中日本高速道路の責任は

あのトンネル事故から3年経ちますが、被害者及び遺族の無念だけは消えませんし当事者である組織の責任は重大も重大です。

引用

<笹子トンネル崩落>事故の賠償責任は…22日判決

 2012年に山梨県の中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故で死亡した9人のうち、東京都内のシェアハウスに住んでいた20代男女5人の遺族が中日本高速道路(名古屋市)などに損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、横浜地裁で言い渡される。原告の石川信一さん(66)夫妻は、次女友梨さん(当時28歳)を亡くしてから時間が止まったままで「再発防止につながる判決を墓前に報告したい」と司法判断を待つ。

 焼けて形の崩れた腕時計の針は9時半を指していた。「不思議です。針だけはしっかり残って」。友梨さんの母佳子さん(57)は、判決を前に神奈川県横須賀市の自宅で遺品の腕時計を取り出し、改めて見つめた。

 事故発生は2012年12月2日午前8時3分。5人は旅行先からワゴン車で帰る途中、事故に遭った。車両火災の熱で腕時計の基板が溶けるまで、針はしばらく時を刻んでいた。佳子さんは「友梨が『私は生きていたんだよ』と言っているようです」とつぶやく。

 今も月命日は中日本高速道路の社員が自宅を訪れ、手を合わせて行く。夫妻で「尊敬できる企業になってください」と訴えてきた。

 しかし昨年6月に現在の宮池克人社長が就任した直後、事故への反省を示す文章が同社サイトのトップページから消えた。遺族が指摘すると元に戻ったが、信一さんは「事故を早く忘れさせようとしている」と怒りをあらわにする。今年8月には、愛知県新城市にある東名高速道路の宇利(うり)トンネルで、照明器具が落下する事故が発生。当事者意識を持って安全対策を進めているのかと、不信感ばかりが募る。

 なぜ娘の命は絶たれたのか−−。提訴から2年半余たち、裁判を毎回傍聴しても、その問いに誰も答えていない。そう憤る信一さんは力を込める。「会社側が自ら過失を認め、本当の意味で謝罪してこそ、私たちは初めて再出発できる」

          ◇

 横浜地裁の損賠訴訟では、原告側が天井板のつり下げ金具を固定するボルトの強度不足について、事故3カ月前にあった点検で、要領通りボルトを打音検査と近接目視でチェックしていれば事故は防げたと主張している。

 一方、訴えられた中日本高速道路と子会社は、過失有無に関係なく課される「工作物責任」は認め一定の賠償意向を示す一方、点検は要領通り実施したと反論。危険性の判断は困難で事故は予見できなかったと争っている。

 この訴訟の他、中日本高速道路の当時の役員らを相手取った別の損賠訴訟2件も来年2月に判決が予定されている。また、遺族の告訴を受けた山梨県警が業務上過失致死傷容疑で捜査を続けている。

 毎日新聞 2015年12月21日 09時30分
3年前に山梨県の中央自動車道・笹子トンネルで起こった天井崩落事故は9人が死亡すると言う大惨事になったけど、犠牲者の遺族らが笹子トンネルを管理する中日本高速道路に損害賠償を要求する訴訟を起こし、今月22日に判決が下るって言うけど、この裁判の焦点はトンネルを管理する中日本高速道路の責任の有無を問うものではないでしょうか。

「会社側が自ら過失を認め、本当の意味で謝罪してこそ、私たちは初めて再出発できる」と遺族の一人はこう述べてるけど、組織が謝罪しないことには気持ちが晴れないってことでしょう。
ただ中日本高速道路側、点検は予定通りやったと反論してますが、点検したのならなぜ事故が起こるんだ? って反論したくなるし、組織の安全に対する意識を問いたくなります。トンネルや道路などは利用者の安全を重要視するのが常識なのに。

情けないことに、昨年中日本高速道路は社長が交代した際事故への反省を示すメッセージが消されてたと言うから、これは遺族感情を著しくバカにするようなもので事故をなかったコトにしようとする悪質な言動も甚だしい。当事者意識がまるでなく反省の色がないと思われたら自分たちの信用にえらく関わるって言うのに、そう言う意識はないのか!? こう言う対応が事故を風化させるんじゃないのかね!!
効率重視と利益追求至上主義に走ったせいで今回の事故は起こったのだと言いたくなる。
今回の事故は日本の交通インフラが抱える問題をえらく露呈しただけに、今回の裁判に対する関心は少なからずあるでしょう。

22日に審判が下されるが、果たして・・・!!

関連記事としてこちらも見て下さいませ。 → 効率重視と安全性の軽視が招いた

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