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体罰に走った代償は重い

 日本のスポーツ界における体罰パワハラ問題を浮き彫りにしたあの事件の当事者に対する判決が出たみたいです。

引用

桜宮高2自殺 元教諭に執行猶予付き有罪判決 大阪地裁

 大阪市立桜宮高バスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が体罰を受け自殺した事件で、傷害と暴行の罪で在宅起訴された元同校教諭で同部顧問だった小村基(はじめ)被告(47)=懲戒免職=の判決公判が26日、大阪地裁で開かれ、小野寺健太裁判官は懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。

 小村被告と弁護側は初公判で起訴内容を全面的に認め、審理は即日結審。小村被告は「すべてを受け入れる」と最終陳述し、すでに控訴しない意向を明らかにしている。

 論告などによると、小村被告は昨年12月18日と22日、大阪市都島区の同校体育館で行われた練習試合などで生徒の顔や頭を平手で殴り、口に約3週間のけがをさせたとされる。生徒は23日に自宅で自殺した。

 小村被告は、初公判の被告人質問で謝罪し、体罰をした理由について「向上してもらいたかった」などと述べた。一方、被害者参加制度を利用して公判に臨んだ生徒の母親と兄は小村被告に直接質問し、「どういう思いで殴っていたのか。死ぬと思わなかったのか」などと問い詰めた。

 検察側は論告で「顧問という優位な立場で指導とはかけ離れ、一方的に暴行を繰り返した。犯行が自殺の一要因となったことは否定できない」などと指弾し、懲役1年を求刑。弁護側は執行猶予つきの判決を求めていた。

 事件を契機に、学校やスポーツ活動での体罰の是非が大きくクローズアップされ、文部科学省が部活動での体罰を禁じるガイドラインを策定している。

 最終更新:9月26日(木)14時7分 「産経新聞」より
 桜宮高校のバスケットボール部主将だった男子生徒に対し、執拗な体罰を与え、それを苦に男子生徒は自殺すると言う痛ましい事件、その体罰を与えた元桜宮高教諭でバスケットボール顧問の被告に対する裁判が大阪地裁にて開かれ、懲役1年、執行猶予3年の実刑判決が下ったみたいです。

 被告の元顧問は、被告人質問で遺族に謝罪するなど反省の意は示したものの、自分の起こした行為が指導者と言う立場を悪用した許されないことだったことを分かってるんでしょうか!?
「向上してもらいたかった」と体罰に走った動機をこう述べましたが、そんな高圧的な態度で接したところで生徒が委縮するだけです!! ボスは俺だ的な威圧感丸出しもいいところです!! 桑田真澄氏も言ってたが、体罰で向上するとはどうしても思えません。それすら分からないのかと言いたくなります。

「顧問という優位な立場で指導とはかけ離れ、一方的に暴行を繰り返した。犯行が自殺の一要因となったことは否定できない」と検察は生徒が自殺したことを重く受け止め、悪質性が強いと見なしましたが、全くその通りですよね。

 この事件を境に、学校やスポーツ活動における体罰問題がクローズアップされましたが、これは即ち日本のスポーツ界全体の品格にも関わることなのです!! スポーツの現場で日常的に暴力やパワハラが横行しているようでは「こんなのは指導でなく虐待だ!」と見られてもおかしくない。

 文部科学省が体罰を禁じるガイドラインを作る方針ではあるものの、必要なのは教える側を再教育することではないだろうか? 再教育しないから「良識の範囲内」を持ち合わせておらず、指導と体罰の区別を知らない人間が出てくるんじゃないかって思うんです。元顧問は有罪判決と言うことになるが、体罰に走ったツケは重いと言うことを理解するべきだな。懲役1年では甘い方です。

theme : 刑事事件・裁判関連ニュース
genre : ニュース

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