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なぜイスラム諸国は中国に抗議しない?

 香港国家安全維持法が制定され、香港において中国共産党を批判することがタブーとなり、一国二制度が形骸化したに等しくなったことで国際社会から批判の声が挙がったけど、改めて中国は国際社会から顰蹙を買うような言動を重ねていると言えばそれまでだが、香港ばかりじゃないのは確かだ。

 それは新疆ウイグル自治区問題で、この前アメリカが新疆ウイグル自治区で強制労働の疑いがあるとしてウイグル人強制収容所で作られたとされるヘア・エクステンションをアメリカ国内に持ち込ませない姿勢を取ったり、ウイグル人の強制労働に関与した中国企業との取引を禁止したり、ウイグル問題で中国に厳しい姿勢を取っているわけだが、香港問題の影に隠れがちではあれど、中国政府による人権侵害行為はアメリカとして許されないものだってことでしょう。ただでさえ人権問題で非難されまくる中国のことだから。

 アメリカが音頭を取って香港だけじゃなくウイグル問題でも中国を非難しているけども、ウイグル問題においてなぜここが非難しないのかは私が思うに謎でしかない。
 それはサウジアラビアやイラン、トルコといったイスラム諸国で、同じイスラム教徒であるウイグル人が不当に弾圧されているのに抗議の声を挙げないのってどうかしているよ。

 中国共産党によって不当な扱いを受けている同じイスラム教徒であるウイグル人に対してダンマリしているイスラム諸国の姿勢を見ていると、パレスチナ問題でさんざんアメリカとイスラエルを非難する癖にウイグル問題で中国に対して抗議の意を示さないのはおかしいと思うし、同じイスラム教徒なのにパレスチナ人とウイグル人とで扱いが違いすぎるよ。
 なぜイスラム諸国はウイグル問題で非難しないのか?
 それには中国との関係を壊したくないという理由もあり、とりわけ中国の「一帯一路」対策において中央アジア、中東諸国が参加しており、経済的な結びつきを強めていることもあり経済制裁が怖いから中国に対して非難の声を挙げられないというジレンマがあるけど、経済において中国に依存しているとなると中国政府は金の力で中東イスラム諸国を支配下に置いているとしか思えない。てかサウジアラビアなどの産油国は中国に依存するまでもないくらい経済的に強い位置にあるはずなのに、そこで「中国に告ぐ、ウイグル人への弾圧をやめよ、さもなければ我々は中国への石油の輸出をストップする!」って石油禁輸をちらつかせればいいのに。
 またイスラム諸国は中国と同様人権問題が指摘されており、自分たちに非難の矛先が向けられたくないから中国の人権問題には見て見ぬ振りをするんだろう。その姿勢に対してアメリカは怒るべきだが。

 過去にウイグル問題で中国を非難したことがあるトルコだが、中国がこれに抗議してトルコに対して露骨な干渉をするようになったことでトルコもダンマリを決めざるを得なくなったが、これは中国が変に力をつけたからこうなったと思えば国際社会(無論日本も)の責任は大きいと今となっては思うよ。
 パキスタンについてはインドを牽制する狙いで中国との関係強化路線を取っており、中国に変に忖度しているとしか思えない。

 同じイスラム教徒が虐げられているのに見て見ぬ振りをするウイグル問題におけるイスラム諸国の姿勢、こんな日和見過ぎる姿勢にはアラーもムハンマドもお嘆きではなかろうか。政府の中国に忖度してばかりでウイグル問題で抗議しない姿勢について国民から「我々の政府は同じムスリムであるウイグル人を弾圧するような政府とベッタリな関係を取って、イスラムの風上にも置けん!」って怒りの声が出てきてもおかしくないけど、あのイラン革命のようなことになるのもねェ・・・!?
 とにかく、ウイグル問題におけるイスラム諸国の姿勢はいじめを見て見ぬ振りする無責任でアホな教員と同じに見えてくる。

theme : 中国問題
genre : 政治・経済

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