法の判決は・・・!?
女性の選択の自由に干渉しかねないだけに、自由を重んじるアメリカの国際的な評価を下げかねないものだが、どうしてこうなったというと、先月に判決に先立つ判事の意見書草案をある政治専門紙が「ロー対ウェイド判決は間違い」とスクープしたことで、最高裁判事の議論が漏れてしまったことから、中絶支持派と反対派とで激しい対立に展開したってことで、情報漏洩がとんでもない事態をもたらしたと言える。銃もそうだが、中絶の是非って大体賛成派と反対派とで平行線になるんだよねェ・・・。日韓問題や捕鯨問題同様、感情論になってややこしくなりやすい問題だ。
胎児の生命を重視するキリスト教原理主義者らにすれば、中絶なんて神から授かった命を無駄にするもので許せないと言う理屈だが、こういうところはキリスト教原理主義が幅を利かすアメリカだからなんですかね。人の命を重んじるなら、アジア人や黒人などの命も大事なんじゃないの? そうじゃないというなら考えが人種差別的でまともじゃないわ。
自由と人権を重んじるアメリカなのに、それを否定するようなこの理屈、アメリカって改めて倫理観が分からない国です。
アメリカ連邦最高裁判所が人工妊娠中絶について「憲法上の権利」と認めない判決を下し、1973年に中絶の権利を認める「ロー対ウェイド判決」を大きく覆すこととなったわけだが、かねてから中絶の是非が論争となっているアメリカ、今回連邦最高裁判所が人工妊娠中絶を「違憲」と見なしかねない判決を下したことで、余計その是非を巡る論争が高まりそうだ。引用
損なわれる女性の「自由」 米社会の分断深刻化 最高裁判決
【ワシントン時事】米連邦最高裁が人工妊娠中絶を「憲法上の権利」と認めない判断を下した。
先人が勝ち取った権利を退ける異例の判決は中絶支持派の怒りを買い、米社会の分断を深めることは必至。女性の「選択の自由」の制限は、自由の価値を掲げる米国の国際的な評価にも影響しそうだ。
今回の判決は大きな関心を集めていた。最高裁は、9人の判事のうちトランプ前政権時代に保守派が3人任命された結果、保守派6人、リベラル派3人の構成となり、中絶の権利を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆す可能性が指摘されていたためだ。胎児の生命を重視するキリスト教福音派ら中絶反対派が期待を高める一方、支持派は女性の自己決定権が損なわれると警戒していた。
そうした中で5月、判決に先立つ判事の意見書草案を政治専門紙ポリティコがスクープ。73年判決を「間違っていた」などと否定する内容が報じられた。最高裁判事の議論がリークされるという前代未聞の事態は、来る判決に対する情報漏えい者の深刻な懸念を物語っていた。
報道後、判事の自宅や最高裁の前では中絶支持派が連日抗議デモを実施。判決を阻止しようとしたとみられる男が保守派のカバノー判事の殺害を計画した疑いで拘束される事件も起きた。判決を受け、中絶をめぐる対立の先鋭化は避けられそうにない。
最終更新:6/25(土) 7:28 「時事ドットコム」より
女性の選択の自由に干渉しかねないだけに、自由を重んじるアメリカの国際的な評価を下げかねないものだが、どうしてこうなったというと、先月に判決に先立つ判事の意見書草案をある政治専門紙が「ロー対ウェイド判決は間違い」とスクープしたことで、最高裁判事の議論が漏れてしまったことから、中絶支持派と反対派とで激しい対立に展開したってことで、情報漏洩がとんでもない事態をもたらしたと言える。銃もそうだが、中絶の是非って大体賛成派と反対派とで平行線になるんだよねェ・・・。日韓問題や捕鯨問題同様、感情論になってややこしくなりやすい問題だ。
胎児の生命を重視するキリスト教原理主義者らにすれば、中絶なんて神から授かった命を無駄にするもので許せないと言う理屈だが、こういうところはキリスト教原理主義が幅を利かすアメリカだからなんですかね。人の命を重んじるなら、アジア人や黒人などの命も大事なんじゃないの? そうじゃないというなら考えが人種差別的でまともじゃないわ。
自由と人権を重んじるアメリカなのに、それを否定するようなこの理屈、アメリカって改めて倫理観が分からない国です。
theme : ここがヘンだよアメリカ
genre : 政治・経済