貴乃花、最後の優勝
平成の大横綱として有名な貴乃花、引退後は一代年寄になって親方になるも、日本相撲協会と対立して騒動となり、弟子(貴ノ岩)が暴行事件の被害者になった際に協会と揉めて理事の座から解任されたり、別の弟子(貴公俊)が暴行事件を起こして平年寄に降格、相撲協会退職、離婚、絵本作家になったりと事欠かないけど、その貴乃花を語る上で欠かせない一つが、2001年の大相撲夏場所で優勝したシーンではないでしょうか?
そんなわけで今から18年前の今日2001年5月27日は、貴乃花が22回目の幕内優勝を果たした日です。
平成の大横綱・貴乃花、1994年に横綱に昇進してからは前半こそ優勝を重ねたりと横綱として相応しい成績を残したが、1996年頃からケガもあり休場も目立つようになり、1998年には洗脳騒動でワイドショーを騒がせ、これに伴い成績も低下するなど、良くも悪くも注目されたけど、迎えた2001年は初場所で14場所ぶりの優勝を果たし復活をアピール、そして迎えた夏場所では13日目まで全勝とこのまま優勝間違いないと思いきや、迎えた14日目に武双山戦で巻き落としにあい全勝ストップ、それに加えて右膝の半月板を損傷と出場が危ぶまれる事態が起こるけど、迎えた5月27日の千秋楽、同じ横綱・武蔵丸と対戦するけど、半月板損傷の影響から力が入らず突き落としで敗れ、この時点で武蔵丸に13勝2敗で並ばれて優勝決定戦に持ち込まれるわけだが、本割で右膝を引きずる仕草を見せたからか審判部から強行出場を止められたくらいダメージは大きく、誰しもが武蔵丸の逆転優勝かと思ったのだが・・・!?
「さすがの貴乃花もダメだろう」「今は武蔵丸に分がある」と。
迎えた決定戦で武蔵丸を豪快な上手投げで下し、まさかの優勝を果たすという奇跡を起こしたのです!!
相当な重傷を負いながらそれを押しての出場、無謀だと誰しもが思ったが貴乃花にとって優勝がかかった状況で休む訳にはいかないという意地とプライドがそうさせたと思うけど、勝った時に見せた鬼の形相がまさに印象的でした。
千秋楽だった為表彰式に出席した小泉純一郎総理(当時)が表彰式で「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した! おめでとう!」って感極まった口調で絶賛したように、相撲ファンはイザ知らず世論を大きく感動させた一番となったのは間違いないです。半月板損傷という重傷を押して強行出場、そして優勝という劇的なシナリオはある意味感動的、2004年に阪神の金本知憲が左手首にデッドボールを受けて軟骨損傷のケガを負い、試合出場が危ぶまれる事態になりながらも、翌日の試合に出場して右手だけでスイングしてヒットしたシーンと並ぶ劇的なシーンではないでしょうか?
ただこの決定戦で劇的な優勝をつかんだ代償は大きく、次の名古屋場所から7場所連続全休という結果となり(その間フランスで右膝半月板の手術を受けた)、1年以上全休したことで横綱審議委員会から苦言を呈されるほどにも至ったのです(「ケガを直してゆっくり休めばいい」から「横綱がこんなに休むのはいかがなものか」に変わったくらい)。
重傷を押して出場して優勝を掴む、その代償はあまりにも大きいけども、後年稀勢の里もそれをやって早すぎる引退を招いたのは何とも皮肉だ。横綱のプライドは時に諸刃の剣になりかねないってことです。横綱のプライドから途中で休むのは許されない、そんな気持ちがもたらした貴乃花の22回目の幕内優勝でした。
そんなわけで今から18年前の今日2001年5月27日は、貴乃花が22回目の幕内優勝を果たした日です。
平成の大横綱・貴乃花、1994年に横綱に昇進してからは前半こそ優勝を重ねたりと横綱として相応しい成績を残したが、1996年頃からケガもあり休場も目立つようになり、1998年には洗脳騒動でワイドショーを騒がせ、これに伴い成績も低下するなど、良くも悪くも注目されたけど、迎えた2001年は初場所で14場所ぶりの優勝を果たし復活をアピール、そして迎えた夏場所では13日目まで全勝とこのまま優勝間違いないと思いきや、迎えた14日目に武双山戦で巻き落としにあい全勝ストップ、それに加えて右膝の半月板を損傷と出場が危ぶまれる事態が起こるけど、迎えた5月27日の千秋楽、同じ横綱・武蔵丸と対戦するけど、半月板損傷の影響から力が入らず突き落としで敗れ、この時点で武蔵丸に13勝2敗で並ばれて優勝決定戦に持ち込まれるわけだが、本割で右膝を引きずる仕草を見せたからか審判部から強行出場を止められたくらいダメージは大きく、誰しもが武蔵丸の逆転優勝かと思ったのだが・・・!?
「さすがの貴乃花もダメだろう」「今は武蔵丸に分がある」と。
迎えた決定戦で武蔵丸を豪快な上手投げで下し、まさかの優勝を果たすという奇跡を起こしたのです!!
相当な重傷を負いながらそれを押しての出場、無謀だと誰しもが思ったが貴乃花にとって優勝がかかった状況で休む訳にはいかないという意地とプライドがそうさせたと思うけど、勝った時に見せた鬼の形相がまさに印象的でした。
千秋楽だった為表彰式に出席した小泉純一郎総理(当時)が表彰式で「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した! おめでとう!」って感極まった口調で絶賛したように、相撲ファンはイザ知らず世論を大きく感動させた一番となったのは間違いないです。半月板損傷という重傷を押して強行出場、そして優勝という劇的なシナリオはある意味感動的、2004年に阪神の金本知憲が左手首にデッドボールを受けて軟骨損傷のケガを負い、試合出場が危ぶまれる事態になりながらも、翌日の試合に出場して右手だけでスイングしてヒットしたシーンと並ぶ劇的なシーンではないでしょうか?
ただこの決定戦で劇的な優勝をつかんだ代償は大きく、次の名古屋場所から7場所連続全休という結果となり(その間フランスで右膝半月板の手術を受けた)、1年以上全休したことで横綱審議委員会から苦言を呈されるほどにも至ったのです(「ケガを直してゆっくり休めばいい」から「横綱がこんなに休むのはいかがなものか」に変わったくらい)。
重傷を押して出場して優勝を掴む、その代償はあまりにも大きいけども、後年稀勢の里もそれをやって早すぎる引退を招いたのは何とも皮肉だ。横綱のプライドは時に諸刃の剣になりかねないってことです。横綱のプライドから途中で休むのは許されない、そんな気持ちがもたらした貴乃花の22回目の幕内優勝でした。