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格差是正を訴えるも前途多難

 年々支持率が低下しつつあり、内外における影響力すら低下しつつありますが・・・。

引用

オバマ大統領、一般教書演説 「格差是正」前面 中間選挙へ活路

【ワシントン=青木伸行】オバマ大統領の一般教書演説の大きな特徴は、大部分が内政問題に費やされ、総じて新味に欠ける中で、11月の中間選挙における民主党への支持獲得を狙った施策を、国民へ向け強く訴求した点にある。

 「『全ての人に(公平に)機会を与える』という簡潔で深い信念こそが米国人を団結させる」

 オバマ氏はこう訴えた。「機会を与える」ための施策が、貧困・中間所得層の所得底上げや、優遇税制措置といった貧富の「格差是正」だった。これらは何よりも、中間選挙で中間層の支持を取り込むための“目玉”である。

 演説の大部分が内政問題で占められたことはまた、米国が引き続き「内向き」であり、党派対立の先鋭化と社会の分裂を背景に、継続案件となっている未達成の課題の多さを物語る。

 北アイオワ大学のドナ・ホフマン教授らによると、1965年以降、歴代大統領が一般教書演説で示した全提案の「実現率」は平均43.3%。一方、オバマ氏が昨年の一般教書演説で提案した41案件の「実現率」は、わずかに4.9%という低率だ。

 オバマ氏が、大統領令などの権限を最大限行使する意向を示したのも、こうした現状を少しでも打破しようという決意の表明にほかならない。

 任期2期目の中間選挙では概して与党が敗北しており、民主党が上院での過半数を死守できるか、危ぶまれている。演説で掲げた政策を、中間選挙までにどの程度実現できるかが鍵だ。

 しかし、選挙が近づくにつれ与野党の対立は強まる。それだけに政策の実現は容易ではない。その行方は選挙戦はもとより、大統領としての「実績」を後世に残すという面にも大きく影響するだろう。

 最終更新:1月30日(木)8時36分 「産経新聞」より
 今年のバラク・オバマ大統領の一般教書演説は、大半が内政に充てられてますが、今年は中間選挙を控えており、民主党に対する支持率拡大を狙った目的かも知れませんね。

「『全ての人に(公平に)機会を与える』という簡潔で深い信念こそが米国人を団結させる」と格差是正を訴えたオバマ大統領、ただ昨年自身の目玉政策でもあるオバマケアは振るわず、さらにバラマキ的な政策を嫌う共和党とのギクシャクした関係はくすぶったままで、なおかつ「決められない政治」に陥ったことで国民からは「オバマはもうダメだ」と半ばソッポを向かれており、かなり厳しい立場に追いやられてます。
 そもそも上下院で与党が異なる「ねじれ」状態にあることも影響してますけど。

 昨年はまたオバマケアへの賛否を巡って国会が対立し、政府機関の機能停止まで招いたから、国民の政府への不信感を払拭することも今年は求められますが、格差是正を強調して中間選挙に臨みたいオバマ大統領、だが今や不支持が支持を上回っている現状には、今年も前途多難なものになりそうです・・・。

theme : オバマ大統領・政権
genre : 政治・経済

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