fc2ブログ

これがコンゴ民主共和国の現状

 政府軍と反政府武装組織の対立が未だに続くコンゴ民主共和国、この国の混乱はパレスチナやアフガニスタンに匹敵しているとも言っていいでしょう・・・。

引用

コンゴ民主共和国:焼き打ち、略奪…村人ぼうぜん

【カニャバヨンガ(コンゴ民主共和国東部)田中龍士】山あいの農村キミナは、焦げたにおいが漂っていた。6日夜、家65軒が武装勢力に焼かれた。「子どもらに食べ物や服を与えてやれず、情けない」。カマテ・ジョゼフさん(64)が肩を落とす。4日間で口にしたのは小麦粉と砂糖を湯で溶いた飲み物だけだ。

 コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の北キブ州カニャバヨンガ周辺は武装勢力の根城。鎮圧のために、肩に銃をかけた政府軍の兵士が数キロおきに路上に立つ。ルオフ村では4月中旬、255軒が焼かれ、コベンキ・カブーちゃん(2)ら7人が死亡した。「なぜ襲われたのか」。兄カテンボ・チャンボクさん(19)が目頭を押さえた。

 襲撃の目的は略奪。鉱物資源の不法搾取を続けてきた勢力の一掃を目指す政府軍に圧力をかける狙いもあるといい、政府軍も住民を略奪の標的にしてきたとも指摘されている。

 毎日新聞 2009年6月27日 12時37分
 未だ政府軍と反政府武装勢力の対立が終わらず、情勢が良くなる一方でないコンゴ民主共和国、その中で反政府武装勢力の拠点が多くある東部では、住民が反政府武装組織による焼き打ちや略奪の恐怖に怯えているようです。

 反政府武装組織の拠点があるコンゴ東部・北キブ州カニャバヨンガ周辺では、武装組織鎮圧の為に政府軍が多く駐留しており、ここまで危険な地域なのかということを証明しているようです。
 なぜかと言うと、つい最近カニャバヨンガ近くにある村で、多くの家屋が武装組織による焼き打ちにあい、多くの人が家を失うなど情勢は良くなっていないことを物語ります・・・。

 コンゴにはウランやレアメタルといった鉱物資源が多くあり、その利権を巡る対立が激化したことで、武装組織は政府軍による組織掃討に異を唱える意味で無関係の村に対する襲撃・略奪という行為に出ており「政府軍が武装勢力の掃討作戦をやめない限り襲撃・略奪を続ける」という態度にでてるんでしょうかね。それにしてもヒドいことをするなァ・・・。

 武装組織による襲撃・焼き打ち・略奪の犠牲となっているのは言うまでもなく住民で、多くが難民同然となって貧困に苦しむ現状となっており、この現状はパレスチナやアフガニスタンと同じに見えてきます・・・。
「無関係の我々がなぜこんな目に遭うのか・・・」という嘆きも当然でしょう。反政府武装組織はそこまでして資源の利権を取りたいのか!? 自分たちの主張を通したいのか!?と思いますね。

 政府軍・反政府武装組織による対立はひどくなるばかりで一向に良くならないコンゴ情勢、それに対して解決策を見出せないジョセフ・カビラ大統領をはじめとするコンゴ政府、また国際社会はひどくなる一方のコンゴの現状をどう見てるんでしょうかね?

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

アジシオ次郎

Author:アジシオ次郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード