ムハンマドをこう描くのはマズいだろ

昨年国際社会で波紋を呼んだフランスの風刺新聞「シャルリー・エブド」によるムハンマド風刺画問題は記憶に新しいが、それよりも前にムハンマドを風刺したことで全世界のイスラム教徒が激怒し、国際問題にもなった事件をご存知だろうか?
そう、デンマークの保守系新聞紙「ユランズ・ポステン」紙がムハンマド風刺漫画を載せたことで大問題に発展した事件、いわゆるムハンマド風刺漫画掲載問題です。この事件は表現の自由か宗教に対する侮辱かでも論争になりました。
そんなわけで今から11年前の今日2005年9月30日は、デンマークの保守系新聞「ユランズ・ポステン」紙がムハンマド風刺漫画を載せて大問題を起こした日です。

ヨーロッパにおいて高い人権意識を持つ国の一つデンマーク、当然ながら表現の自由が尊重されている国ではありますが、そのデンマークで2005年9月30日付の「ユランズ・ポステン」紙がイスラム教の預言者ムハンマドを風刺し、中にはイスラム過激派を皮肉る意味合いがあるのかターバンを爆弾に見立てると言うものもあった。

これが載るや否やイスラム諸国は大激怒、イスラム教徒にとって最も神聖視され偶像崇拝を禁じ当然それを描くことすら許されないムハンマドだけに、イスラム教徒は侮辱されたと激怒しデンマークとの通商を断絶したり在イスラム諸国のデンマーク大使館前では抗議デモが頻発、デンマークのみならず問題の風刺画を載せた他のヨーロッパ諸国にも矛先を向けたのだった。また在イスラム諸国のデンマーク大使は本国に召喚される羽目にもなった。パキスタンではデンマークに大使館に対する自爆テロまで起こる始末。
ここまでことが大きくなった背景には、今も続く欧州とイスラムの対立もそうだし表現の自由を尊重する欧州と信教の自由を尊重するイスラム諸国の溝の深さも浮き彫りとなった。

これにはもう一つ、欧州がイスラムをキチンと理解してなかったことも伺える。
ムハンマドをおいそれと描くことすら許されないと言う常識を理解せず、表現の自由をいいことに描いちゃったことが問題だと思う。宗教に対する侮辱は許されないことの一つだと言う意識が全然ないのでは? やはりキリスト教唯我独尊に基づく考えなんじゃ。

「いかなる宗教であれ冒涜するのは許されない」とデンマークのアナス・フォー・ラスムッセン首相は問題解決に積極的な態度を示したが、右派で移民や外国人に対して強硬な態度のラスムッセン首相、その姿勢はデンマークの国民感情を2分することにもなった。デンマークでもイスラム系移民が多く、イスラム教徒に国家を乗っ取られると言う懸念からイスラム教徒に悪感情を持つ者もいるが、人権意識の高いデンマークのこと、そんな態度をとった者は人種差別主義者と言うレッテルを貼られ後ろ指を刺されたのでした。

高い人権意識と表現及び言論の自由を高く保障するデンマーク社会、移民問題と言うデリケートな話題だけにことが大きくなった感がするけど、イスラム教をキチンと理解していればこのような大問題に発展することはなかったのに・・・。これは正直「自由」を履き違えた行為にも映ります。宗教を侮辱する表現は表現の自由と呼べない。他方日本、宗教に対して興味が薄過ぎるところがあるが、無知はこのようなことにだってなると言うことを理解しましょう。

theme : 表現規制問題
genre : 政治・経済

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