EUと対立するリスクも、どうなるポーランド

移民や難民問題で消極的な中欧諸国、そんな中韓国よりもはるかに「大人」なあの国で総選挙があったみたいです。

引用

ポーランド総選挙、野党圧勝へ 反移民、EU摩擦も

【ベルリン=宮下日出男】ポーランドで25日に実施された上下両院選挙で、保守の最大野党「法と正義」が圧勝する見通しとなり、8年ぶりに政権を奪還する公算が大きくなった。国益を優先する同党は難民受け入れに反対しており、政権を担えば、難民・移民問題への対応などをめぐり、欧州連合(EU)内で摩擦を招く可能性もある。

 「国民の生活が変わることを示さねばならない」。法と正義のカチンスキ党首は25日夜、首相候補のシドゥウォ副党首とともに支持者の前で勝利宣言した。一方、与党の中道右派「市民プラットフォーム」(PO)党首のコパチ首相は敗北を認めた。

 出口調査の結果では、法と正義の予想獲得議席は下院(定数460)で232議席に達し、単独過半数を獲得する勢い。ただ、公式集計の結果は今後公表されるため、過半数に届かず、連立交渉などで政権樹立が難航する可能性もある。

 法と正義の大勝の背景には欧州への移民・難民の流入問題があるとみられる。コパチ政権はEUの難民分担計画を受け入れたが、国内では拒否感が強い。法と正義は受け入れに反対し、協力は資金支援にとどめるべきだと訴えた。

 同党はカトリックの伝統的価値を重視。カチンスキ氏はイスラム教徒を脅威とみなしたり、移民らが「病気」を持ち込むと発言したりして物議も醸した。同氏をハンガリーのオルバン首相と重ね、「第2のハンガリーになる」(専門家)と警戒する見方もある。

 PO政権下のポーランドは、独仏との協調を図ることでEUでの存在感を高め、トゥスク前首相はEU大統領に就任した。だが、カチンスキ氏も首相を務めた07年までの法と正義の政権時代はEUとの関係がぎくしゃくし、EU内で同様の事態が再来することへの懸念は強い。

 法と正義はロシアに対しても強硬で、北大西洋条約機構(NATO)軍の国内でのプレゼンス強化も強く求める。ウクライナ危機をめぐり、対露外交で対話と圧力のバランスを図るEUの対応に微妙な影響を及ぼす可能性もある。

 最終更新:10月27日(火)7時55分 「産経新聞」より
移民や難民問題で揺れるEU、そんな中ポーランドで25日総選挙が行われ、移民及び難民問題においてEUが掲げる分担計画に賛成の与党「市民プラットホーム」とそれに反対する野党「法と正義」の争いとなったが、保守を掲げる「法と正義」が圧勝する見通しみたいです。

なぜ「法と正義」に支持が集まったのか? 背景にあるのは国益重視を掲げる世論の声及び移民及び難民問題において受け入れに消極的な声が多く、またカトリック的な価値観を重視し、イスラム教への警戒感が強いことも手伝ってか票が集まったのではと推測します。
「国民の生活が変わることを示さねばならない」と声高に支持者の前で述べた「法と正義」ヤロスワフ・カチンスキ党首(レフ・カチンスキ元大統領の双子の兄)、これからのポーランドに必要なのは国内の発展と向上であると訴えたが、難民問題や移民問題では受け入れより資金援助に留めるべきだとも訴えており、これが内外でどう見られるのか。

さらに「法と正義」が政権を担っていた時代(レフ・カチンスキ大統領時、ヤロスワフ氏は首相)にEUとの関係が揺らいだこともあり、EUにしてみれば懸念もあるでしょう。
最近ではハンガリーが国境を封鎖すると言う動きもあり、移民及び難民問題において厳しい立場を取る動きが出そうな中欧諸国、これにはイスラムが身近にある西欧とそうじゃない中欧とで温度差も出てる感もするけど、ドイツやフランスみたいに国力が安定してるとは限らないことへの現れだと思うね。

EUの理念がぐらつき始めつつあるこの頃、ポーランドのこの動きは他の中欧諸国に影響をもたらしそうだが。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

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