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パキスタンも核実験

現在核問題で国際社会から非難を浴びてる国は言わずもがな北朝鮮イランだが、前者は核施設を爆破したもののアメリカと核廃棄に向けた交渉について対立しており、後者はアメリカが核合意から離脱したことで対立がエスカレートする様相となってるが、北朝鮮にせよイランにせよ核を巡る駆け引きは複雑怪奇です。
そんな中過去に核実験を強行して国際社会から大バッシングを浴びた国があることも事実、これには長年の対立がエスカレートしたことも要因に挙げられます。当事国はパキスタン。
そんなわけで 今から20年前の今日1998年5月28日は、パキスタンが核実験を強行した日です。

1947年にインドから分離独立して以降、何度もインドと対立してきたパキスタン、中でもカシミール地方を巡る問題はその象徴でその帰属を巡って3度も紛争に発展したけど、そんな中でインドが1974年に核実験を行って核保有を宣言したことでパキスタンもそれに対抗して核開発して保有しようとする風潮が高まり核開発を秘密裏に強行。1996年に地下核実験用の採掘作業の様子が海外で報じられるものの、同年のCTBT(包括的核実験禁止条約)にインドと同様不参加するなど、国際社会との対立も表面化したのだった。

そして1998年5月11日と13日にインドが核実験を強行すると、パキスタンもそれに危機感を抱いたのか、同年5月28日にバローチスタン州で核実験を強行、アブドゥル・カーン博士をはじめとする科学者らが実行し、当時のナワズ・シャリフ首相はテレビを通じて実験成功と伝えたのだった。
更にその翌々日も核実験を強行し、それがプルトニウム型であったことから同じくプルトニウム型核兵器を保有しようとした北朝鮮の代理核実験ではとの噂も流れた。実際パキスタンは北朝鮮からミサイルを購入してたって言うし。こう見ると北朝鮮は改めてならず者である。

北朝鮮の影もちらつかせることとなったパキスタンの核実験、ただ国際社会の強い反発を無視して核実験を強行したことでインド共々経済制裁を受けることとなったが、アメリカは2001年に「9.11」が起こったことにより印パ両国に対する制裁を解除したのだった。
核保有までに至ってしまった印パ対立、もしまた印パ対立が複雑化してまた戦争にでもなれば最悪のシナリオも考えられます。

theme : 国際問題
genre : 政治・経済

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