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高齢者と車のあり方

またしても高齢者の危険運転による悲惨な事故が起こってしまった。
東京・池袋で横断歩道を自転車で横断していた母親と女児が高齢男性の運転する車にはねられて死亡するという事件、運転していた高齢男性は未だ危険運転致死傷罪で逮捕されておらず、それで逮捕状を取らない警察にも批判の矛先が向いているけど、この事故もまた高齢者が車を運転するのは危険ではないかという意識っていうか風潮が強まるんだよね・・・。
加害者がかつて上級官僚だから逮捕されないというのは、あまりにも不条理だと思う。

あの事故で妻子を一瞬にして奪われた遺族が記者会見で「運転に不安がある方がいるなら、今一度家族内で考えてほしい」と訴えたけど、車を運転する以上不安がある場合家族がそれを止めるべきだという訴えに取れます。ましてや交通事故を起こせば自分の家族はもとより相手の家族にも相当な苦痛を与えるだけなんだから。

かねてから高齢ドライバーによる危険運転事故が多発しているのは社会問題になってるけど、車を運転するのに不安があるなら免許を返納すべきだなんて意見が度々出てくるが、東京や大阪といった都市部しか返納率が高いのも事実だけど、これには車社会である日本ゆえの課題でもあるんだよ。
郊外や田舎だと何か用を足すにも車は欠かせないし、生活の一部を奪われるようなこともそうだし、敷いては自分の存在意義を否定されるような屈辱でもあるから、免許返納すべきと言っても進まないんだよね・・・。高齢者は免許返納すべきって都市部目線でしかものを見ていない。
返納した高齢者に対してバスなど公共交通の料金を無料になるとか、各自治体で対策は出ているけども。

だったら高齢者が今後車を運転する場合はどうするべきか?
自動ブレーキシステムを搭載したものでなければダメとか、サイドミラーを通常より大きくするか教習車みたいに小さいミラーをサイドミラー上部につけるとか、最大制限速度60キロ以上は出せないとか、アイデアはあると思うんだけどねェ・・・!? 高齢者用の乗用車を作るのは手だが。
アメリカみたいに条件付き免許制度にしてもいいと思うが・・・。
アイオワ州では高齢者が車を運転する場合夜間及び高速道路での運転はダメというルールがあるし、イリノイ州では75歳以上の人が免許を更新する際に実技試験を受けてそれに受からねば免許は更新されないというルールもあるけど、後者の場合年を取るに連れて動体視力も判断力も低下することで、これは若年層であれば滞りなくいけるけど高齢者だと上手くいくかは不透明なんだよね。

政府も高齢ドライバーによる事故多発を受け、その対策に乗り出して入るけど、改めて高齢者と車のあり方が問われるものとなっているだけに、車社会でかつ高齢化社会でもある日本が今直面する課題の一つであることは間違いない。

theme : これでいいのか日本人
genre : 心と身体

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