世論はやはり「軍政」を選んだ
日本の民主党政権があっさり崩壊して自民党政権に「回帰」したのと同じになっちゃいましたね。
得票率90パーセントって、ほとんどの支持を集めて勝っちゃった感じですし、アフリカや中東にありがちな「不正」の疑いが持たれてもおかしくないよね。肝心の投票率はと言うと44.4パーセントと半分にも満たないものだから、この前の東京都知事選挙よりも低い。エジプト国民は政治に幻滅しているのだろうか・・・?
3年前のアラブの春でホスニー・ムバラク政権が崩壊して以来の軍政「回帰」となったエジプト、これにはエジプト国民が「モルシ主体の文民政権は頼りなかった、頼りになるのはやはり軍だ! 軍しかエジプトを救えない!」とムハンマド・モルシ政権に対する反発から、民政には「がっかりだよ!」と思ったんでしょう。
これが結果として軍支持に流れ、シシ国防相が圧倒的な得票率を得たのもあながち当たっている。
治安及び秩序の回復を掲げて大統領選を戦ったシシ国防相、政情不安とそれに伴う混乱にうんざりした国民は軍政を選んだかも知れない。
言うなれば5年前に民主党が閉塞した政治に疲弊した国民の支持を集めて政権を掴みながら、かえって政治を閉塞させることとなって、当の民主党は権力闘争を招くなど国会が混乱し結果として政治不信を増大させ「民主党政権には裏切られた! やはり自民党政権のほうがいい!」と2年前の衆議院選挙で自民党が大勝し、自民党政権に回帰したのは知っての通りだが、日本とエジプトでは次元が違うけども、それと同じプロットにも映るね。
29日にエジプトで行われた大統領選挙、あっさり民政が崩壊して混乱が再び起こった中での選挙は、得票率90パーセント以上を集めたアブデルファタフ・シシ前国防相の勝利に終わったようです。引用
シーシー氏、強権回帰へ エジプト大統領選、圧勝
【カイロ=大内清】エジプト大統領選は29日、開票作業が進み、地元メディアが報じた暫定開票結果によると、シーシー前国防相(59)が93~97%の票を獲得し当選を確実にした。対立候補の左派政治家、サッバーヒ氏(59)の得票率は3%程度にとどまった。
昨年7月の軍クーデターでモルシー前大統領を排除したシーシー氏が当選を決めたことで、同国は、2011年の民衆デモで退陣したムバラク元大統領まで続いた軍出身者による統治に回帰することとなった。
ロイター通信によると、焦点の投票率は44・4%にとどまり、モルシー氏が当選した前回選(12年)の約52%を大きく下回った。モルシー氏の出身母体のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団は今後、シーシー氏に正統性はないとの主張を強めるものとみられる。
首都カイロ中心部のタハリール広場などでは、投票が締め切られた28日夜から29日未明にかけ、シーシー氏支持者数千人が集まり同氏の当選を祝福した。
シーシー氏は、選挙戦で治安と秩序の回復を最優先課題に掲げ、反政府デモや暴力で社会が不安定化していることに疲れた国民の支持を集めた。
最終更新:5月30日(金)7時55分 「産経新聞」より
得票率90パーセントって、ほとんどの支持を集めて勝っちゃった感じですし、アフリカや中東にありがちな「不正」の疑いが持たれてもおかしくないよね。肝心の投票率はと言うと44.4パーセントと半分にも満たないものだから、この前の東京都知事選挙よりも低い。エジプト国民は政治に幻滅しているのだろうか・・・?
3年前のアラブの春でホスニー・ムバラク政権が崩壊して以来の軍政「回帰」となったエジプト、これにはエジプト国民が「モルシ主体の文民政権は頼りなかった、頼りになるのはやはり軍だ! 軍しかエジプトを救えない!」とムハンマド・モルシ政権に対する反発から、民政には「がっかりだよ!」と思ったんでしょう。
これが結果として軍支持に流れ、シシ国防相が圧倒的な得票率を得たのもあながち当たっている。
治安及び秩序の回復を掲げて大統領選を戦ったシシ国防相、政情不安とそれに伴う混乱にうんざりした国民は軍政を選んだかも知れない。
言うなれば5年前に民主党が閉塞した政治に疲弊した国民の支持を集めて政権を掴みながら、かえって政治を閉塞させることとなって、当の民主党は権力闘争を招くなど国会が混乱し結果として政治不信を増大させ「民主党政権には裏切られた! やはり自民党政権のほうがいい!」と2年前の衆議院選挙で自民党が大勝し、自民党政権に回帰したのは知っての通りだが、日本とエジプトでは次元が違うけども、それと同じプロットにも映るね。