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ボンボン編集部の❝しくじり❞

不人気及び売上不振で今から12年前に休刊した講談社の児童向け漫画雑誌「コミックボンボン」、そのボンボンが今から4年前の2015年に「YouTube」にて「ボンボンTV」として復活し、その2年後にはSNSサービス「ピクシブ」にてかつてボンボンで連載されていた漫画の再連載も始まったことから、休刊して10年で復活したことはネット上でボンボンが根強い人気を誇っていることの表れと言えるが、それだけボンボンが「記憶に残る漫画雑誌」ってことでしょう。

今更だが、12年前に休刊という形で姿を消したボンボン、なぜこうなったかを推測すれば編集部の❝しくじり❞が招いたと思うんだよね。
ターニングポイントとなったのが1990年代半ばで、ここまで小学館の「コロコロコミック」と対等にしのぎを削ってきたボンボンだったが、1996年に任天堂から「ポケモン」(ポケットモンスター)のタイアップ企画を持ちかけられたものの、編集部は「ヒットするかどうか分からない」とあっさり拒否したことで、後年コロコロに圧倒的な差をつけられることになったが、編集部の先見の眼の無さが窺える。
これについて当時ボンボンで連載を持っていた有賀ヒトシは「同じ任天堂の看板タイトルである『マリオ』はコロコロとボンボン双方でやっているから、ボンボンでもポケモンをやるだろう」と見て「もしポケモンをコミカライズするならやらせてほしい」と編集部に直訴したものの実現しなかったから、後年相当悔しかったでしょうね。
即ち「逃した魚は大きい」だ。ボンボン編集部の見る目の無さが今後の低迷につながったと思うと、正直あれがボンボンの運命を悪い方向に行くきっかけとなった。

ポケモンのタイアップを拒否した上に、長年ボンボンでタイアップしていた「ロックマン」シリーズも「ロックマンエグゼ」のタイアップをカプコンから持ちかけられたけど、アニメ化には金がかかるとこれを拒否したもんだからカプコンはボンボンに見切りをつけてコロコロに持ちかけてヒットしたんだから、長年タイアップしといてこんな扱いをされたとカプコンにすれば恩を仇で返されたとしか思えず、ライバル誌に持ちかけたと思うね。ゆでたまごをあっさり裏切った「吉野家」みたいなもんだ。誰のおかげで有名になったと思うんだかねェ・・・。
ちなみに創刊当時からタイアップしていた「ガンダム」シリーズも2001年に角川書店から刊行された「ガンダムエース」に押されて主導権を失い、ガンダムというコンテンツにおいてボンボンの重要性が低下したことも窺える。

さらにボンボンらしさを否定するような路線(長年本誌で活躍してきた作者をいとも簡単にポイしたり、従来の児童層だけでなく高年齢層に人気の高かった作品もリストラしたり)に走って迷走し、方向性が見えなくなったことで休刊という末路を辿ったが、従来の路線を否定したことで読者が離れていったと思えば、編集部の気まぐれが招いたツケは大きかったと思うよ。ハッキリ言ってどの層をターゲットにしたかったのか、本来児童向けなのに上の年齢層を取り込もうとして脱児童漫画誌路線に走ったのは本来の趣旨から逸れていると思う。少年向けにシフトしたところで同じく講談社から出ている「少年マガジン」と被るだけだっての。

こう見るとボンボンが休刊した理由として、編集部の犯した3つの❝しくじり❞が挙げられる。
・先見の眼の無さ。
・長年本誌に貢献してきたタイアップ作品を簡単にポイした。
・本来の路線を著しく否定して新たな路線に走って迷走し、読者離れを招いて売上が低迷した。


これら3つの要因をもたらしたボンボン編集部の責任は大きいねェ・・・。
あと追加のしくじりとして「連載作品に対するリスペクトが全く無かった」も挙げておきたい(単行本化した作品が少なく、全話収録した作品は極めて少なかったり、一部の話がカットされてたり、途中で打ち切りにするという「少年チャンピオン」のような扱いになってたり)

theme : マンガ・ゲームの話
genre : サブカル

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ポケモンに関しては「マシリト」こと鳥嶋氏など他誌の有力編集も読めなかったのでそこは仕方ないかなと。
ロックマンを手放したのは……ちょっと擁護出来ないですね。

No title

「見る目のなさ」を未来からの視点で責める行為は結果論で人を責めるのと似ているような気がします
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