EU残留を問う前に最悪の事態が

来週運命の瞬間を迎えるイギリス、それを前に良からぬ事件が起こったみたいです。

引用

英国 国民投票6・23 民主主義揺るがした凶弾…扇情的論戦が招いた悲劇

 ロンドンのシンボル、ビッグベンの時計塔。隣接するウェストミンスター宮殿(国会議事堂)に17日、ユニオンジャック(英国旗)の半旗が掲げられた。

 EU離脱の是非を問う国民投票を間近に控えた16日、中部バーストールで凶弾に倒れた残留派のジョー・コックス下院議員に英議会が弔意を示すためだ。議事堂前やバーストールの聖ピーター教会では、夜を徹した追悼集会が行われ、大勢の市民がろうそくの明かりを前に黙祷(もくとう)、涙を流し、悲しみをあらわにした。

 英BBC放送は17日朝からコックス議員の哀悼番組を流し、英王室は、エリザベス女王がコックス議員の夫にお悔やみ状を送ると発表した。

 英国は、討論を戦わせる民主主義を尊重してきた。それが凶弾に抹殺されかねない危機に、英国は衝撃を受けている。凶行の背景にはEU離脱派と残留派双方の扇情的で過熱した運動がある。

 「EUはヒトラーと同じだ」「移民を制限し、主権を取り戻せ」…。

 ジョンソン前ロンドン市長ら離脱派はそう主張し、現状に強い不満を抱く中産階級のナショナリズムに火を付けた。大英帝国時代に戻ろうという内向きの大衆はそれを熱狂的に支持した。

 残留派も「離脱が決まれば、景気後退から世界恐慌に陥る」「英連合王国は崩壊する」など国民の「恐怖」と不安感をあおり運動を展開した。双方ともに国民の感情に訴え、英国を二分する論戦になっていた。

 各種世論調査では今週、離脱派がリードを広げたとの結果が相次ぎ、英経済紙フィナンシャル・タイムズがEU残留支持を表明、大衆紙ザ・サンは離脱支持を打ち出し、論戦は終盤になり熱を帯びていた。

 コックス議員は、将来を嘱望される若手女性政治家だった。昨年春の総選挙で初当選し、1995年にケンブリッジ大を卒業後は、複数の慈善団体で人道支援活動に携わり、議員としてシリア支援の超党派議員団として難民支援に取り組んでいた。英国のシリア空爆にも反対していた。

 事件前の10日には、ツイッターで「移民問題は大切な関心事だが、EU離脱の理由にはならない」と残留を呼びかけていた。

 しかし、3カ月ほど前から嫌がらせのメッセージを受け、警察が身辺警護の強化を検討していた矢先の事件だったという。

 「ブリテン・ファースト」。そう叫び、銃撃に及んだトミー・メイア容疑者の背後関係は明らかではない。しかし、移民抑制を最優先の公約に掲げる離脱派には、移民や難民支援を推進するコックス議員の言動は看過できなかったのかもしれない。

 今回の事件で、コックス議員への同情とともに、残留への理解が深まる可能性が指摘されている。しかし、国民投票で残留となったとしても、火が付いた両派対立のしこりは残り、混乱は免れないとみられる。(ロンドン 岡部伸)

 最終更新:6月18日(土)8時12分 「産経新聞」より
EU(ヨーロッパ連合)の残るか否かを問う国民投票を来週23日に控えるイギリス、そのイギリスで16日、EU残留を主張するジョー・コックス下院議員(労働党)が銃撃されて死亡すると言うショッキングな事件が起こり、国民投票を前に暗い影をもたらしたようです。

現在イギリスではEU残留か離脱かを巡って世論が対立しており、それがヒートアップしてかその結果がコックス議員銃殺と言う最悪の事件につながったと言えますが、反対の立場を取る人間を抹殺すると言うのはテロであり民主主義に反する悪質な行為でしかありません。
イギリスにおいて将来を期待される政治家の一人だったコックス議員、EU残留を主張しておりツイッターで「移民問題は大切な関心事だが、EU離脱の理由にはならない」と書いたところ、それを良く思わない離脱派から悪質な嫌がらせを受けるようになり、身の危険を感じてたが、まさかこのような最悪の展開になろうとは・・・!!

イギリス全土で繰り広げられているEU残留か離脱かの論争、今回のコックス議員銃撃事件は残留派に取って「追い風」になるかも知れないが、残留派と反対派の溝だけが深まってる感がします。お互いポピュリズムを掲げてきたせいでこうなったんじゃないのか。まして自分と考えが異なる。気に入らない者は排除するなんて考えは排外主義であり過激思想でしかないが、イギリスにもいわゆる「反知性主義」が蔓延してるのかと指摘したくなります。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

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