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モスクワ・地下鉄同時テロ!

 29日にロシア・モスクワにある2つの地下鉄で起こった同時テロ、それも朝の通勤ラッシュの時間帯に起こったというのだから怖いです・・・。

 まず今回のテロ事件でお亡くなりになった人々には哀悼の意を示すとともに、負傷した人々に対しては早い回復を願うばかりです。この事件に日本人は巻き込まれていませんけど。

引用

ロシア:モスクワの地下鉄2駅で爆発、38人死亡 「連続自爆テロ」断定

【モスクワ大前仁】モスクワ中心部で29日朝に起きた地下鉄駅の爆発に続いて、もう一つの地下鉄駅でも爆発があり、非常事態省によると計38人が死亡、65人が負傷した。捜査当局はテロ容疑で捜査を開始した。モスクワの地下鉄を狙った爆破テロは04年2月以来。

 最初の爆発は29日午前8時(日本時間同日午後1時)ごろ、クレムリンから約800メートル先のルビャンカ駅のホームで起き、地下鉄車両が破損した。さらに約40分後、南西に約4キロ離れたパルク・クリトゥールイ(文化公園の意味)駅でも同様に爆発があった。両駅はモスクワ中心部を横切る路線で結ばれ、当時、通勤客らで混雑していた。死者数はさらに増える可能性がある。

 モスクワの日本大使館によると、日本人が事件に巻き込まれたとの情報はない。

 治安当局は、いずれの爆発も「女性による自爆テロ」と断定、現場から実行犯とみられる女の遺体が見つかったという。爆発の威力は最初がTNT火薬約4キロ、2件目が同2キロ相当という。犯行声明は出ていない。

 ルビャンカ駅はかつての秘密警察、旧ソ連国家保安委員会(KGB)を引き継いだ連邦保安庁(FSB)本部近くにある。

 メドベージェフ露大統領は同日、「テロ活動が続いていることが示された。我々は妥協なき対テロ作戦を最後まで続ける」と述べた。シベリア訪問中のプーチン首相(前大統領)はモスクワの非常事態省幹部とのビデオ会議に参加し、「テロリストは抹殺される」と語った。

 91年のソ連崩壊後、ロシアではチェチェン独立派武装勢力によるテロ事件が頻発。最近は下火になっていたが、南部の北カフカス地方などで散発的なテロが続いていた。この中には女性による自爆テロもあり、チェチェン紛争でロシア軍に殺害された夫の妻らが「報復」したとされる。

 毎日新聞 2010年3月30日 東京朝刊
 クレムリンから約800メートル離れたルビャンカ駅29日(日本時間午後1時)に爆発が起こり地下鉄の車両が破損し周囲がパニックになった矢先、その40分後にはルビャンカから南西4キロにあるパルク・クリトゥールイ(文化公園の意味)駅で爆発が起こった今回の同時テロ、2004年以来のモスクワの地下鉄を狙ったテロ事件ですから、おっかないです。

 治安当局が捜査した結果、現場に実行犯と見られる女性の遺体が見つかったことでいずれも女性による自爆テロだと断定しましたが、背景にはやはり、ロシアからの分離独立を求めるあの勢力ではないでしょうか?

 最初に標的に会ったルビャンカ駅は、かつてのKGB(旧ソ連国家保安委員会)の後身組織である連邦保安庁(FSB)の本部が近くにあるということで、おそらくFSB本部を狙ったものともされます。

 事件を受けドミトリー・メドベージェフ大統領「テロ活動が続いていることが示された。我々は妥協なき対テロ作戦を最後まで続ける」とこれはテロだと認識し、背後にロシアからの分離独立を求めるあの勢力が絡んでいるとも述べたようです。あの勢力とは? そうチェチェン独立を掲げる過激派集団です。

 1991年のソ連崩壊と同時に、ロシア国内ではチェチェン独立派武装勢力によるテロ事件が頻発し(2002年のモスクワ劇場占拠事件、2004年のベスラン学校占拠事件など)、これに対しロシアは軍事作戦を展開し多数の犠牲者が出てますが、今回女性が起こしたテロの背景には、チェチェン紛争で夫をロシア軍に殺されたことで“報復”として起こしたと推測されます。

 テロが起きた背景には、いわゆる「暴力の連鎖」が引き起こしたのかもしれません。忘れた頃にやってくる「暴力の連鎖」これにはロシアが掲げる「大国主義」への不満が、分離独立を求める共和国の不満となって現れる証拠ではないでしょうかね。

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