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昭和天皇病状悪化で各地で「自粛」ムード拡大

来年4月30日をもって今の天皇陛下が退位し、それに伴い平成という時代も終わるわけだけど、平成も残り少なくなったと感じるこの頃になりつつあります。
昭和から平成になって30年、昭和という時代が遠い記憶になりつつあるけど、その昭和の終わりが近いって感じたのは今から30年前の今日1988年9月19日からだったと思う。私は当時小学校2年生だったが。

なぜこの日がそうかと思うと、昭和天皇がこの日に大量吐血したことにより容態が悪化、マスコミは「天皇陛下重体」と報じて、これに伴い日本中で自粛ムードとなり、昭和の終わりが近づくようになったのです。

1987の天皇誕生日(当時は4月29日)における祝宴及び昼食会にて、突然嘔吐して途中退席したのを境に体調不良が目立つようになった昭和天皇、翌1988年には同年の戦没者追悼式に出席したのを最後に公式行事を欠席、療養していた最中の1988年9月19日午後10時頃に突然大量吐血、救急車が出動して輸血を施すも吐血と下血を繰り返すなど予断を許さない段階となった昭和天皇の容態、マスコミ報道もこれを受け報道特別番組を放送するようになったのです(各局では脈拍・体温・血圧・呼吸数などを報道した)。
皇居前広場だけでなく、葉山の御用邸などでも記帳所が設けられるなど、物々しい雰囲気となりました。

これにより全国各地において民間というか市民生活において影響が及び(学校における体育祭や文化祭・企業における忘新年会・商店街のイベントの自粛、百貨店におけるディスプレイを変更)、テレビにおいて一部のCMが打ち切られたり、演出が制限されたり(「笑っていいとも!」のオープニング曲が廃止)、バラエティ番組が旅番組などに差し替えられたり、何かあった場合は番組の途中で緊急ニュースが報じられたりと、テレビも慌ただしくなったけど(この煽りで「コラーッ! とんねるず」「ついでにとんちんかん」などが打ち切りに追い込まれた)、スポーツもしかりで大学野球が休止、この年のプロ野球においてセ・リーグは中日ドラゴンズ、パ・リーグは西武ライオンズが優勝したけど「祝勝会」を「慰労会」に変更してビールかけをしないなど配慮もなされました。
これには国民に「天皇陛下が大変な時にバカ騒ぎなどもっての外」と言わんばかりに訴えたようです。今で言う「不謹慎狩り」とは違うが。

日本各地で自粛ムードが拡大したことで「自粛」と言う言葉がこの年の流行語にノミネートされたことは言うまでもないが、翌1989年の1月7日に昭和天皇が崩御した後も当面の自粛ムードが再び起こったけど、ここでは触れません。ただ過剰と言える自粛ムードに疑問の声もあり、経済の停滞を懸念する論調も出たが、物価上昇には至りませんでした。

theme : 歴史雑学
genre : 学問・文化・芸術

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