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今や「懐ゲー」タレントゲーム

ファミコン全盛期において、キャラゲー(キャラクターゲーム)と並んでよくゲーム界に登場したのがタレントゲーム、これは芸能人やタレントの名前を使ったゲームなわけだが、ファミコン世代に取っては聞いたことがあるフレーズでしょう。

1980年代半ばに登場したファミコン、これに伴い家庭用ゲーム機が普及して家電メーカーの系列企業の中心であるレコード会社がファミコンブームに乗っかろうとゲーム界に参入したわけで、また当時は熱狂的というレベルのアイドルブームもあり、アイドルを冠したゲームを出せば売れるという目論見もあったし、またメーカーが芸能人の所属事務所を通じて芸能人やタレントに企画を持ちかけて開発・販売したケースもあるが、ほとんどは名義貸しで当事者であるタレントは全く開発に関わってないけど、これも芸能人のネームバリューを利用すればいいというメーカーの魂胆に移ります(一方であの「たけしの挑戦状」ではビートたけし本人が製作に関わっていた)。
レコード会社や広告代理店主導で多くのタレントゲームが出たものの、タレントの知名度頼みでゲームとしての完成度がいい加減過ぎる上にゲームバランスも悪いことからユーザーに「あのタレントのゲームだってことで買ったのに全然面白くないしつまんない!!」って酷評される始末、キャラゲーと並ぶ「クソゲーの代名詞」とまで言われたんだから、外れくじを引くような心境だろう。芸能人やタレントの名前を使えば売れるという安易過ぎるアイデアでしかない。実より名を取れば大抵ババを引くってこと。ファミコン全盛期の頃はそれでなくても当たり外れの多いゲームが多かったが。

時代は変わり、今までタレントゲームをリリースしていたレコード会社は開発費用高騰による採算悪化からゲームから身を引いたことで今やタレントゲームをリリースすることは少なくなったけど(逆に「逃走中」「ゲームセンターCX」など番組単位でのゲームは結構リリースされている)、タレント(及び所属事務所)へのギャランティと売上及び宣伝効果が釣り合わないリスクが高いことも影響してます。過去に芸能人の名前を関したゲームが多く出たけどほとんどが失敗に終わっている歴史を各メーカーが踏まえてることもしかりで。ましてやサイクルの早い芸能界、売れたと思えばあっさり消えた者も多いだけに、ブームが過ぎた頃にそのタレントを冠したゲームを出したところでメーカーが損をするだけです。

また復刻が困難なことでも有名で、そのタレントがゲーム製作及び発売された当時の事務所を離れていたり、芸能界から引退して所在が分からない状況だったり、ましてや不祥事を起こして芸能界を追放された場合はまず無理。もう一つ、当時そのゲームをリリースしたメーカーがメーカーによってはゲーム業界から撤退したところもあり、権利の所在が有耶無耶なことも挙げられる。
本人のみならず、当時の所属事務所と今の所属事務所から許可を取ることも必要で、新たに契約を結ぶという二度手間が避けられないことも復刻が容易じゃない原因だけど、これが結果として中古市場などでプレミアがつくケースもある。

ゲーム界において現在芸能人を使う需要が低下したことも影響して、あまりリリースされなくなったタレントゲーム、結局芸能人の人気だけに頼ってゲームとしての完成度を二の次にしたせいで、ユーザーから酷評されたからか「クソゲーの宝庫」となっているタレントゲーム、今となっては「懐かしのゲーム」「衰退したゲームジャンル」でしかないよね・・・。当時それをプレイした世代にとっては複雑な思いもあるでしょう。

theme : ゲーム雑記
genre : ゲーム

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タレントゲームはやったことないけど

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