「アメリカを動かす思想」を読んで
「プラグマティズム」と言う言葉をご存知だろうか、一般的な意味では「実用主義」で、生じた結果により思考の意味を決定づけると言うものだが、いわゆる「生き馬の目を抜く」的な考えで、これがアメリカと言う国家のアイデンティティとしてつとに有名です。
アメリカを見聞したかのアレクシス・トクヴィルは「自らの手で、自分自身の中にのみ事物の理由を求め、手段に拘泥せずに結果に向き合い、形式を超えて根底に迫る」と、アメリカ人の哲学的な方法として見出したが、これにはヨーロッパで宗教弾圧を受けてきたプロテスタントがアメリカ大陸へと渡り、自分たちが生きる為に結果を出し、なおかつ思想を作り上げてきたからこそ出来上がったと言えます。建国以来のアイデンティティの一つとしてあるものかも知れない。
プラグマティズム以外にあるアメリカ人のアイデンティティと言えば、キャピタリズムと言うものもある。
資本主義と言うのが大方の意味だが、アメリカにとっての資本主義はマネーゲームや市場原理主義経済に代表されるものであり、国家でなく個人単位での自由主義があるのではないだろうか、日本でもホリエモンなどが出てきたように。
アメリカ人の大半が「アメリカン・ドリーム」に憧れて大量消費や市場原理をありがたがってますから、ねェ。キャピタリズムは止められない、これもアメリカ人の価値観か。
この本を見て私が感じたのは、アメリカと言う国は常に実践主義であり、議論を重ねるよりまず実行、行動力こそ大事、と言う価値観で出来ていると言えますね。その根底にあるプラグマティズム、建国以来自分たちで作り上げ、育んできた思想だからこそ出来上がるのだと思いました。
それに引き換え日本、議論ばかりして行動になかなか移さない、リスクを極端に恐れる、行動に移すまでのプロセスで二の足ばかりを踏む、で行動力が備わってない感じでなりません、これが一時期の「決められない政治」状態を起こしたのは言うまでもない。
日本人とアメリカ人では考えも価値観も違うから当然だと言われるかも知れないが、プラグマティズムこそ今の日本に必要なことではなかろうか。
変に「これまでの慣習や常識を守る」と言う意識に縛られて進歩しない日本社会、結果として自由な社会が進まずに閉塞感ばかり出て「ガラパゴス化」なる俗語まで生まれる始末、それまでのルールや常識を壊して新しい常識を作ると言う意識が低いからダメなんだと私は思うのだ。
最近になってイノベーションなる言葉が出ているけど「革新」「刷新」と言う意味だが、今の日本にこそそれが相応しいかも知れない。かのスティーブ・ジョブズが掲げた「Think different」こそ、プラグマティズムの代名詞と言えます。
この本はなぜアメリカがここまで世界最強の国なのかと言う秘訣が事細かに書かれており、非常にためになる一冊です。日本政府はイザ知らず日本社会こそプラグマティズムと言う言葉をありがたがってほしいです。
アメリカを見聞したかのアレクシス・トクヴィルは「自らの手で、自分自身の中にのみ事物の理由を求め、手段に拘泥せずに結果に向き合い、形式を超えて根底に迫る」と、アメリカ人の哲学的な方法として見出したが、これにはヨーロッパで宗教弾圧を受けてきたプロテスタントがアメリカ大陸へと渡り、自分たちが生きる為に結果を出し、なおかつ思想を作り上げてきたからこそ出来上がったと言えます。建国以来のアイデンティティの一つとしてあるものかも知れない。
プラグマティズム以外にあるアメリカ人のアイデンティティと言えば、キャピタリズムと言うものもある。
資本主義と言うのが大方の意味だが、アメリカにとっての資本主義はマネーゲームや市場原理主義経済に代表されるものであり、国家でなく個人単位での自由主義があるのではないだろうか、日本でもホリエモンなどが出てきたように。
アメリカ人の大半が「アメリカン・ドリーム」に憧れて大量消費や市場原理をありがたがってますから、ねェ。キャピタリズムは止められない、これもアメリカ人の価値観か。
この本を見て私が感じたのは、アメリカと言う国は常に実践主義であり、議論を重ねるよりまず実行、行動力こそ大事、と言う価値観で出来ていると言えますね。その根底にあるプラグマティズム、建国以来自分たちで作り上げ、育んできた思想だからこそ出来上がるのだと思いました。
それに引き換え日本、議論ばかりして行動になかなか移さない、リスクを極端に恐れる、行動に移すまでのプロセスで二の足ばかりを踏む、で行動力が備わってない感じでなりません、これが一時期の「決められない政治」状態を起こしたのは言うまでもない。
日本人とアメリカ人では考えも価値観も違うから当然だと言われるかも知れないが、プラグマティズムこそ今の日本に必要なことではなかろうか。
変に「これまでの慣習や常識を守る」と言う意識に縛られて進歩しない日本社会、結果として自由な社会が進まずに閉塞感ばかり出て「ガラパゴス化」なる俗語まで生まれる始末、それまでのルールや常識を壊して新しい常識を作ると言う意識が低いからダメなんだと私は思うのだ。
最近になってイノベーションなる言葉が出ているけど「革新」「刷新」と言う意味だが、今の日本にこそそれが相応しいかも知れない。かのスティーブ・ジョブズが掲げた「Think different」こそ、プラグマティズムの代名詞と言えます。
この本はなぜアメリカがここまで世界最強の国なのかと言う秘訣が事細かに書かれており、非常にためになる一冊です。日本政府はイザ知らず日本社会こそプラグマティズムと言う言葉をありがたがってほしいです。