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漫画家は「顔出し」NGか?

「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井儀人さんが群馬県と長野県にまたがる荒船山で遺体で発見されてからちょうど1週間が経ちますが、未だに疑問な点が私なりにあります。

 ワイドショーで臼井さんの特集が組まれたとき、臼井さんは自身の顔写真を決して公表しなかったし、マスコミもまた臼井さん自身のイラストを公表するに留まったので、葬儀においても位牌や遺影のない密葬となったことでしたが、これは臼井さん自身「漫画家は謎めいたほうがいいから」「読者のイメージを壊したくない」との理由で決して公に姿を現しませんでした。

 臼井さんのケースにも触れてますが、私が思うのは「漫画家という職業は『顔出し』NGなんだろうか?」と言う疑問です。
 確かに臼井さんの言っていることも一理あるかも知れませんね、臼井さん同様に「読者のイメージを壊したくないから」と言う理由で顔出しを決してしない漫画家もいるし、コミックスでの作者紹介及び作者からのコメントにおいてもイラストに留まる程度の立場もあるでしょう。それでも自身の作品に一登場人物として出すのもいるが。

 もう一つ「漂流教室」「まことちゃん」の作者・楳図かずおさんをテレビで見たとき、半ば弾けたキャラクターだった時に「『漂流教室』など恐怖におののくイラストを得意とする人なんですかね?」と思いましたし、実際の楳図さんは「まことちゃん」そのものかも知れませんでした。自身のトレードマーク・紅白のボーダーに関しえては「海賊の服をイメージした」と答えるなど、どこか遊び心のある人物だと思いました。近隣住民と訴訟沙汰まで起こした「まことちゃんハウス」をテレビで見たときもそれが躊躇に現れてました。
 今やタレントとしての印象が強い楳図かずおさんや、ワイドショーのコメンテーターのイメージの強い倉田真由美さんなど「漫画家=顔出しNG」の概念を覆している人もいれば、臼井さんみたいに「謎めいたほうがいい」との理由で一切顔写真を載せない人もいますが、やはり読者をはじめ世間一般が持つ漫画家のイメージはやはり作品ではないだろうかと思いますね。

 大概の漫画家の場合「その作品なら知っているけど、それを描いている作者がどういう人かは分からない」という場合が結構あり、ほんの親しい人しかその作者の全体像を知らないということでしょうね(アシスタントや出版社の担当者など)。臼井さん同様顔写真もあまり公に出さないことも含めて。

 やはり漫画というジャンルにおいては、作品のイメージが重視されるんでしょう。

theme : ふと感じること
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