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嘆かわしい「COVID-19ヘイト」(その3)

 例年ならばこの時期はお盆に入り帰省ラッシュなわけだけど、今年はCOVID-19のせいで帰省する人たちが例年よりすこぶる低いけど、クラスター感染につながることを懸念してか帰省する人たちが減っていることなんだよね。

 そんな中帰省した人の実家に対して「さっさと帰れ」なんて張り紙がしてあった話題があったって言うけど、お盆に入り地元に帰省したのにこんな悪質な嫌がらせを自身どころか家族が受けたことは心外でしかないです。これは県外ナンバーの車に対する悪質な嫌がらせにも当てはまるもので、COVID-19を利用した悪質な嫌がらせ行為以外の何物でもありません。
 地元でこんな心無い悪質な嫌がらせを受けるなんて精神的にショックでしかないが、こういう嫌がらせに訴える者の考えが理解できないし、まして中傷まがいの張り紙や顔写真入りの張り紙までするなんて露骨なヘイト行為もいいところではないでしょうか?
 相変わらずマスコミがCOVID-19についてまともな報道をしていない為か、COVID-19について無知な国民が増えてしまい無知から恐怖となってその反動で嫌がらせ行為に及ぶってことだけど、面白おかしく飲食店や医療現場の悲鳴や他県に遊びに行く者を報じるせいで見る側がクラスター感染につながるという恐怖からああいう行為に及ぶとすれば、マスコミの責任が大きい気がしてならない。

 今回の騒動はまた国と地方自治体の揃わない足並みも原因と言える。
「GoToトラベルキャンペーン」を推進する癖に帰省は控えてとか、帰省について一律自粛は求めないとか、二転三転する政府の姿勢が国民を混乱させているし、地方自治体からすれば帰省について賛否ある声もあったりするわけで、これが結果として国民がどっちを信用していいか分からない状況を招くわけだよ。

 相変わらずCOVID-19に対する無知と恐怖から感染者及び医療関係者、県外から来る人への悪質な嫌がらせ行為が横行する原因だけど、地方自治体もただ淡々とこの日の感染者数を報じないで何か対策を取ったらどうかと思うし、帰省した人を含めて他県から来る人に対する悪質な嫌がらせ行為を止めさせるよう、積極的な対策を取るべきではないでしょうか?
 COVID-19を利用した悪質なヘイト行為の横行はまた、他人の痛みを知る・理解するという意識の薄さが招いたものでもあります。即ち自分ファーストがもたらした副産物だ。

theme : これでいいのか日本人
genre : 心と身体

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