「世界仰天ニュース」で元ロッテ投手が起こした事件
昨日私は日本テレビ系で放送された「ザ! 世界仰天ニュース」を見たわけだが、この番組は実際にあった事件などを取り上げるドキュメンタリータッチなものだけど、昨日の放送では強盗殺人事件を起こした元ロッテ投手・小川博を取り上げたけど、この事件は元プロ野球選手が起こした事件の中で最も衝撃が強かったことで有名です(6年前に清原和博が覚醒剤で逮捕された事件はそれに匹敵するが)。
高校時代に3度も甲子園に出場し、大学を経てロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)に入団、先発の一角として1988年にはオールスターに出場しシーズン最多の204奪三振を記録するなどロッテの新しいエースとして頭角を現したものの、小川は同年の活躍で年俸がぐんと上がり、これで有頂天となったのかクラブ通いや高級車、ブランド品を買いまくるなど散財、ただその翌年肩を痛めて成績は伸び悩み、1992年に引退というあっけない幕切れを迎えたが(その後トレーニングコーチとしてチームに残る)、引退後も現役時代と変わらない金銭感覚のせいで最初の妻に三行半を突きつけられて離婚、その後クラブで知り合った女性と再婚するも前妻への慰謝料及び前妻との子供の養育費もあり、普通だったら経済的に困窮している状況となっているにも関わらず、落ちぶれた姿を周囲に見せたくない為に豪遊を止められず、球団に借金を重ねてこれが原因でチームを解雇、この時点で消費者金融に約1700万円も借金してたというから、開いた口が塞がらない。
多額の借金で首が回らず自己破産という選択をするも、このせいで小川は自由に金が使えなくなって再就職した会社の金に手をつけるという❝禁じ手❞に走り、さらにヤミ金に手を出すという二重の❝禁じ手❞までするんだから、相当にどうしようもない。借金を返済する予定の金をパチンコに充てるというのも完全にどうしようもない。
そしてヤミ金からの返済が迫る中、小川は会社の会長宅に押しかけ、留守を預かっていた家政婦に対して4万円の借金を要求するもその家政婦は拒否、逆上した小川は家政婦を突き飛ばして気絶させ金を強奪、このままだと犯行がバレてしまう為か気絶した家政婦を車に乗せ、気がつきそうになると暴力をふるいその家政婦を川に投げ捨てるという行為に出た。当然強盗殺人容疑で逮捕されたのは言うまでもない。
この事件についてこの番組にゲスト出演していた心理学者は「過去に栄華を感じた人は今の自分とのギャップを埋められない。現実検討能力が低く、転落をし続けてしまう可能性が高い」と指摘したけど、いい時の自分しか直視せず今の自分から逃げている。即ち現実を見ていない。ってことですかね。いい時の自分にいつまでも甘えて現実から目を背けて破滅したってこと。自業自得と言われておかしくない。同番組のMCを務める笑福亭鶴瓶は「羨望の眼差しで見られていた時期があったっていうのが・・・」と小川が転落に至った経緯に触れると、同じくMCの中居正広が「忘れられないんでしょうね」って言ったけど、見たくない現実に向き合えないようでは進歩などしない。いい時の自分にいつまでも甘えているような人間はいずれ堕落するという教訓を得るのにはうってつけかも知れない。また「借りたお金をギャンブルで増やそうとするのは”刺激のないことは価値のないことだ”として刺激を求め続けちゃう」とも指摘したけど、刺激欲しさにギャンブルに手を出す。ギャンブル依存症に陥りがちな人間の傾向にもあるけど、ギャンブルを刺激材料にしてはいずれ身を滅ぼすのがオチってことだ。
それと野球しか知らない為に一般常識や金銭感覚が正しく身についていないからこうなったともいうけど、野球バカプラス金の亡者、こりゃどうしようもない。ちなみに野村克也氏は「引退後の方の人生が長い、野球バカにはなるな」と野球選手として以前に社会人であれと選手たちに口酸っぱく説いていたが、社会人としての自覚やケジメがないようでは世間に示しがつかない。余談だが、この事件を当時野村がコメントを求められていたら厳しく批判したでしょうね。
小川の起こした事件は許されるもんじゃないことは一目瞭然だが、この事件はまたプロ野球選手のセカンドキャリアについても考えさせるものとなったのは言うまでもない。引退後も野球界に関われるのはほんの一握り、あとは野球とは関係ない業界に転職せざるを得ないことを考えれば、セカンドキャリアはどうするべきかを考えねばいけない(後年元プロ野球選手が学生野球指導資格を取れるようになったり、社会人野球や独立リーグの指導者になるケースは出てきたけど)。ちなみに元ヤクルトの投手だった高野光は引退後野球界に携わる仕事に恵まれず(オリックスや台湾球界でコーチを務めてたものの)、その精神的なストレスから自殺するという最悪のケースとなってしまったが、小川と高野では次元が違う。
いつまでもいい時の自分しか見ずに現実から目を背けて見栄を張り続ける者は堕落する。という教訓を得るきっかけとしてこの事件は見るべきです。それとこの事件のせいであの伝説のダブルヘッダー「10.19」の前半部分がほとんどカットされているのは残念でならないが(小川はこの試合の第1試合で先発した為)。
関連記事としてこちらも見て下さいませ。 → 強盗殺人犯に転落した元プロ野球選手
高校時代に3度も甲子園に出場し、大学を経てロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)に入団、先発の一角として1988年にはオールスターに出場しシーズン最多の204奪三振を記録するなどロッテの新しいエースとして頭角を現したものの、小川は同年の活躍で年俸がぐんと上がり、これで有頂天となったのかクラブ通いや高級車、ブランド品を買いまくるなど散財、ただその翌年肩を痛めて成績は伸び悩み、1992年に引退というあっけない幕切れを迎えたが(その後トレーニングコーチとしてチームに残る)、引退後も現役時代と変わらない金銭感覚のせいで最初の妻に三行半を突きつけられて離婚、その後クラブで知り合った女性と再婚するも前妻への慰謝料及び前妻との子供の養育費もあり、普通だったら経済的に困窮している状況となっているにも関わらず、落ちぶれた姿を周囲に見せたくない為に豪遊を止められず、球団に借金を重ねてこれが原因でチームを解雇、この時点で消費者金融に約1700万円も借金してたというから、開いた口が塞がらない。
多額の借金で首が回らず自己破産という選択をするも、このせいで小川は自由に金が使えなくなって再就職した会社の金に手をつけるという❝禁じ手❞に走り、さらにヤミ金に手を出すという二重の❝禁じ手❞までするんだから、相当にどうしようもない。借金を返済する予定の金をパチンコに充てるというのも完全にどうしようもない。
そしてヤミ金からの返済が迫る中、小川は会社の会長宅に押しかけ、留守を預かっていた家政婦に対して4万円の借金を要求するもその家政婦は拒否、逆上した小川は家政婦を突き飛ばして気絶させ金を強奪、このままだと犯行がバレてしまう為か気絶した家政婦を車に乗せ、気がつきそうになると暴力をふるいその家政婦を川に投げ捨てるという行為に出た。当然強盗殺人容疑で逮捕されたのは言うまでもない。
この事件についてこの番組にゲスト出演していた心理学者は「過去に栄華を感じた人は今の自分とのギャップを埋められない。現実検討能力が低く、転落をし続けてしまう可能性が高い」と指摘したけど、いい時の自分しか直視せず今の自分から逃げている。即ち現実を見ていない。ってことですかね。いい時の自分にいつまでも甘えて現実から目を背けて破滅したってこと。自業自得と言われておかしくない。同番組のMCを務める笑福亭鶴瓶は「羨望の眼差しで見られていた時期があったっていうのが・・・」と小川が転落に至った経緯に触れると、同じくMCの中居正広が「忘れられないんでしょうね」って言ったけど、見たくない現実に向き合えないようでは進歩などしない。いい時の自分にいつまでも甘えているような人間はいずれ堕落するという教訓を得るのにはうってつけかも知れない。また「借りたお金をギャンブルで増やそうとするのは”刺激のないことは価値のないことだ”として刺激を求め続けちゃう」とも指摘したけど、刺激欲しさにギャンブルに手を出す。ギャンブル依存症に陥りがちな人間の傾向にもあるけど、ギャンブルを刺激材料にしてはいずれ身を滅ぼすのがオチってことだ。
それと野球しか知らない為に一般常識や金銭感覚が正しく身についていないからこうなったともいうけど、野球バカプラス金の亡者、こりゃどうしようもない。ちなみに野村克也氏は「引退後の方の人生が長い、野球バカにはなるな」と野球選手として以前に社会人であれと選手たちに口酸っぱく説いていたが、社会人としての自覚やケジメがないようでは世間に示しがつかない。余談だが、この事件を当時野村がコメントを求められていたら厳しく批判したでしょうね。
小川の起こした事件は許されるもんじゃないことは一目瞭然だが、この事件はまたプロ野球選手のセカンドキャリアについても考えさせるものとなったのは言うまでもない。引退後も野球界に関われるのはほんの一握り、あとは野球とは関係ない業界に転職せざるを得ないことを考えれば、セカンドキャリアはどうするべきかを考えねばいけない(後年元プロ野球選手が学生野球指導資格を取れるようになったり、社会人野球や独立リーグの指導者になるケースは出てきたけど)。ちなみに元ヤクルトの投手だった高野光は引退後野球界に携わる仕事に恵まれず(オリックスや台湾球界でコーチを務めてたものの)、その精神的なストレスから自殺するという最悪のケースとなってしまったが、小川と高野では次元が違う。
いつまでもいい時の自分しか見ずに現実から目を背けて見栄を張り続ける者は堕落する。という教訓を得るきっかけとしてこの事件は見るべきです。それとこの事件のせいであの伝説のダブルヘッダー「10.19」の前半部分がほとんどカットされているのは残念でならないが(小川はこの試合の第1試合で先発した為)。
関連記事としてこちらも見て下さいませ。 → 強盗殺人犯に転落した元プロ野球選手