モスルをやっとISから解放したけど

3年もIS(イスラム国)によって乗っ取られた場所を取り返したイラク軍ですが、その後の課題を考えたら・・・!?

引用

シーア派への恨み・貧困…ISが受け皿 尽きぬ不満、遠い戦後処理

 イラク北部モスルが、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)から解放され、イラクでのISとの戦いは残党掃討を含む「戦後処理期」に入った。ただ、社会に不満を抱く層を過激思想やテロへ向かわせる芽は消えておらず、イラク政府や国際社会は、軍事作戦以上に困難な民心安定という課題と向き合うことになる。

 記者(大内)は2015年、イラクのクルド自治政府に捕らわれた複数のIS戦闘員に、長時間のインタビューをしたことがある。

 旧フセイン政権で警官だったというスンニ派アラブ人の男は、03年のイラク戦争後に生まれたシーア派政権下で失職し、外国人やシーア派への恨みを募らせた。別の男は、貧しさに嫌気がさし、親族の誘いに乗って戦闘を志願した。

 むろん、彼らにISが主張するシーア派や西洋世界へのジハード(聖戦)への共感がなかったわけではない。問題は、過激思想がさまざまな社会不満や不遇感の受け皿となっていることだ。

 ISは、国際テロ組織アルカーイダ系勢力に、スンニ派主導だったフセイン政権の支配政党バース党の残党が合流し勢力を広げた。アラブ社会主義を掲げた同党は元来、世俗色が強く、イデオロギー的にISとは相いれない。なのに、ISが彼らを吸収し得たことは、スンニ派が現政府に抱く敵意の強さを物語る。

 約3年にわたりIS支配下にあったモスルでは、積極的にせよ消極的にせよ、ISに協力してきた住民は多い。戦後処理が、政権側の示唆する通り、戦闘員の家族らへの処罰を含む苛烈なものとなれば、住民らに新たな復讐(ふくしゅう)心が生まれる。

 一方、ネット上にはISが垂れ流してきた残虐映像などのプロパガンダ(政治宣伝)もあふれている。欧米やアジア諸国にとっても人ごとではない。

 かつてアルカーイダが、組織的に衰退してもジハードの「総本山」として影響力を持ったように、ISが現状への破壊衝動を抱く者たちにテロの大義を与える象徴的存在であり続ける可能性は高い。過激思想にどう打ち勝つかという戦いは、終わりが見えない。

 最終更新:7/11(火) 7:55 「産経新聞」より
イラク北部最大の都市・モスルをISから取り返したイラク軍、ISによって弾圧された市民にとっては喜びかも知れないけど、イラク軍にしてみればその残党を倒さねばいけないし、イラク全体で見れば場合によってはまた過激思想に走る者が出てくる懸念もあり、重い課題を突きつけられています。これはイラクに限らず国際社会全体で見ねばいけないことです。

なぜイラクでここまでISが台頭するようになったかと言うと、サダム・フセインによる独裁時代に恩恵を受けたスンニ派が今のシーア派主導の政権と言うよりシーア派そのものに対する恨みつらみからか、スンニ派系勢力であるISに共感してそれを支持する者が増えてこうなった感もするけど、相変わらずスンニ派とシーア派の対立がもたらしたとしか言い様がないです。いつまでも宗派が違うと言う理由ですぐに争いや諍いを起こすその考えは正直まだイスラムは遅れていると言う印象を与えるんじゃないのか?

いい加減宗派が違うってだけで揉めるのは大人気ないを通り越してるし、同じイスラムとして受け入れると言う寛容力を身に付けるべきなんじゃないのか。
あと貧しさから抜け出せない不安が歪んだ方向に行くこともそうだが、貧困はテロや犯罪につながりかねないってことはどの国でも当てはまる。過激思想を根絶しないことには始まらないが、モスル解放は新たな課題に直面することにもなりそうです。

theme : 国際問題
genre : 政治・経済

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

アジシオ次郎

Author:アジシオ次郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード