エジプト外国人観光客襲撃事件

今年7月にバングラディッシュで起きた無差別テロは日本人も犠牲になったことで、改めてテロの脅威を痛感するものであるだけでなく、日本人が国外でもテロや犯罪に巻き込まれる危険があることも改めて思ったが、過去にも中東イスラム圏において日本人がテロに巻き込まれて犠牲となった事件は多々あるけども、これもまた日本人が犠牲となった事件の一つとしてつとに有名です。現場はエジプト・ルクソール、ハトシェプスト女王葬祭殿など古代エジプトの遺跡が多数あり、観光客を多く集める場所です。
そんなわけで今から19年前の今日1997年11月17日は、エジプト・ルクソールで無差別テロ事件(ルクソール事件)が起こった日です。

1980年代からエジプトで台頭し始めたイスラム原理主義、81年に当時のアンワール・サダト大統領をイスラエルと国交を結んだことから裏切り者と見なして暗殺したり、90年代に入ると外国人観光客を狙ったテロや犯罪を度々起こしてエジプト国内を震撼させたのだった。
理由として観光を主な収入源とするエジプト、観光客を狙ったテロや犯罪を起こせば観光客離れを起こしてエジプト経済に打撃を与え、それに伴い政府への不満を煽らせてクーデターを起こさせてイスラム原理主義政権を作ろうとする狙いもあったが、観光以外に収入源がないことにつけ込んでのことだろう。外国人観光客が減ればイスラム原理主義勢力には都合がいいわけってことか。

だがエジプト政府もテロで観光客が減ったことを重く見て観光地の安全を強化し、かつ安全をアピールしたが、1997年9月18日にカイロにあるエジプト考古学博物館前に停まっていた観光バスが爆弾テロに遭い、外国人観光客10人を含めて25人が死亡する事件も起こったのだった。この事件の容疑者はその後エジプト当局に逮捕されて裁判で死刑判決を受けた。

しかし! その報復を企てたイスラム原理主義勢力、今度はカイロと並んで外国人観光客が大勢集まるルクソールに狙いを定めたのだった。
1997年11月17日、200人の外国人観光客(日本人も多くいた)がいたルクソールのハトシェプスト女王葬祭殿、葬祭殿を見てバスに戻ろうとしたその時!! 原理主義勢力のメンバーが突然銃を乱射し、その後携帯していた短剣を用いて観光客に襲いかかったのだった!! スイス人やドイツ人、日本人など61人が死亡する大惨事となったが、犯行グループは近くにあったタクシーを奪ったりバスの運転手を脅して逃げようとしたものの、観光客を狙った無差別殺傷犯を逃がさんと駆けつけた警官隊などに阻まれ、警官隊を銃撃を繰り広げるも犯行グループは全員射殺と言う顛末となった。

また観光客が狙われた事件が起こったエジプト、当時のホスニー・ムバラク大統領が治安担当大臣を更迭すると言う措置に出たように、ルクソール事件の余波はこう言う形にも現れた。その後エジプト当局が取り締まりを強化し以降エジプト国内でのテロは沈静化した。国策として観光立国を目指そうとしたエジプト、この事件もまたそれに冷水をぶっかける形でもありました。
日本国内の反応だが、日本人が犠牲となったことで事件を大々的に取り上げたのは言うまでもないが、当時はテロがそんなに頻発する時代でもなかった為か、各国と連携して対応すると言う意識はそんなにありませんでした(そうなるのはあの「9.11」以降か)。

ここ最近では日本人が海外でテロや事件に巻き込まれて犠牲となる事件も頻発してますが、情報収集や危機管理能力を持たねばなりません。テロを対岸の火事と見てはいけません。観光立国を目指す日本、だったらテロ対策も強化すべきです。

theme : テロ
genre : ニュース

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