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またハッジが火種? サウジとイランのギスギスした対立

今年に入ってギスギスした関係となっているこの2カ国、今度は・・・!?

引用

大巡礼で互いに非難 イラン「信仰妨害」/サウジ「過剰要求」

【カイロ=大内清】国交が断絶しているサウジアラビアとイランが、今年は9月に行われるイスラム教の聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)でのイラン人巡礼者へのビザ(査証)発給などをめぐって対立している。イラン側が29日、サウジがイラン人の信仰を「妨害」していると非難したのに対し、サウジは、イランが受け入れ不可能な条件を突きつけてきていると主張。両国関係は、信仰に関する事柄をも外交的な争いに転化している状況だ。

 イランからの報道などによると、両国は今月、イラン人巡礼者の受け入れなどに関する直接協議を行ったが決裂。イラン側は「今年の(イランからの)ハッジは中止せざるを得ない」と発表し、メッカを擁するサウジが「神への道を邪魔している」と批判した。

 一方、サウジのジュベイル外相は29日、関係国と毎年結んでいるハッジに関する覚書への署名を拒否したのはイランだと反論したほか、イラン側が協議で、巡礼者によるデモの権利容認など過剰な要求をしていると非難した。

 イスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジと、シーア派を奉じるイランは今年1月、サウジでシーア派高位聖職者が処刑されたことなどをきっかけに断交。ともに中東地域の大国である両国は、シリアやイエメンの内戦をめぐっても覇権争いを繰り広げている。

 ハッジはイスラム教で信仰の柱の一つとされ、世界中から毎年200万人以上が参加。イランからは昨年、約6万人が参加した。

 最終更新:5月31日(火)7時55分 「産経新聞」より
毎年9月にサウジアラビアにあるイスラム教の聖地・メッカで実施されるハッジ(大巡礼)、そのハッジについて今年サウジがイラン人巡礼者に対してビザ供給を巡って揉めており、サウジが協議の際にイランが「デモを容認させろ」と一方的な要求を出したことを非難すれば、イランは「信仰を妨害している」とサウジを非難するなど、平行線みたいです。

今年1月にサウジがシーア派指導者を処刑したことから、シーア派国家であるイランがこれに激怒して両国関係は断絶、中東の覇権を巡って度々対立してきたサウジとイラン、宗派の違いから今度は外交問題へと発展したが、相変わらず宗派が違うってだけで揉めるイスラム教、ムハンマドもアラーもお嘆きだろうな。

「今年の(イランからの)ハッジは中止せざるを得ない」と今年のハッジ参加を欠席しそうなイランだが、これは他のイスラム諸国から「イランはイスラムの風上にも置けん」って言われそうだが、中東において半ば孤立状態なイラン、我々の存在を認めようとしないスンニ派の言いがかりだと非難しそうだ。
昨年のハッジでは多数の犠牲者が出たのに、サウジの発表では実際よりも少なく出したことで批判されたサウジだが、イランの参加を巡る問題も相まって今年のハッジも何か起こりそうな気がします・・・。

関連記事としてこちらも見て下さいませ。 → ハッジで1600人以上圧死

theme : 中東問題
genre : ニュース

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