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「最速男」から「最悪男」へ成り下がったあの選手

ドーピング、それはスポーツにおいていい成績を挙げる為に禁止薬物を使用するというスポーツマンシップに反する行為として有名だが、日本でその言葉が知られるようになったきっかけは今から30年前に行われたソウルオリンピックだけど、その当事者の名は当時ロケットスタートを得意としていた男子100メートル走選手のベン・ジョンソン(カナダ)、今でも当時を知る世代にとって記憶に残る人物の一人です。

今から30年前の今日1988年9月27日に行われたソウルオリンピックの陸上男子100メートル走、ジョンソンは前年の世界陸上ローマ大会で9秒83の世界新記録を保持しており、それを追うのがアメリカのカール・ルイスで、ジョンソンとルイスの一騎打ちになるだろうと予想してたのでした。
結果はジョンソンが自身の持つ記録を更新する9秒79で、2位のルイスを数メートル引き離すぶっちぎりで1着、金メダルを獲得、当然世界新記録を更新するおまけつきでした。ゴール後に指を突き出したポーズが記憶に残っている。

が! レース後のドーピング検査においてステロイド(筋肉増強剤)系のスタノゾロールが検出され、ドーピングの陽性反応が見つかり、これに伴いジョンソンは失格、当然記録は取り消しの上に金メダルを剥奪という顛末となったのです・・・。
ロケットスタートを武器に「最速男」と評されたジョンソンだが、これを機に「最悪男」と評されたのだが、筋肉増強剤を使ってまでオリンピックに出るというのは今思えばフェアじゃないことは確か。これによりIOC(国際オリンピック委員会)のブラックリストに載る始末で、事実上陸上選手としての資格まで失ったのだった。

栄光から一転、ダーティー・ヒーローとなったジョンソン、しかし不祥事を起こしたとはいえ、日本人にドーピングというものがいかにスポーツマンシップとフェアプレーに反する許されないことという意識をもたらすきっかけとなったし、また漫画「おぼっちゃまくん」においてこのことはネタにもされた(作中でジョンソンも出ており「逃げ足の便」というオチでこの話は終わっている)。
ただ当のジョンソンはその後もドーピングをしでかしたことで陸上界から永久追放されたが・・・。現在はインストラクターをしておりたまに日本のバラエティ番組にも出ている。

ジョンソンの記録は長らく幻のものだったが、2002年にティム・モンゴメリが9秒78を記録したことで改めて世界記録が更新されたのでした(ただその後モンゴメリはドーピングにより記録を抹消され、ジャマイカのアサファ・パウエルが9秒77を記録したことで再び更新された)。
勝つ為なら手段を選ばないという歪んだ考えで手を染めがちなドーピング、ベン・ジョンソンの行為は許されるものではないが、ドーピングという言葉を世間一般に認知させることとなったのは間違いない。

theme : オリンピック
genre : スポーツ

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