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みうらじゅん氏に「クソゲー」と言う言葉を作らせたゲーム

このゲームは私もプレイした経験があるので記憶に残ってますが、後年かなりツッコミどころ満載の「クソゲー」と言う評価をレトロゲームファンから頂いていることから、当時を知る人にとっても記憶に残るゲームの一つでもあります。そのゲームの名は「いっき」、サン電子から発売され、このゲームが江戸時代の一揆を題材としてヒットしたことからサン電子は同じく時代劇を題材とした「東海道五十三次」「水戸黄門」に繋がるのでした。
そんなわけで今から30年前の今日1985年11月28日は、サン電子から「いっき」がファミコンゲームとして発売された日です。

1985年、アーケードで人気を博し同年11月28日にファミリーコンピュータソフトとしてサン電子から発売された「いっき」、このゲームはと言うとプレイヤーは農民の「権ベ」を操作して悪代官の屋敷を目指すと言う実際の一揆をモデルとした内容で、忍者を鎌で攻撃しながら小判を集めてステージを進んでいくと言うアクションゲーム的なものだが、敵は忍者だけでなくプレイヤーに取り付いて一定時間動きを止める腰元、プレイヤーに取り付いて攻撃できなくなる幽霊(ステージ上にあるお地蔵さんに触れれば祓うことが出来る)など多彩で、ギャグ的な感がします。

ただ考えてみれば、このゲームはツッコミどころ満載要素です。
まず一揆なのにプレイヤー側は1人か2人で、実際江戸時代における一揆では農民が集団になって蜂起してるから一人でも一揆は出来るのかと言うこともだし、実際には役人などが鎮圧するのに忍者が敵として立ちふさがると言うこともまたツッコみたくなるものでした。
さらにプレイヤーに取り付いて一定時間動きを止める腰元の見た目がたらこ唇でキツイ見た目だったことから腰元=ブス。と言うイメージが一時期ついてしまったのだった(実際の時代劇や「志村けんのバカ殿様」でそのイメージは払拭されたが)。

ツッコミどころ満載の「いっき」、実際ファミコン版をプレイしたイラストレーターのみうらじゅんから「一揆は一人二人でやるもんじゃない」と茶化したことで、これにより「クソゲー」なる言葉が定着したのでした。後年みうらは自身クソゲーの名付け親だと称している。

みうらじゅんにクソゲーと評されたものの、2000年代に入り携帯ゲームやプレステ2などで復刻版が出ており、いかに本作が根強い人気を誇っているってことです。
高い人気があるせいか、本作発売の翌年にサン電子から発売された「アトランチスの謎」では主人公・ウィンの師匠役で権べが登場しており、これもまたツッコミたくなります。

ツッコミどころ満載、みうらじゅんにクソゲーと評されてこのフレーズがユーザーやゲームファンの間で定着したきっかけとなった「いっき」、記憶に残るレトロゲームの一つとしてゲームの歴史に名を刻まれてもおかしくないです。

theme : ゲーム
genre : サブカル

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