大手石油メジャーから石油利権を守れ!by産油国

今も国際社会で高い存在感を見せるエネルギー・石油、石油を作って利益を上げる産油国とその利権を牛耳ろうとする石油資本、いわゆる石油メジャーと産油国の対立は度々国際社会に衝撃を与え、2回もあのオイルショックをもたらしたことは記憶に新しいですが、石油を巡る対立は今に始まったことではなく、産油国が自分たちの利益を守ろうと産油国同士で機構を作って石油メジャーを牽制したのでした。その機構の名はOPEC、正式名称は石油輸出国機構です。
そんなわけで今から56年前の今日1960年9月14日は、OPEC(石油輸出国機構)が発足した日です。

第2次大戦後、石油の需要が高まりだしたこの時期、先進国は石油利権の確保に乗り出し、アメリカのエクソン・モービル、シェブロン、イギリスのBP、オランダのロイヤル・ダッチ・シェルと言った国際石油メジャーが油田開発で石油ビジネスを展開しだした中東に目をつけ、産油国の了承もなく石油価格を自分たちの判断で動かしたのでした。
時同じくして、中東から相当離れた南米・ベネズエラが油田開発を始めたことを境に石油ビジネスを始めると、南米と中東の産油国を団結させる考えを起こしたのだった。

国際石油メジャーが一方的に石油価格を引き下げるもんだから、産油国にすれば「ふざけんな!!」って怒り心頭になるわけだが、影響力がそんなにない当時の中東諸国のこと、国際石油メジャーに対し原油価格改訂前の価格を公表するよう訴えたものの棄却されたのです。一方的に石油利権を国際石油メジャーに奪われ、産油国の不満は日増しに高まったのです。

1960年国際石油メジャーがまた石油価格を引き下げようとしたところ、産油国は猛反発、我慢の限界が来たのかイラクの呼びかけてイラク・イラン・サウジアラビア・クウェート・ベネズエラの5カ国の代表がイラクの首都・バグダッドに終結し「我々産油国の利益を国際石油メジャーから守ろう! それには我々産油国が独自の機構を作って石油に関わる全権を担おう!」とOPECが誕生したのです。1960年9月14日のことでした。

その後カタール・UAE(アラブ首長国連邦)などと言った中東諸国のみならず、ナイジェリアなどのアフリカ産油国、同じく南米のエクアドルが加盟しました。現在では14カ国が加盟しており、他にも加盟を希望する国もいる。
発足したOPECは国際石油メジャーから石油価格を決める権利を得たが、途上国の利益を先進諸国に搾取されない狙いもあるし、産油国の権利を尊重せよ。石油に関することは我々で決めると言う主張でもありました、それがモロに出たのが1973年の第1次オイルショックで、OPECに加盟する中東諸国が原油価格を70パーセントも引き上げると言う強硬路線に及んだのです。実際は当時起こっていた第4次中東戦争においてイスラエルを支援する欧米への反抗とも言えます。
「イスラエルの肩を持つ国に石油は売らん!」ってね。

完全に石油価格の主導権を得たOPEC、石油を武器に欧米相手に一歩も引かない姿勢を見せるなど結束力は相当でしたが、1979年にイランで革命が起こりそれに伴い第2次オイルショックが起こったが、アメリカの石油需要の高まりもあり暴騰したことも理由に挙げられる。

2度もオイルショックを起こしたことで、欧米など先進国は石油の備蓄に走り(イギリスが北海油田を作ったように)、石油に代わるエネルギー政策の促進(シェールガスやメタン・ハイドレート、さらにバイオ・エタノール)もあり原油価格は暴落、生産調整や価格設定で足並みが乱れたりでOPECの影響力は低下していったのです。
危機感を持ったOPECは加盟国間で生産調整のメドがつき、原油価格引き上げに成功、その後BRICs諸国の台頭もあり石油の需要がまた高まったからか影響力を回復していったのです。ただ連携は上手く行っているとは言えず、減産に至っては全然で石油が大いに余るようになったこともイザ知らず、さらに今年に入ってサウジとイランの対立が激化したこともあってか、結束力に歯車に狂いだしたのです。

石油と言う重要なエネルギーを左右しかねないOPEC、アメリカがシェールガス採掘に積極的になったのをはじめ石油に代わるエネルギー政策に乗り出した先進諸国、存在感がまた再び揺らいでいることは確かだが、先進諸国の資本から自分たちの利益と利権を守る為には必要な組織と言えますね。OPECは。日本に関してだが、OPEC諸国を重要なパートナーと見なしてるんでしょうかね。石油に関して中東からの輸入に依存しているだけに。

theme : 環境・資源・エネルギー
genre : 政治・経済

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