デズモンド・ツツ大主教
フレデリック・デクラーク元大統領に続いて、また一人アパルトヘイト根絶に貢献した人物が亡くなりました。
アパルトヘイトが無くなってからも、南アフリカが抱える問題に目を向けて特にANC(アフリカ民族会議)の汚職や腐敗を臆することなく批判するなど、人種を問わず幅広く支持されたその人物像は、マンデラ氏と並んで南アフリカはもとより全世界から評価されておかしくありません。ただ日本においてはマンデラ氏の印象が強いせいか、デクラーク元大統領と並んであまり知名度が低いところがあるが・・・。
ツツ氏の死去を受け「南アの解放を後世に残した」とコメントを残したシリル・ラマポーザ大統領ですが、自分たちの利権しか考えずこれが腐敗をもたらしていることをツツ氏から批判されていることを痛感しているんでしょうか? 南アフリカの❝良心❞とも呼ぶべきツツ氏、こういう❝良心❞とも呼ぶべき人物はいつの時代、どの国にも必要かも知れない。情けないことにこれがない国もあるから困ったもんだけどね(特に特定アジア)。
「希望とは暗闇の中の光です」とツツ氏はこんな名言を残してますが、どんな困難な状況であっても、希望を持たなければいけないってことです。
アパルトヘイト根絶に尽力し、あのネルソン・マンデラ氏より先にノーベル平和賞を受賞した南アフリカのデズモンド・ツツ大主教が26日に90歳で亡くなったというけど、聖職者という立場から非暴力に基づく反アパルトヘイト運動を進め、マンデラ氏と並ぶ国民統合の象徴でもあったツツ氏、更にアパルトヘイト政権下での人権侵害や犯罪の実態を解明する「真実委員会」のトップを務めるなど、南アフリカにおいてマンデラ氏と並ぶカリスマ性があったと思います。引用
ツツ元大主教が死去 アパルトヘイト撤廃に尽力、ノーベル平和賞受賞
【カイロ=佐藤貴生】南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)の撤廃に尽力し、1984年のノーベル平和賞を受賞したデズモンド・ツツ元大主教が26日、同国南西部ケープタウンで死去した。90歳だった。がんを患い、療養中だった。
ロイター通信が伝えた。ラマポーザ大統領はツツ氏死去の報を受け、「南アの解放を後世に残した」と業績を称賛した。
31年10月生まれ。教員をへて60年代初めに英国国教会司祭。レソトやヨハネスブルクの主教を歴任し、86~96年にケープタウン大主教を務めた。
キリスト教の立場に立った非暴力の反アパルトヘイト運動を推進。黒人解放運動を進めてアパルトヘイト撤廃の原動力となったマンデラ元大統領と並ぶ国民統合の象徴的存在だった。90年代にはアパルトヘイトの下での人権侵害や犯罪の実態を解明する「真実委員会」のトップを務めた。
実直な人柄で知られ、アパルトヘイト撤廃後も黒人解放運動を推進した主要政党「アフリカ民族会議」(ANC)の腐敗を批判するなど、人種を問わず国民の信頼を集めた。
最終更新:12/27(月) 2:12 「産経新聞」より
アパルトヘイトが無くなってからも、南アフリカが抱える問題に目を向けて特にANC(アフリカ民族会議)の汚職や腐敗を臆することなく批判するなど、人種を問わず幅広く支持されたその人物像は、マンデラ氏と並んで南アフリカはもとより全世界から評価されておかしくありません。ただ日本においてはマンデラ氏の印象が強いせいか、デクラーク元大統領と並んであまり知名度が低いところがあるが・・・。
ツツ氏の死去を受け「南アの解放を後世に残した」とコメントを残したシリル・ラマポーザ大統領ですが、自分たちの利権しか考えずこれが腐敗をもたらしていることをツツ氏から批判されていることを痛感しているんでしょうか? 南アフリカの❝良心❞とも呼ぶべきツツ氏、こういう❝良心❞とも呼ぶべき人物はいつの時代、どの国にも必要かも知れない。情けないことにこれがない国もあるから困ったもんだけどね(特に特定アジア)。
「希望とは暗闇の中の光です」とツツ氏はこんな名言を残してますが、どんな困難な状況であっても、希望を持たなければいけないってことです。