アサドがますますつけ上がる

複雑怪奇な様相のシリア内戦、ここに来て動きがあったみたいです。悪い意味で。

引用

<シリア>反体制派アレッポ撤退へ 露「政権側、支配確立」

【ニューヨーク國枝すみれ、カイロ秋山信一】ロシアのチュルキン国連大使は13日、シリア内戦に関する国連安全保障理事会の緊急会合で、北部の要衝アレッポで反体制派が支配していた東部地域で軍事行動が終了し、ロシアが支援するアサド政権側が「支配を確立した」と述べた。反体制派とロシアは同日、反体制派支配地域から戦闘員らを撤退させることで合意。反体制派の撤退により、約4年半ぶりにアレッポ全域の支配権を完全に奪回することになる。

 ロイター通信やシリアの国営メディアによると、反体制派はアレッポ県北部や西部の反体制派支配地域にバスで搬送される予定で、軽火器の携行は許可されるという。12日夜に移動の準備は始まっており、戦闘員らの撤退は14日中にも本格化する見通しだという。

 米国務省のカービー報道官は13日の記者会見で、アレッポでの戦闘停止は確認できないが「空爆停止や市民の避難につながるなら歓迎」と述べた。

 政権側は11月中旬に大規模な攻勢を始め、今月12日にアレッポ全域をほぼ制圧したが、反体制派は市東部の約1平方キロの区画で抵抗を続けていた。反体制派の拠点には周辺から推定5万人の民間人が逃げ込んでおり、戦闘が続いた場合に多数の犠牲が出ることが懸念されていた。撤退を巡る交渉には、反体制派を支援するトルコや国連も関与したという。

 チュルキン国連大使は13日の安保理会合で「戦闘員だけが退避する。民間人の安全は保障されており、退避する必要がない」と説明した。反体制派やトルコは「民間人も避難する」としている。政権側は反体制派を「テロリスト」とみなし、反体制派支配地域で生活してきた民間人は「テロリストの協力者」のレッテルを貼られて拘束されるのを恐れている。また、政府軍に徴兵されるのを恐れる住民もいる。

 毎日新聞 2016年12月14日 11時48分
バッシャール・アサド大統領率いる政府軍と反政府勢力とのドンパチは、13日になって反政府勢力が支配していた北部・アレッポでアサド政権軍が支配したと国連のシリア内戦に関わる安全保障理事会においてアサド政権最大の支援国・ロシアが述べたけど、ロシアはどこまでアサド政権に肩入れするのかと改めて言いたくなります。

政府軍は先月中旬にアレッポで大規模な攻撃を起こし、今月12日になってアレッポを制圧したけど、この軍事作戦でシリア軍が82人もの民間人を虐殺したって言いますから、明らかにアサド政権による見せしめ的な要素が強いです。
反政府勢力をテロリストと見なして強硬な姿勢のアサド大統領、やり方がチェチェン紛争におけるロシアのウラジミール・プーチン大統領と似てるとしか思えません。力による解決こそ正しいと誇示してるとしか言えません。

反政府勢力が撤退しアレッポでの戦闘は半ば収束したが、あまりにもスッキリしません。
「空爆停止や市民の避難につながるなら歓迎」とアメリカは言うけれど、アサド政権の勝利に対しては歯噛みしてるんじゃないでしょうか。

アレッポでの戦闘は終わってもシリア内戦が終わったわけじゃないからねェ・・・!!
「アラブの春」に便乗してデモを起こし、かつ武力行使したものの招いたのは泥沼化、それにより難民が大量に発生してヨーロッパに大量流入すると言う結果を招いたことは明らかに大失敗でしかない。今回反政府勢力がアレッポからの撤退を意味するものはアサド政権をつけ上がらせることになり、そのアサド政権を支援するロシアにとって好都合な結果をもたらすもの以外の何物でもありません。アメリカとEU、そしてサウジアラビアはロシアにしてやられたとしか思えないです。

theme : 国際問題
genre : 政治・経済

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