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今後の通学路のあり方とは

 神戸市で起こった女児遺体遺棄事件は、地域に与えた衝撃もさることながら、通学路と言う場所のこれからを問うものになりそうです・・・。

引用

神戸・女児遺体遺棄 「見守りどうすれば」 通学路対策、悩む住民

 神戸市長田区で小学1年の女児(6)の遺体が見つかった事件は、下校後、家族の目から離れた隙に、子供が被害に遭った点が特徴だ。隣接する須磨区で平成9年に発生した連続児童殺傷事件の影響もあり、通学路などの見守りを続けてきた中で今回の事件は起きた。「一日中、子供一人一人に張り付くわけにもいかない。どうすればいいのか…」。新たな手立てが浮かばず、関係者は頭を悩ませている。

 「事件が起きてから鍵のかかった家の中で娘を過ごさせています。外で遊ばせてあげたいけど、常に誰かが一緒にいる状態でなければ不安でたまりません」

 亡くなった女児と同じ市立名倉小1年の娘を持つ母親(38)は26日、苦渋の表情を浮かべた。

 女児は今月11日、下校後に祖母宅にランドセルを置いて外に出かけ、約2時間半、友人宅などを訪ねて周辺を歩き回った後に行方が分からなくなった。

 神戸市教育委員会は平成9年に児童2人が死亡、3人が重軽傷を負う連続児童殺傷事件が起きて以降、子供に関する事件に敏感に反応し、対策を進めてきた。

 当初は学校教育の見直しが中心だったが、16~17年に奈良県と栃木県で小学1年の女児が下校中に殺害された事件を受け、保護者や地域住民が参加する「子ども見守り活動隊」を小学校区ごとに立ち上げ、通学路の点検などを行ってきた。

 下校後についても、名倉小では日暮れ前から教諭3~4人が校区を巡回し、公園などで遊ぶ児童に帰宅を促してきたという。

 地元の自治会も積極的に協力し、住民が毎朝、交差点など通学路の3~4カ所に立ち、月に1回は夜間のパトロールもしていた。

 努力を重ねてきた中で起きた今回の事件に、地元防犯グループの山本浩会長(79)は「今のままではいけない」としながらも、「すべての児童の後ろをついて守ることなんてできない」と頭を抱える。

 帰宅後の子供の安全対策について、宮田美恵子・日本こどもの安全教育総合研究所理事長は「通学路の対策が進む一方で、取り組みが手薄になっていた」と指摘する。事件を防ぐには帰宅後も保護者や学校、地域が協力して見守りを行い、子供が一人きりで過ごす時間をなくす必要があるが、現実には人手が足らず難しい。「今後は子供自身の安全意識を高める教育が必要になる」と指摘した。

 最終更新:9月26日(金)15時1分 「産経新聞」より
 今回の事件もそうだし、これまでも小学生女児が狙われた事件において、午後2時頃から夕方にかけてがもっとも発生しやすいせいか、学校及び同じ年頃の子供を持つ保護者はイザ知らず地域住民まで懸念すべき問題です。

 神戸と言えば17年前に世間に多大な衝撃を与えた連続児童殺傷事件(いわゆる酒鬼薔薇事件)の影響もあってか、子供に関わる事件には神経質な土地柄ではあるものの、同じ悲劇が繰り返されたことで、心を痛めてるでしょうね。
 それだけでなく、10年前に奈良県で、9年前に栃木県で小学1年の女子児童が下校中に何者かによって連れ去られて殺害された事件も記憶に新しいですし、これがきっかけで全国の通学路では「子供見守り活動隊」が発足するなど、子供の安全を守る自警団的な動きが出ているものの、なぜ子供を狙った犯罪は起こるのかとすら思います。

「外で遊ばせてあげたいけど、常に誰かが一緒にいる状態でなければ不安でたまりません」と被害女児と同じ年頃の子を持つ母親は心境をこう語ったけど、もし自分の子供だったらと思えば他人事じゃないし、精神的に切羽詰まる感じもするでしょう。
 子供を遊ばせたいけど、良からぬことに巻き込まれたらどうしよう・・・!! と思うのも無理はない。

「一日中、子供一人一人に張り付くわけにもいかない。どうすればいいのか…」と打つ手が見当たらずに頭を抱える関係者、通学路対策が進んでもその取り組みが全然進んでなければ意味はないし、保護者のみならず子供自身も安全意識を高める教育が必要だと言う意見もあり、難しい問題です。

 通学路に監視カメラを設置するか、アメリカみたいに保護者が送迎するかスクールバスを導入するかって意見もあるけど、どうなんだろうか。

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