核合意後初のイラン大統領選挙

核合意後初となる大統領選挙だけに、注意深く見たほうがいいだろうか。
今後のイランを左右する問題ですからね。

引用

イラン大統領選投票始まる 穏健派の現職と保守強硬派代表する前検事総長の一騎打ち

【テヘラン=佐藤貴生】イラン大統領選の投票が19日始まる。2015年に欧米など6カ国と核合意を結んだ穏健派の現職、ロウハニ大統領(68)と、保守強硬派を代表するライシ前検事総長(56)の一騎打ちになるとの見方が大勢で、イランが欧米など国際社会に対する融和路線を継続するか、対決姿勢を強めるかを左右する重要な選挙となる。

 ロウハニ氏は選挙戦で、海外からの投資が上向き、経済は好転すると強調し、核合意による効果を訴えてきた。

 欧米メディアによると、イラン経済は核合意の後、国内総生産(GDP)成長率が6~7%と復調の兆しをみせてはいるが、大半は石油輸出によるもので、製造業など雇用拡大につながる部門は伸び悩んでいる。米国が核関連以外の分野で対イラン制裁を解除していないことから、欧州などが本格的な投資を手控えているのが現状だ。

 このため、ライシ氏ら保守派はロウハニ氏の経済政策を批判する一方、貧困層に対する補助金の増額や新たな雇用創出の実現を訴えてきた。

 投票は19日夕方(日本時間同日夜)に締め切られ、即日開票される。ただ、過去には締め切り時刻になっても投票が終わらない有権者がいたため延長されたケースもあった。有権者は約5500万人。

 最終更新:5/19(金) 8:23 「産経新聞」より
一昨年欧米6カ国と核合意を結んだイランですが、その後経済制裁が緩和されたものの核開発疑惑で制裁を続けているアメリカの影響もあり成長しているとは微妙なところがあるけど、保守穏健派ハッサン・ロウハニ大統領は核合意を結んだことで海外資本が積極的にイランに投資するだろうと選挙戦でこう訴えたが、そのロウハニ大統領と大統領選で対決するのは保守強硬派エブラヒム・ライシ前検事総長、ライシ氏は「ロウハニのやり方は欧米に媚びを売るだけで、肝心の我々イラン国民に何ももたらしていない」と核合意を批判する論調を強調しています。

同じ保守派であっても欧米など国際社会と融和することが正しいとする穏健派と、欧米に媚を売ってまで核の問題を保証するなんてバカバカしいと欧米と対決姿勢も厭わない強硬派。と言う構図のイラン政界、大統領選挙はそれが見事に分かるんだよねェ・・・。

イラン経済における収入源はほとんどが石油の輸出によるもので、雇用拡大につながっているとは思えずまた欧米が未だにイランに投資することに不安を見せている為、ライシ氏など保守強硬派にすればどこがイラン経済は良くなってるんだ? 経済制裁が緩和されても貧富の差があり過ぎる、だったら貧困層などを支援したほうがいい!! と言うのも無理はないが、石油だけで食っていけるのかと言う不安も背景にあるでしょうね。
アメリカはトランプ政権になってからイランに対して強硬な姿勢になってるから、イランもイランで「アメリカはまた(改めて)我々を敵視するつもりだ」ってアメリカに対する反発を強めることは必至です。そうなると保守強硬派支持が強まって欧米と対決姿勢となり、核合意見直しと言うシナリオが考えられます。日韓合意同様また一方的に破られかねない懸念が出てきそうです・・・。

9年前の例を見ても分かるように、選挙結果を巡って一悶着なんてことになりそうな懸念だってあります。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

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