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日本一過激なギャグ漫画

 日本人はこれまで多くのギャグ漫画を見てきたが、人口にギャグ漫画と言えど、その種類は千差万別と言うべきでしょう。

「天才バカボン」「おそ松くん」「もーれつア太郎」「マカロニほうれん荘」「つるピカハゲ丸」のようなシンプルかつ分かりやすいギャグと内容の「王道ギャグ型」

「がきデカ」「まことちゃん」「おぼっちゃまくん」「珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-」「わ~お!ケンちゃん」「クレヨンしんちゃん」のような生殖器や性行為を連想するもの(例・下半身を出したりする模写)や下品な表現が多い「リアリティ下ネタ型」

 などに分かれるが、その中でも数々のギャグ漫画において「特異」な存在であり、前述のジャンルに当てはまらないものが1987年(昭和62年)から1991年(平成3年)まで「週刊少年ジャンプ」に連載されていた「燃える!お兄さん」(佐藤正・作)である。

 この漫画は、連載当時小学生だった私は当時「面白い!」とハマり、単行本(ちなみに通常コミック版)もほとんど持っていたほど好きだったが、後から考えれば「あの漫画は今考えてみたら内容が強烈で過激だったな」と思っています。
 この「燃える!お兄さん」だが、作風は作者が新沢基栄(「ハイスクール!奇面組」の作者)のアシスタントをしていたからか当初は「奇面組」に似ていたが、徐々に作者自身が独自路線を打ち出すのだが、内容が下ネタはもとより暴力的な表現など過激なギャグが多いこともこの漫画の要素と言えよう(大量出血、殺意を込めた心情模写、回によってはある登場人物が体の一部を切り落とされるなど現在では表現できない模写が多いことでも有名)

 過激なギャグが多いことで有名な本作ですが、その中でも欠かすことの出来ないものと言えば1990年(平成2年)に週刊少年ジャンプの第45号に掲載された「サイボーグ用務員さんの巻」ではないだろうか、この回では主人公の担任である教師が突然用務員に異動させられ(現実社会ではまず一般の教員が用務員に異動させられることはない)、それに対して主人公が 「何言っているのだバカ、おっさんはもう先生じゃないのだ。先生じゃなきゃただの人だから何を言ってもかまわないのだ」とか 「ベンジョムシ」など聞くに堪えない罵倒を浴びせたりするなどやりたい放題をする内容だったことを覚えている。
 この内容に「用務員をバカにしている」「明らかにこれは差別だ」「用務員を父親に持つ子供が学校でイジメを受けたらどう思うか」との抗議が全国の用務員組合やPTAなどから起こり、新聞にまで抗議記事が載るなど問題視され、これを重く見たジャンプの編集部がそれを載せた掲載号を回収するという事態にまで発展、と後年本作が語られる場合この話が出てくることが多く、過激かつ強烈なギャグ漫画であったと思う(ちなみにこの話は単行本には収録されていない)。

 本作の登場人物において、二人の教師が一番の問題人物ではないだろうか、まず中学時代中盤に登場した酢張丹悦楠は、生徒の風紀を正す為には体罰も辞さないなど生徒から嫌われており、高校時代に登場した早見四郎だが、問題児更生の為に改造されて全国の問題児代表である主人公・国宝憲一を矯正する為に赴任するが彼自身もまた問題教師のレッテルを貼られかねないことばかり、とこの二人の教師だが、もし現実だったら即PTAから非難轟々で懲戒免職になるのが当然だと思いますよ

 連載当時はそうではなかったけど、今考えれば「燃える!お兄さん」は当時PTAから槍玉に挙げられ批判された漫画では!?と思いますよ(当時PTAから批判された漫画と言えば「おぼっちゃまくん」「まじかる☆タルルートくん」だったと思う、「おぼっちゃまくん」「タルルートくん」は下品だから、「燃える!お兄さん」は下品で過激で残酷だからが主な理由)。また前述の用務員に対する差別表現が問題視されたことで「全国の学校用務員を敵に回した『いわくつき』漫画」でもありますけどね。もう一つ言えることはキャラクターの大半の人間性を問いたくなる漫画でもあります。いくら「表現の自由」だろうが、この漫画は明らかに限度と言うか、モラルや常識を逸脱し過ぎてる感が強いし、今だったらPTAから有害図書に指定されてもおかしくないくらいだ。

theme : 週刊少年ジャンプ全般
genre : アニメ・コミック

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