「堕落」したアメリカのアイデンティティ

ドナルド・トランプ氏の当選に終わった今回のアメリカ大統領選挙、当初は民主党候補ヒラリー・クリントン女史が優勢だと報じたものの、当てが思いっきり外れる結果にもなったけど、なぜトランプ氏が勝利したかと思うとトランプ氏支持を表立って表明していない「隠れトランプ支持」が意外と多かったことも挙げられます。これにはヒラリー女史がトランプ氏よりも嫌われていた感もするけども。

だがトランプ氏当選からこの結果を良しとしない意見が全米各地で巻き起こり、ニューヨークやロサンゼルスなどでは反トランプデモや集会が相次ぐなど波紋は拡大しているみたいです。
「(トランプ氏は)我々の大統領ではない!」「差別主義者が大統領なんて許せない!」と抗議の声が上がってるけど、選挙期間中度々暴言やセクハラ疑惑などの問題行為でアメリカ国内外を騒がせただけに批判的になるのも当然だけど、トランプ氏が勝利したことで特定の人種に対するヘイトクライムが一部で起こっているのも事実なのだ。
イスラム教徒がお祈りする礼拝堂の扉にトランプのサインが書かれていたり、公共の水飲み場では「白人用」「有色人種用」と言う貼り紙がしてあったりと差別を煽りかねないケースが出てるけど、正直言って1960年代に逆戻りしたような空気になっている。有色人種の権利を平然と毀損するような言動は白人至上主義的で頭がおかしいを通り越してるし、ナチスと全く変わらない。

またトランプ氏を支持しながらそれをカミングアウト出来ない国民もいて、周囲にトランプ支持を公言しようものなら謂れのない嫌がらせを受けたと言うケースも出ているが、リベラルな風潮のある地域ではそう言った傾向にあるけど、リベラルを掲げる有権者にすればそれと間逆なトランプ氏など許せないと思うし、それを支持する人間もまた許せないと言うことでしょう。正直言って自分と考えが異なる人間を良しとしない考えはリベラルと言いながら矛盾してますけど。

移民排斥や特定の人種を悪者扱いして支持を集めたトランプ氏、そのトランプ氏を支持したのは白人労働者層だが、移民や海外に仕事を奪われてその不満が溜まりに溜まったせいで、その不満を晴らしてくれるトランプ氏を支持したものの、後になってそれが間違いであることに気づくのだろうか。
トランプ氏のやり方は事あるごとに反日を掲げる韓国と全く変わらない。敵を作ってそれを叩いて支持を集めるのって、まともじゃない。
建国以来自由と平等、そして移民をすすんで受け入れることを国是としてきたアメリカ、元々移民社会として成り立ってきたアメリカなのに、それを否定することにもなりかねないトランプ氏の勝利、ここまでアメリカ社会が閉塞感に包まれているのかと思います。大衆の不満を利用して政界に進出して大統領選を制したトランプ氏、アメリカを再び偉大な国にすると言うけれど、建国以来の精神を軽視するような姿勢だとアメリカは堕落したと内外から思われるだけです。

トランプ氏の当選はここまで波紋を呼ぶ結果になってるが、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(共和党)とアル・ゴア(民主党)が戦った2000年の大統領選挙以上に後味の悪い結果を招いたことは間違いないです。世論を分断させ社会をも腐敗させかねない事態を引き起こしただけに、トランプ氏の勝利はアメリカの堕落を内外に大きく曝け出すものにだってなるでしょう。

theme : ここがヘンだよアメリカ
genre : 政治・経済

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