フランスの有権者はまだ「まとも」です

あのテロ事件がもたらしたフランス社会における反移民感情が、排外主義を掲げる極右の支持につながってますが、それでも完全なるものとならないのが必然の流れです。

引用

極右、地域圏掌握ならず=右派野党優勢、与党は苦戦―仏地方選

【パリ時事】フランスの広域自治体である地域圏議会選挙の決選投票が13日に行われ、即日開票の結果、6日の第1回投票で全国の得票率トップに躍進した極右政党・国民戦線(FN)は、全13地域圏のいずれでも勝利を逃した。
 国政最大野党の右派・共和党は過半数となる7地域圏を制し、支持基盤を固めた。
 一方、オランド政権を支える左派・社会党が獲得したのは5地域圏にとどまった。選挙は2017年に予定される次期大統領選の前哨戦と位置付けられたが、社会党は約9割の地域圏を掌握した10年の前回選挙と比べ退潮が鮮明。同党所属のバルス首相は「国民の声を聴き、直ちに手を打たねばならない」と危機感をあらわにした。
 パリ同時テロで治安面の不安が高まる中、FNは難民受け入れの即時中止などを掲げて急速に勢力を拡大した。危機感を強めた社会党は、一部選挙区で候補を取り下げ、共和党への投票を呼び掛ける異例の作戦を展開。FNによる初の地域圏獲得は実現しなかった。
 内務省が発表した開票率91%時点の集計結果によると、各勢力の全国得票率は共和党を含む右派が約41%、社会党を含む左派が約31%、FNが約28%だった。左右両派が第1回投票で分散した票をそれぞれ取りまとめた形で、FNは3位に後退した。投票率は58.7%と第1回投票から約9ポイント上昇した。

 最終更新:12月14日(月)8時2分 「時事ドットコム」より
13日に地域圏議会選挙の決選投票を実施したフランス、フランソワ・オランド大統領率いる与党・社会党とニコラ・サルコジ前大統領率いる野党・共和党、そしてここ最近支持を強めているマリーヌ・ルペン党首率いる極右政党・FN(国民戦線)の三つ巴の戦いとなったけど、結果は野党・共和党が7つ、与党・社会党が5つ、そしてFNは全敗と言いますから、意外っちゃ意外な結果です。

「国民の声を聴き、直ちに手を打たねばならない」とマニュエル・バルス首相は結果を受け険しい口調でコメントしたが、オランド大統領率いる与党が負けに等しい結果になったことで、政権基盤が揺るぎかねないと言う表れと取れます。再来年に大統領選を控えるフランス、是が非ともこの選挙はモノにしたかったんでしょう。

全敗同然の結果に終わったFN、やはり反移民・難民受け入れ反対を掲げてばっかじゃ有権者の支持が集まらないと言うことを痛感したんじゃないでしょうか。
有権者も「移民や難民にいい感情はしないが、移民や難民ばかり批判してまともな政策を訴えないFNにもいい感情が持てない」ってFNにソッポを向いたように見えるけど、反移民一辺倒は中身がない、そんな政党に票は入れたいと思わないって意識が有権者の中にあったと思うね。
政府内でも極右が勢力を拡大すればフランスのイメージに関わるとして、与党・社会党が「極右に投票するくらいなら共和党に1票を!」って呼びかけたこともFNの負け、共和党の支持拡大につながったと言えますが、自分たちの勢力確保だろ。

有権者がまともだったことと、一時的に共和党支持を呼びかけた与党・社会党の動向がFNの拡大阻止につながったっちゃつながったが、極右が第一党なんてイメージ悪いだけですからねェ・・・。極右に踊らされなかった有権者の意識はえらいです。ポピュリズムに躍らされることは反知性の現れですからね。
それと日本、周りに踊らされやすい傾向があるけども、周りに踊らされず自分の目と考えで政治を選ぶべきです。フランスの有権者を見習って、ポピュリズムに踊らされない意識を持ちましょう。

theme : フランスの政治と社会
genre : 政治・経済

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