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「バンビーノの呪い」に終止符

 大リーグ屈指の歴史を持つチームの一つボストン・レッドソックス、近年では上原浩治などの活躍もあり日本人にも馴染みはありますが、このチームを語る上で欠かせないエピソードと言えばあの「バンビーノの呪い」で、遡れば94年前の1920年にかのベーブ・ルースをニューヨーク・ヤンキースに放出してからずっと世界一から遠ざかると言う事態となったのは、メジャーリーグの歴史において有名です(逆にヤンキースはルース獲得で常勝チームへと変貌する)。
 それに終わりを告げたのは10年前のこと、リーグ優勝ではなくワイルドカードからの「下剋上」で勝ち抜いたのです。
 そんなわけで今から10年前の今日2004年10月27日は、ボストン・レッドソックスが86年ぶりにワールドチャンピオンに輝いた日です。

 1918年にベーブ・ルースを要して世界一になったレッドソックス、しかしチームは当時経営難から高年俸だったルースを放出せざるを得なくなり、ヤンキースへと放出するのだが、それに伴いレッドソックスは看板選手を手放したことで成績が振るわず、テッド・ウィリアムス(1940年代から50年代)、カール・ヤストレムスキー(1960年代から80年代)、ロジャー・クレメンス(1990年代)と言った名選手を輩出した時期ですからリーグ優勝こそすれどワールドシリーズでは勝てないと言うジンクスに遭い、ルースを放出したことも影響してかルースの愛称だった「バンビーノ」にかけて「バンビーノの呪い」と言う不名誉まで着けられたのだった(1986年もリーグ優勝すれど、ニューヨーク・メッツとのワールドシリーズでは3勝3敗のタイで持ち込まれた第7戦では、世界一まであと一人のところで連打と暴投、さらにエラーで逆転負けを喫すると言うまさかの結末を演じた)。

 ライバル・ヤンキースが常勝チームへと変貌した一方、あと一歩で頂点に立てないレッドソックス、ファンの間ではヤキモキするだけでしたが、迎えた2004年シーズン、当初は地区首位に立つもライバル・ヤンキースの追い上げにあいチームも低迷したことで首位陥落、その後持ち直しヤンキースを脅かすもヤンキースの前に屈し、リーグ優勝を果たせなかったがワイルドカードを勝ち取ってディビジョンシリーズへと駒を進めたのでした。
 当時の主力にはペドロ・マルティネス、カート・シリング、デビッド・オルティズ、デーブ・ロバーツなどを要しており、リーグ優勝できるほどの戦力を抱えていた。

 迎えたディビジョンシリーズではアナハイム・エンゼルスを3タテし、迎えたリーグチャンピオンシリーズ、相手は宿命のライバルヤンキース、前年は負けているだけに今年ことは雪辱をと意気込んでました。
 が! いきなり3連敗を喫し絶望的な雰囲気が流れ「やはり『バンビーノの呪い』なのか」と悲壮感が漂い、迎えたホームでの第4戦も3-4とリードされ迎えた9回裏、ロバーツの積極的な盗塁から得たチャンスをきっかけにビル・ミラーがヤンキースの守護神マリアーノ・リベラから同点打を放つと、延長14回裏にオルティズがサヨナラヒットを放ち、首の皮一枚つながりますが、これは奇跡のシナリオの幕開けに過ぎなかったのです。
 第5戦も延長までもつれるもサヨナラ勝ちをつかみ、2連勝と勢いに乗れば、ニューヨークに乗り込んだ6戦目も負傷したシリングが復帰し、4回表に一挙4点をたたき出し、シリングもケガに負けじと力投して4-2で勝利、そして7戦目、チームの勢いは留まることを知らず何と10-3でヤンキースを圧倒し、3連敗から4連勝と言う結果でワールドシリーズ進出を果たしたのです!!
 これはメジャーリーグで初めての事例だから、いかにレッドソックスが逆境から這い上がったのがスゴいと言えます。

 その後行われたワールドシリーズ、相手は緻密な野球で勝ち上がったセントルイス・カージナルス、緻密なカージナルス相手に豪打のレッドソックスがどう食い込むのか見物でしたが、1戦目は11-9、2戦目は6-2、3戦目は4-1とカージナルスを圧倒し3連勝であっさり王手をかけ、今から10年前の今日2004年10月27日、カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで行われた4戦目、3-0で完封リレーを決め4連勝でこの瞬間86年ぶりのワールドチャンピオンに輝いたのです!! それは即ち「バンビーノの呪い」が解かれた瞬間でもありました。
 ヤンキースに3連敗しながら4連勝、そしてナ・リーグ覇者カージナルスを4連勝で下すと言う奇跡に歓喜したボストンのファン、久々に世界一になるのにこれだけの時間がかかったと言うと、実にこの間は苦労の連続だったのではないだろうか。

 ポストシーズン8連勝、そして4連勝とストレートでのワールドシリーズ制覇も初と言いますから、記録づく目のものと言えます。

 バンビーノの呪いが解けて安堵したレッドソックスファンだが、ヤンキースファンから「解かれたのではなく86年に1度しか制覇できない」と挑発を喰らうも、レッドソックスはその3年後の2007年と前年2013年にワールドチャンピオンに輝いたこともあり、それを大きく払拭したのは承知の事実。もはやここまで来れば「バンビーノの呪い」は遠い過去の話です。

theme : MLB
genre : スポーツ

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