ICCは白人優越主義の象徴?

今月に入ってアフリカ諸国ICC(国際刑事裁判所)からの脱退を示唆する言動が相次いでいるけど、理由として「アフリカ諸国の指導者ばかりを標的にしている」と言う理屈で、また欧米諸国による戦争犯罪を見逃しておいてアフリカ諸国ばかりを批判するのは人種差別であり白人優越主義に基づくものだとICCそのものを名指しで批判したが、未だ国際社会が欧米中心にあることへの批判と取れるものと言えます。

国際的な関心を集めた重大犯罪に対し、それに関与した人物を処罰する目的で作られたICC、これまでではスーダンのオマル・アル=バシール大統領やコートジボワールのローラン・バグボ前大統領に逮捕状を出したが、いずれもアフリカ諸国の指導者でアフリカ諸国にすれば「アフリカを迫害している」「欧米が罰せられないのは二重基準であり人種差別に基づくものだ」と不満が出るのも当然だが、現にイラク戦争をおっ始めたイギリスのトニー・ブレア元首相が訴追されないことを引き合いに出して批判したように、欧米も同じ理由で罰せられるべきだと言いたいんでしょう。
確かにアフリカ諸国では紛争や政治的な衝突などに伴う人権侵害や虐殺などが目立つけど、それを欧米が問題視してそれに関与した者は裁くべきだと指摘してますが、欧米は相変わらず自分たちが法律だと言わんばかりにアフリカ諸国に干渉しているのかも知れない。

ICCについてもう一つ問題があるとすれば、アメリカが署名はしたものの締約していないと言う点、即ち加盟していないことにもある。
これには自国兵が訴追されることを懸念してか、ICCに対し反対の姿勢を取ってますが、結局自分たちの利益の為でしかない。アメリカは相変わらず自国は正義と言う思い上がりと理屈だから、ICC加盟なんてとんでもないと言う立場なんでしょう。勝てば官軍と言う価値観が平然とまかり通る国であり、正義は我にありだと言う一方的な理屈がまたまかり通る国ですからねェ・・・。だからアメリカは一部で嫌われるんじゃないのか。

アメリカのみならず中国やイスラエルも加盟してないし、だから中国政府によるチベット・ウイグル弾圧やイスラエルによるパレスチナ人抑圧も断罪されない理由で、これらが叩かれないのは不公平極まりないと指摘する声が出ておかしくないです。
大体欧米系でICCに訴追されたのって旧ユーゴスラヴィア紛争の当事者ぐらいですからねェ・・・!? それはユーゴスラビア・今のセルビアが国際的にそんな地位が高いからでもないからですかね。言うなれば国際的に地位の低い国を糾弾して影響力が高い国を非難しないのはあからさまな差別だと思うのも無理はない。

ICCは白人の為の組織だと批判し脱退もちらつかせたアフリカ諸国、国際社会が相変わらず欧米中心である不条理がもたらした問題と言えます。ホント欧米において白人優越主義と言う歪んだイデオロギーを未だに有り難がる傾向があるが、有色人種を相も変わらず低く見るきらいがあるってことですか。優生学とか選民思想とか、ハッキリ言ってナチスやKKK(クー・クラックス・クラン)のような考えで危険思想も甚だしいです。

歴史的にアフリカで好き勝手やらかした欧米、そしてその欧米の一方的なエゴに未だ苦しめられるアフリカ諸国、ICCの存在意義が問われる論争にまで発展した今回アフリカ諸国で相次ぐICC脱退示唆、欧米が相変わらず自分たち中心主義に固執したことでももたらした弊害とも映ります。

theme : 差別問題
genre : 政治・経済

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