スーパーヒーロー作戦
このゲームは、いわゆるコンパチヒーローシリーズにおいて戦闘演出や原作再現度が高く、キャラゲーにありがちなハズレ要素があまりないことで比較的当たった作品だけど、やはりキャラゲーにつきものな問題点もあり、賛否割れる作品でもあります。
そのゲームの名は「スーパーヒーロー作戦」、今から20年前の今日1999年1月28日にバンプレストからプレイステーション用ソフトとして発売されました。
コンパチヒーローシリーズにおいてロールプレイングゲームって点ではスーパーファミコン用ソフトとしてリリースされた「ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス」「ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦」がお馴染みだが、この2作において登場している作品はガンダムシリーズ・ウルトラシリーズ・仮面ライダーシリーズのコンパチヒーローシリーズにおいておなじみのメンツだが、本作ではガンダムシリーズ(「機動武闘伝Gガンダム」「新機動戦記ガンダムW」の2作)・ウルトラシリーズ(「80」を除く昭和シリーズ)は登場する一方で仮面ライダーシリーズが登場せず、80年代特撮の代表格と言える宇宙刑事シリーズや宇宙刑事に代表されるメタルヒーローシリーズの一つ「超人機メタルダー」、「仮面ライダー」と並ぶ石ノ森章太郎原作のヒーローの代表格「人造人間キカイダー」「キカイダー01」、さらに1977年に放送されたマニアックなヒーロー「快傑ズバット」が登場し、従来のコンパチシリーズとは異なったものとなっている。
本作は2つの時代の行き来しながら異星人や怪獣、秘密結社と戦うという勧善懲悪的なもので、いかにもヒーローもののツボをついている。
戦闘ではウルトラマン系は戦闘機で出撃して変身という原作要素もあり、またある必殺技を使うとムービーが流れたり専用BGMまでついてくるものもあるなど原作再現率は高いが、一方で戦闘におけるテンポが悪かったり、特殊能力や敵キャラクターの説明もなく(敵キャラクターの名前は表示されず、原作を知らないユーザーへの配慮が全くない、説明という点ではアイテム全般にも当てはまる)、難易度もヌルく、これが今一つな点でもある。「スパロボ」(スーパーロボット大戦)シリーズ同様演出を楽しむという点は評価するが。
シナリオ面ではウルトラシリーズにおける基地や戦闘機などが事細かに再現され、とりわけ初代マンやセブンでは再現率が高いなどファンをニヤリをさせるものがあります。またキカイダーは本作がコンパチヒーローシリーズ初登場なこともあり関連イベントなど再現率が高く、原作を知らない世代に見事にそれを伝えてます(ただ「キカイダー01」は後半での登場な為か関連イベントは少ない)。さらに快傑ズバットも本作が初登場で、関連イベントこそ少ないものの「お前さん日本じゃ二番目だ」「ズバッと参上、ズバッと解決」など関連するイベントで強烈な印象を与え、原作を知らない世代へのアピールを果たしたと言えます。宇宙刑事シリーズは原作ではなし得なかった共闘及び必殺技ラッシュなど(「宇宙刑事シャイダー」49話でギャバン・シャリバン・シャイダーの共演はあったが)、ファンというかどストライクな世代にとって嬉しい演出もある。さらにヒーローの最初の変身シーンでは実写ムービーつきと嬉し過ぎる演出も。
ただ本作独自の設定や原作との絡みという点で批判を浴びたものもあったが。
オリジナルキャラが強い存在感を示したせいか、他のヒーローたちを食ってしまった点、ウルトラシリーズでは初代マンとセブン以外原作再現率が低く空気扱い、またウルトラ兄弟はラスボス戦に参戦できないという不条理(ラスボスがウルトラマンの力を悪用した存在である為か、その力を抑え込む為に自分たちの全ての力を出し切ってしまう)、またガンダムシリーズはどこか存在感が浮いていたり(Gガンダムは内容が特撮に近い展開だったことでわりかし馴染めたが、ガンダムWは最も浮いた存在になっている)、さらに版権作品の所属組織を原作と全く異なるものにしたことでファンから批判を浴びたが、これについては「正義の為に作られた組織でも一歩間違えれば堕落・腐敗する」というテーマを製作者側は訴えたかったが、本来正義の組織を勝手に悪と見なした設定には原作を知る世代にすれば怒りたくなるでしょう(特に宇宙刑事)。
もう一つ、サウンドテストやデモムービー鑑賞モードがないことは正直「もったいない」です。
ガンダムを出した点では特撮モノにあまり馴染みのないユーザーへの配慮もあるが、特撮モノの知名度アップに少なからず貢献した点では良しとしたいです(特に「快傑ズバット」は本作で認知度がアップした、なぜマニアックかというと一部地域では放送しなかった【放送したのは東京12チャンネル「現テレビ東京」】ことでリアルタイムで見ていない者も多かった、また本作は怪人と技勝負とするが、原作では怪人ではなく生身の人間と対決している。変身前の日本一対決に目が行きがちで変身しての戦闘はどちらかというと二の次だったことから、玩具の売上が振るわず打ち切りの憂き目を受けた)。
アニメと特撮のクロスオーバーの難しさという課題もあった本作、やはりキャラゲーは賛否割れるんでしょうかねェ・・・?「ファミコンジャンプ」もそうだったけど。
そのゲームの名は「スーパーヒーロー作戦」、今から20年前の今日1999年1月28日にバンプレストからプレイステーション用ソフトとして発売されました。
コンパチヒーローシリーズにおいてロールプレイングゲームって点ではスーパーファミコン用ソフトとしてリリースされた「ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス」「ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦」がお馴染みだが、この2作において登場している作品はガンダムシリーズ・ウルトラシリーズ・仮面ライダーシリーズのコンパチヒーローシリーズにおいておなじみのメンツだが、本作ではガンダムシリーズ(「機動武闘伝Gガンダム」「新機動戦記ガンダムW」の2作)・ウルトラシリーズ(「80」を除く昭和シリーズ)は登場する一方で仮面ライダーシリーズが登場せず、80年代特撮の代表格と言える宇宙刑事シリーズや宇宙刑事に代表されるメタルヒーローシリーズの一つ「超人機メタルダー」、「仮面ライダー」と並ぶ石ノ森章太郎原作のヒーローの代表格「人造人間キカイダー」「キカイダー01」、さらに1977年に放送されたマニアックなヒーロー「快傑ズバット」が登場し、従来のコンパチシリーズとは異なったものとなっている。
本作は2つの時代の行き来しながら異星人や怪獣、秘密結社と戦うという勧善懲悪的なもので、いかにもヒーローもののツボをついている。
戦闘ではウルトラマン系は戦闘機で出撃して変身という原作要素もあり、またある必殺技を使うとムービーが流れたり専用BGMまでついてくるものもあるなど原作再現率は高いが、一方で戦闘におけるテンポが悪かったり、特殊能力や敵キャラクターの説明もなく(敵キャラクターの名前は表示されず、原作を知らないユーザーへの配慮が全くない、説明という点ではアイテム全般にも当てはまる)、難易度もヌルく、これが今一つな点でもある。「スパロボ」(スーパーロボット大戦)シリーズ同様演出を楽しむという点は評価するが。
シナリオ面ではウルトラシリーズにおける基地や戦闘機などが事細かに再現され、とりわけ初代マンやセブンでは再現率が高いなどファンをニヤリをさせるものがあります。またキカイダーは本作がコンパチヒーローシリーズ初登場なこともあり関連イベントなど再現率が高く、原作を知らない世代に見事にそれを伝えてます(ただ「キカイダー01」は後半での登場な為か関連イベントは少ない)。さらに快傑ズバットも本作が初登場で、関連イベントこそ少ないものの「お前さん日本じゃ二番目だ」「ズバッと参上、ズバッと解決」など関連するイベントで強烈な印象を与え、原作を知らない世代へのアピールを果たしたと言えます。宇宙刑事シリーズは原作ではなし得なかった共闘及び必殺技ラッシュなど(「宇宙刑事シャイダー」49話でギャバン・シャリバン・シャイダーの共演はあったが)、ファンというかどストライクな世代にとって嬉しい演出もある。さらにヒーローの最初の変身シーンでは実写ムービーつきと嬉し過ぎる演出も。
ただ本作独自の設定や原作との絡みという点で批判を浴びたものもあったが。
オリジナルキャラが強い存在感を示したせいか、他のヒーローたちを食ってしまった点、ウルトラシリーズでは初代マンとセブン以外原作再現率が低く空気扱い、またウルトラ兄弟はラスボス戦に参戦できないという不条理(ラスボスがウルトラマンの力を悪用した存在である為か、その力を抑え込む為に自分たちの全ての力を出し切ってしまう)、またガンダムシリーズはどこか存在感が浮いていたり(Gガンダムは内容が特撮に近い展開だったことでわりかし馴染めたが、ガンダムWは最も浮いた存在になっている)、さらに版権作品の所属組織を原作と全く異なるものにしたことでファンから批判を浴びたが、これについては「正義の為に作られた組織でも一歩間違えれば堕落・腐敗する」というテーマを製作者側は訴えたかったが、本来正義の組織を勝手に悪と見なした設定には原作を知る世代にすれば怒りたくなるでしょう(特に宇宙刑事)。
もう一つ、サウンドテストやデモムービー鑑賞モードがないことは正直「もったいない」です。
ガンダムを出した点では特撮モノにあまり馴染みのないユーザーへの配慮もあるが、特撮モノの知名度アップに少なからず貢献した点では良しとしたいです(特に「快傑ズバット」は本作で認知度がアップした、なぜマニアックかというと一部地域では放送しなかった【放送したのは東京12チャンネル「現テレビ東京」】ことでリアルタイムで見ていない者も多かった、また本作は怪人と技勝負とするが、原作では怪人ではなく生身の人間と対決している。変身前の日本一対決に目が行きがちで変身しての戦闘はどちらかというと二の次だったことから、玩具の売上が振るわず打ち切りの憂き目を受けた)。
アニメと特撮のクロスオーバーの難しさという課題もあった本作、やはりキャラゲーは賛否割れるんでしょうかねェ・・・?「ファミコンジャンプ」もそうだったけど。