混乱が続く中での大統領選挙実施
今年6月のクーデター以来、混乱が続いている中米のホンジュラス。どうなりますか。
大統領選は与党・自由党のエルビン・サントス候補、と野党・国民党のポルフィリオ・ロボ候補の一騎打ちとなりますが、クーデター政権のミチェレッティ暫定大統領は「国民が選挙に集中するため」としてしばらくの間職務を離れ、今回の大統領選を静観する立場を取ったようですが、これには自分が立候補すれば混乱がまた起こりかねないとして、今回の大統領選挙には立候補せずあえて静観したほうがいいと思ったのでしょう。
クーデター後に国外追放されたものの今年9月にひっそりと帰国したセラヤ大統領ですが、首都テグシガルパのブラジル大使館に避難していますが、今回の大統領選挙においてクーデター後の選挙は認めないと主張し、国民に投票ボイコットを呼びかけるなどしていますが、これには私こそがホンジュラスの大統領だと言わんばかりだと強気なようです・・・。
世論調査で有利となっているロボ候補は、今回の大統領選挙で当選した際には和解目的でセラヤ大統領と対話することを示唆していますが、セラヤ大統領がこれを受け入れるかは微妙です・・・。ホンジュラス国会では来年1月までの任期が残っているセラヤ大統領の復帰の是非を来月に審議する予定ですが、ホンジュラスの最高裁は「セラヤ氏逮捕命令が出ている間は大統領復帰はできない」と逮捕命令が出ていることで大統領復帰に難色を示していますが、ロボ候補はセラヤ大統領から大統領職を引き継いだ方が国際社会の理解を得られるとの立場を取っているようです。国際社会からは大半がセラヤ氏こそがホンジュラス大統領である。と主張してますからねェ・・・。
またミチェレッティ暫定政権に対して批判的な国際社会ですが、選挙を正当なものかどうかで意見が分かれており、またアメリカやコスタリカ、ペルーは今回の選挙を機にホンジュラス情勢の正常化を期待して選挙を支持しているものの、南米諸国連合(UNASUR、12カ国)は承認しないとの立場が多数占めており、米州各国の対応は真っ二つなようです・・・。
アメリカからすれば「これ以上の情勢悪化は孤立を招く」と民主的な対応ですが、南米からすれば「内政干渉だ!」との対応が多いんでしょうかね・・・?
混乱の中で大統領選挙を迎えるホンジュラス、この大統領選挙が今後のホンジュラス情勢にどんな影響をもたらすのでしょうか?
今年6月のクーデターでマヌエル・セラヤ大統領が失脚?し、ロベルト・ミチェレッティ氏が暫定大統領に就任してから混乱が続いているホンジュラス情勢、そんな中29日に大統領選挙を実施することとなったようです。引用
ホンジュラス:大統領選29日投票 国民党・ロボ氏優勢か
【メキシコ市・庭田学】6月のクーデター以降、混乱が続く中米ホンジュラスで29日、大統領選が実施される。追放されたセラヤ大統領は、クーデター政権下での選挙を無効と主張し、支持者にボイコットを呼びかけている。国際社会は選挙を正当と承認するかどうかで意見が分かれており、選挙後の国内外の動向が注目される。
大統領選は野党・国民党のポルフィリオ・ロボ氏(61)と与党・自由党のエルビン・サントス氏(46)の保守系候補2人の事実上の一騎打ち。世論調査では、ロボ氏が勝利する可能性が高い。
AP通信によると、ロボ氏は、当選すれば和解のためにセラヤ氏と対話する姿勢を示している。
米国とコスタリカ、ペルーは、選挙を契機にしたホンジュラス正常化を期待し、大統領選を承認する方針を表明。しかし、南米諸国連合(UNASUR、12カ国)では承認しないとの意見が多数派とされ、米州各国の対応は分かれている。
中南米の選挙では、米州機構(OAS)と欧州連合(EU)が選挙監視団を派遣するのが通例。しかし今回は、クーデター政権とセラヤ氏が結んだ和解合意が事実上破棄された状況での選挙となったため、ともに派遣は見送られた。
一方、ホンジュラス国会は12月2日、来年1月27日まで任期が残っているセラヤ氏の大統領復帰の是非を審議する予定だ。同国最高裁は国会の諮問に「セラヤ氏逮捕命令が出ている間は大統領復帰はできない」との考え方を示しているが、大統領選で当選が有力視されるロボ氏は、セラヤ氏から政権を引き継いだ方が国際社会の理解を得やすいと考えている模様だ。
6月28日のクーデターで国外追放されたセラヤ氏は9月にひそかに帰国して以来、首都のブラジル大使館に避難している。国民に選挙ボイコットを呼びかけているが、大きな混乱は起きていない。
クーデター政権のミチェレッティ暫定大統領は「国民が選挙に集中するため」などとして、今月25日から12月2日まで、職務を離れている。
毎日新聞 2009年11月28日 10時53分
大統領選は与党・自由党のエルビン・サントス候補、と野党・国民党のポルフィリオ・ロボ候補の一騎打ちとなりますが、クーデター政権のミチェレッティ暫定大統領は「国民が選挙に集中するため」としてしばらくの間職務を離れ、今回の大統領選を静観する立場を取ったようですが、これには自分が立候補すれば混乱がまた起こりかねないとして、今回の大統領選挙には立候補せずあえて静観したほうがいいと思ったのでしょう。
クーデター後に国外追放されたものの今年9月にひっそりと帰国したセラヤ大統領ですが、首都テグシガルパのブラジル大使館に避難していますが、今回の大統領選挙においてクーデター後の選挙は認めないと主張し、国民に投票ボイコットを呼びかけるなどしていますが、これには私こそがホンジュラスの大統領だと言わんばかりだと強気なようです・・・。
世論調査で有利となっているロボ候補は、今回の大統領選挙で当選した際には和解目的でセラヤ大統領と対話することを示唆していますが、セラヤ大統領がこれを受け入れるかは微妙です・・・。ホンジュラス国会では来年1月までの任期が残っているセラヤ大統領の復帰の是非を来月に審議する予定ですが、ホンジュラスの最高裁は「セラヤ氏逮捕命令が出ている間は大統領復帰はできない」と逮捕命令が出ていることで大統領復帰に難色を示していますが、ロボ候補はセラヤ大統領から大統領職を引き継いだ方が国際社会の理解を得られるとの立場を取っているようです。国際社会からは大半がセラヤ氏こそがホンジュラス大統領である。と主張してますからねェ・・・。
またミチェレッティ暫定政権に対して批判的な国際社会ですが、選挙を正当なものかどうかで意見が分かれており、またアメリカやコスタリカ、ペルーは今回の選挙を機にホンジュラス情勢の正常化を期待して選挙を支持しているものの、南米諸国連合(UNASUR、12カ国)は承認しないとの立場が多数占めており、米州各国の対応は真っ二つなようです・・・。
アメリカからすれば「これ以上の情勢悪化は孤立を招く」と民主的な対応ですが、南米からすれば「内政干渉だ!」との対応が多いんでしょうかね・・・?
混乱の中で大統領選挙を迎えるホンジュラス、この大統領選挙が今後のホンジュラス情勢にどんな影響をもたらすのでしょうか?