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中央政府、カタルーニャ州首相などを「追放」

一方的な分離独立に対して中央政府が相当怒るのは当然のことでしょうが、残るのは深い溝だけです。

引用

<カタルーニャ独立宣言>中央政府、州首相解任 対立決定的

【パリ賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題を巡り、州議会は27日に正式に独立宣言を採択した。一方、スペイン議会上院も直後、同州の自治権を一部停止する手続きを承認。中央政府のラホイ首相は27日夜(日本時間28日未明)にプチデモン州首相や州閣僚、州警察トップを解任するとともに、州議会を解散し、12月21日に議会選を行うと表明した。中央、州両政府の対立は決定的となった。

 長期の独裁体制を経て1978年に施行されたスペイン民主憲法下で、本土の自治州に自治権制限の措置が適用されたのは初めて。

 27日に行われた州議会の独立宣言の決議案の採決では、多数の反対派議員らが「あなたはカタルーニャを分断したとして歴史に汚名を残すだろう」などとプチデモン氏を批判し、投票前に退席。135議席中、賛成70、反対10、白票2で採択された。

 プチデモン氏は、独立宣言の採択後、「我々が成し遂げたことを誇りに思おう」と州議会に集まった独立派の市長や市民らを前に述べた。プチデモン氏らが、中央政府の決定通り、解任を受け入れる可能性は低いとみられ、抵抗が予想される。

 一方、スペイン議会上院は、憲法に基づき自治州の自治権を停止する手続きを賛成多数で承認。これを受け、中央政府は緊急の閣議で自治権一部停止の手続きを決定した。ラホイ氏は閣議後のテレビ演説で、6カ月以内の州議会選実施としていた日程を12月に前倒ししたことについて「自らの将来を決められるよう、早急にカタルーニャの人々の声を聞く必要がある」と意義を説明した。

 また、スペイン検察はプチデモン氏らを反逆罪で訴追する方針を改めて示したほか、憲法裁判所も州議会で行われた独立宣言の決議の違法性を判断する方針だ。プチデモン氏や独立宣言の決議に賛成した議員らは司法当局の追及を受けることになる。

 州都バルセロナでは独立派の多数の市民が通りに繰り出し、「独立旗」を手に歓喜した。

 最終更新:10/28(土) 12:40 「毎日新聞」より
27日にスペインからの分離独立を宣言したカタルーニャ自治州、これに当然怒ったスペイン中央政府、マリアーノ・ラホイ首相はカタルーニャ州の自治権を一部停止すると言う強硬策を出しただけでなく、カタルーニャ自治政府のカルレス・プチデモン州首相や州の閣僚、警察幹部を解任するという制裁にまで踏み切ったけど、現行のスペイン民主憲法下において州に対する自治権を制限すると言う措置となったのは初めてと言いますから、スペイン中央政府とカタルーニャ自治政府との溝を深める結果になったようです。

カタルーニャ州議会の中には分離独立に反対する意見もあるが、少数派なことも影響しており意見が通らなかったんでしょう「あなたはカタルーニャを分断したとして歴史に汚名を残すだろう」とプチデモン州首相に”恨み節”こそ言うものの。中央政府から一方的に解任を突きつけられてもどこ吹く風なプチデモン州首相「我々が成し遂げたことを誇りに思おう」と独立に賛成の市民らに向けたコメントを残したが・・・。

中央政府のラホイ首相はカタルーニャ州議会を解散し、再来月に議会選を実施する方針を取ったけど、自治権を停止して州議会を解散する。中央政府の手でカタルーニャを「矯正」するのが狙いだろうか。

またスペインの検察はプチデモン州首相らを反逆罪で訴追するっていいますから、いずれ逮捕して追及するんでしょうね。EU(ヨーロッパ連合)からは相手にされず、中央政府からはお尋ね者のレッテルを貼られるわ、身内からも批判されているプチデモン州首相、すっかり袋小路に迷い込んだとしか思えない。
独立に賛成の市民も市民で、後先を考えてるんだろうか。経済面で困窮する懸念が強いと思う。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

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